自律神経研究第一人者の小林弘幸教授の話です。

「大問題ほど小さく考え、小さなことほど大きく考える」

普通は逆です。

だからこそ、効きます。

 

小林弘幸教授は言います。

大問題には、明晰な頭脳と的確な判断力が必要。

だからこそ、まずはコンディションを整える。

やるべきはこれ。

・深呼吸する

・水を一杯飲む

・無理やりでも笑う

 

そして一言。

「さぁ、困りましたね」

この「のん気」な態度で、

コンディションを整えることが必要だと。

 

逆に、

怒る、焦る、深刻な顔をする。

これは全部、コンディションを崩す行動です。

つまり、

一生懸命やっているようで、だいたい逆効果。

ここが厄介です。

 

一方で、日常の小さなミス。

・必要な書類が見つからない

・つい無駄な飲み会に参加した

・ちょっとした段取りミス

こういうやつです。

 

人はこれを、軽く扱います。

「まあ、いいか」

この一言で流す。

 

でも、問題はここからです。

小さなミスは、放置すると積み上がる。

そしてある日、

「そこそこ大きな不調」として返ってくる。

体調、集中力、判断力。
コンディションがじわじわ削られる。

 

つまり、

大問題は一発、小さなミスは蓄積。

ダメージの質が違う。

 

さて、会社員の現場に置き換えます

例えば営業。

「大型案件を競合に取られた」

これは大問題です。

 

・上司がざわつく

・役員が出てくる

・会議が増える

担当者は、だいたい思う。

「終わった…」

 

でも、ここで潰れるかどうかは、別の話です。

むしろ大事なのは、

コンディションを崩さないこと。

 

変に抱え込まない。
過剰に自分を責めない。
最悪の未来を勝手に想像しない。

そして一言。

「しょうがない。まあ、立て直しますか」

このくらいでいい。

 

一方で、日常の小さなミス。

会社員は、これにやたら甘い。

・自分のミス →「このくらい大丈夫」

・他人のミス →「ありえない」

この使い分け、見事です。

 

でも、その「見逃し」が積み重なるとどうなるか。

・仕事が雑になる

・信頼が少しずつ削れる

・自分のリズムが崩れる

気づいたときには、

なんとなく調子が悪い人が完成します。

 

結局のところ、

・大問題は冷静さがすべて

・小さなミスは習慣がすべて

です。

 

そして、この原則に慣れてくると、

大問題は意外と乗り切れるし、
そもそも「大問題に育たない」

 

最後に一言。

人は、大きな問題で壊れるのではない。

小さな油断の積み重ねで崩れる。

 

だから今日も、

小さなことを、少しだけ丁寧に。

それが結果的に、

一番「効率のいい戦い方」です。

日本を代表する建築家「隈研吾」氏の話。

1987年、事務所を立ち上げたタイミングは、

まさにバブルのど真ん中。
いきなり青山のビル設計が舞い込む。
華やか。順風満帆。

いわゆる「勝ちパターン」です。

 

ところが―

1990年、バブル崩壊。
東京の仕事は、見事にゼロになります。

ここからが面白い。

普通なら焦る場面で、
隈氏はこう考えた。

「まあ、時間があるなら旅でもするか」

いい意味で、開き直っている。

 

全国を回る中で、
高知県の地方施設の仕事が舞い込みます。

しかもスタートは、こう言われる。

「公衆便所でもやってもらえますか?」

なかなかパンチの効いた依頼です。

 

予算は少ない。
でも時間はある。

地元の職人と酒を飲みながら、
地場の素材、土壁、木材をどう使うかを考え抜く。

その結果、気づく。

「ああ、自分はこういう建築がやりたかったのか」

 

華やかな成功ではなく、
「暇な時間」が、方向性を決めた。

なかなか皮肉が効いています。

 

さて、ここから会社員の話です

会社員は、だいたい忙しい。

・期限に追われ

・会議に呼ばれ

・気づけば一日が終わる

そしてこう言う。

「やりたいことを、考える時間がない」

 

違います。

考えていないだけです。

(ここ、少し痛いところです)

 

忙しいときほど、人は流されます。

・与えられた仕事をこなす

・とりあえず終わらせる

・なんとなく評価される

ここまではいける。

でも、

「自分は何をやる人なのか」は、決まらない。

 

一方で、差がつくのはどこか。

答えはシンプルです。

「急ぎではないが重要なこと」

に手をつけているかどうか。

 

