プレゼンとは自分の考えや提案を相手に伝え、
行動に結びつけるための技術です。
プレゼンの目的は、相手に何をしてほしいのか、
どうしてそうするべきなのかを明確に示すことです。
そのためには、まず相手の立場や関心事を考え、
自分の話が相手の問題を解決する方法であることを、
説明する必要があります。
プレゼンの効果を高めるには、
話の内容に物語のような展開や、
論理的な構成を持たせることが大切です。
私は、物語の力を駆使して、
人々の心に訴えかける人に、
「ジャパネットたかた」の創業者である、
高田明氏を思い浮かべます。
高田氏は、商品の説明において、
単に機能や性能を羅列するのではなく、
商品がもたらす体験や感情を、
具体的なシチュエーションとともに伝えます。
例えば、デジタルカメラの場合、
高田氏は、画素数やズーム倍率などの技術的な要素には触れず、
次のように話します。
「お母さん。子供の運動会で、子供だけを写すのはもったいないですよ」
「なぜなら、子供が大きくなったとき、小さい頃の自分だけでなく、
若い頃の両親や亡くなっている祖父母が元気でいる姿を見ると、
ものすごく感動するからです」
このように、高田氏は、
デジタルカメラの本質的な価値である
「家族の思い出を残すこと」を、
聞き手の感情に訴えるストーリーとして語ります。
これは、高田氏が、
「伝える」だけでなく、「伝わる」ことを目指して、
日々、言葉や表現を磨いてきた成果だと思います。
私も、高田氏のように、
物語の力を使って、
人の心に響く話し方ができるようになりたいと思います。