要領のいい会社員は、ここを外しません。

表向きは忙しそうに見える。
でも裏では、

・自分の得意分野を磨き

・やりたい仕事を少しずつ仕込んでいる

地味です。
でも、効いてきます。

5年後、10年後に。

 

では逆に、

仕事が少ないときはどうするか。

ここで腐る人と、伸びる人が分かれます。

 

「今度の上司と、そりが合わない」

→評価されない

→干された

気持ちが腐る。

でも、その時間。

使い方によっては「黄金時間」です。

 

考える時間がある。
試す時間がある。
失敗しても目立たない。

こんな環境、なかなかありません。

 

隈氏は、
「仕事がない時間」で、自分の軸を見つけました。

会社員も同じです。

 

仕事がないとき。

それは、

「暇」ではなく「余白」です。

 

その余白を、

・愚痴で埋めるか

・自分の軸で埋めるか

この差が、あとで効いてきます。

 

最後に一言。

忙しいとき、人は仕事をこなす。
暇なとき、人は自分をつくる。

どちらが効くかは、
言うまでもありません。

作家の三浦綾子氏の話し。

「泥棒と悪口、どちらが悪いか」

教会の牧師はこう言ったそうです。

「悪口の方が罪深い」

 

少し意外です。

泥棒はモノを奪う。
悪口は言葉だけ。

普通に考えれば、泥棒の方が重そうに見える。

 

でも、話は逆です。

大事なものを盗まれても、
生活が根底から崩れない限り、人はいつか忘れる。

一方で、悪口はどうか。

人を深く傷つける。
時には、人生を終わらせてしまうことすらある。

 

ここで厄介なのは、次の点です。

悪口は、だいたい楽しい。

これが問題の本質です。

 

三浦綾子氏は言います。

人は二つの尺度を持っている。

・人のすることは大変悪い

・自分のすることは、そう悪くない

この「ダブルスタンダード」が、見事に機能する。

 

例えばこんな話。

隣の奥さんが浮気をしたとき、
彼女はこう言う。

「まるで、さかりのついた猫みたい」

なかなか辛辣です。

 

ところが数年後。

今度は、自分が同じことをする。

そのとき、彼女はこう言う。

「私、生まれて初めて素晴らしい恋愛をしたの!」

見事な変わり身です。

 

笑えます。

でも、笑って終わりにできない。

なぜなら、

私たちも、だいたい同じことをやっているからです。

 

会社員の世界に、

この話をそのまま持ち込むとどうなるか。

答えはシンプルです。

居酒屋が、だいたい「悪口製造装置」になる。

 

・上司は分かっていない

・経営はズレている

・あの部署は仕事をしていない

話題には困りません。

むしろ、よく回る。

なぜなら、楽しいからです。

 

ここで一つだけ、冷静に考えてみる。

その話、

何かを生み出していますか?

 

ほとんどの場合、答えは「ノー」です。

むしろ、

・コンディションは下がり

・思考はネガティブに寄り

・翌日も同じ話を繰り返す

という、なかなかの再現性を発揮する。

 

そしてもう一つ。

自分が同じことをやったとき。

評価はどうなるか。

 

・上司が遅い → 無能

・自分が遅い → 忙しかった

・上司がミス → 信じられない

・自分がミス → 仕方ない

この構造、どこかで見た気がする。

そうです。

さきほどの話と、まったく同じです。

 

結局のところ、

悪口とは「自分は正しい」という快感を、

安く手に入れる手段です。

コスパはいい。

でも、その分だけ質が悪い。

 

では、どうするか。

難しいことはありません。

「これは生産性がある話か?」と、

一度だけ自分に聞く。

これだけで、だいぶ変わります。

 

悪口をゼロにするのは無理です。

人間ですから。

でも、

垂れ流さないことはできる。

 

最後に一言。

悪口は、盛り上がる。

でも、何も残らない。

会社員としては、
この一点だけでも覚えておく価値があります。

自律神経とは何か。

自律神経研究の第一人者小林弘幸教授は、

これを非常にシンプルに定義します。

「体の状態を自動的に整えてくれる装置」

なるほど、分かりやすい。

 

つまり、

自律神経を整える=体の状態を整える

ということになります。

 

一般的には「健康のために整えましょう」と言われます。

もちろん、それも正しい。

ただ、小林弘幸教授の話は、もう一歩踏み込みます。

自律神経は、

「今ある実力を発揮するために整えるものだ。」

 

ここがポイントです。

能力があるかどうかの前に、
出せる状態にあるかどうか。

この前提が抜け落ちている人が多い。

 

では、どうやって整えるのか。

方法は拍子抜けするほどシンプルです。

・体に負担をかけているものを取り除く

・ストレスを一つずつ減らす

など、特別なことは何もありません。

例えば、

・カバンの中を整理する

・寝る前の習慣を見直す

その程度のことです。

 

ただし、ここで大事なのは一つだけ。

小さな行動を、丁寧に積み重ねること。

派手さはありません。

でも、これが効く。

 

そして、結論はこうなります。

必要なのは、実力アップではなく、

実力を出し切る方法を知ることなのだ。

 

さて、ここからは会社員の話です。

現代の会社員。

だいたい、コンディションが良くない。

 

・人間関係で消耗し

・仕事に追われ

・気づけば常に軽く疲れている

これが「通常運転」になっている人も多いはずです。

 

この状態で何をやるか。

「パフォーマンスを上げよう」と言い出す。

少し順番が違います。

 

土台がグラグラのまま、
その上で華麗に踊ろうとしている。

うまくいくはずがない。

本来やるべきはシンプルです。

まず自律神経を整える。

 

・ちゃんと寝る

・余計なストレスを減らす

・生活を雑にしない

地味です。驚くほど地味。

でも、ここを飛ばすと全部崩れます。

 

多くの会社員が「もっと成長したい」と言います。

いいことです。

ただ、その前に一つ確認した方がいい。

今の実力、ちゃんと出てますか?

 

結局のところ、

パフォーマンスは能力だけでは決まらない。

コンディションで、かなり決まる。

 

そして最後に。

特別な方法は、だいたい必要ありません。

必要なのは、

ちょっと意識して、

コンディションを整えること。

 

派手ではない。でも、

会社員としては、

かなり再現性の高い戦い方です。

自律神経の研究で知られる
小林弘幸医師の話が面白い。

 

ストレスの正体は何か。

答えはシンプルで、
ほとんどが人間関係。

そして、もう一歩踏み込むとこうなる。

人間関係のストレスの正体は「期待」です。

 

例えば、職場に「なんか気に入らない同僚」がいる。

よく考えると、これの正体はこうです。

・もっとフレンドリーに接してほしい

・もう少し空気を読んでほしい

・できれば、自分の好みの性格になってほしい

……全部、期待です。

 

つまり、

現実ではなく、「自分の中の理想像」に腹を立てている。

なかなか高度な一人相撲です。

 

ここでややこしいのが、「期待」とよく似た言葉。

それが「信用」です。

いい言葉に聞こえる。
むしろ、推奨されるやつです。

でも、これが曲者。

 

小林弘幸医師が手術中、
助手の若手医師がミスをした。

このとき、なぜ腹が立つのか。

理由は単純です。

「うまくやってくれるはずだ」と思っているから。

つまり、信用の中に、しっかり期待が入っている。

 

ここで一つ、身も蓋もない話をします。

人を信用するのは、人間的には美しい。
でも、

コンディションを安定させるという意味では、あまり得ではない。

なぜなら、裏切られる前提が入っていないからです。

 

では、どうするか。

出てくるのが、少々物騒な考え方。

「誰も信用しない」

一見すると、感じが悪い。


職場で言ったら空気が凍るやつです。

でも、もう少し正確に言うとこうです。

「すべては自分の責任だと引き取る」

これなら、だいぶ意味が変わる。

 

・上司が理不尽? → 想定内

・同僚が陰口? → 想定内

・後輩がミス? → 想定内

・取引先が無茶? → まあ、そういうもの

ここまで来ると、世界が少し静かになります。

なぜか。

腹を立てる理由が消えるからです。

ここで期待すると、きれいに疲れます。

 

だから、こう考える。

「ちゃんとやってくれたらラッキー」

さらに言えば、

「やらないのが普通」

このくらいでちょうどいい。

 

誤解のないように言うと、
これは「投げやり」ではありません。

むしろ逆です。

自分のパフォーマンスを守るための戦略です。

 

どんな状況でも、やることは一つ。

自分のコンディションを崩さないこと。

そのために、

・期待しすぎない

・他人にコントロール権を渡さない

・すべて自分で引き取る

こうしておくと、ブレない。

 

結局のところ、

人間関係のストレスは、

他人ではなく「自分の期待」がつくっている。

ここに気づくと、
だいぶ生きやすくなります。

 

最後に一言だけ。

人に期待しない。

でも、成果は出す。

これ、矛盾しているようで、
実は一番、会社員向きの戦い方です。