先日、プロ野球のドラフト会議が行われ、
多くのアマチュア選手が指名されました。
指名された選手は、
2種類に分けられると思います。
一つは「育成型新人」。
このタイプは高卒など20歳前後までの選手で、
数年間「育成」を経て将来の主力選手に育てるタイプです。
2,3年間は、
プロ野球選手になるための体力や技術を磨きます。
もう一つは「即戦力型新人」。
このタイプは大卒や社会人からの新人。
特に25歳以上の新人選手は「オールドルーキー」と呼ばれ、
1年目から1軍での成績を出せないと、
いつ「自由契約(クビ)」を言い渡されるか分かりません。
「25歳の社会人」といえば、
一般企業ではまだ「若手」の部類ですが、
寿命が短いプロ野球の世界ではすでに中堅の領域です。
1軍での成績を出せないと、
「今後成長なし」と判断されるのです。
会社員の新人もプロ野球と同様、
2種類のタイプの新人に分けられると思います。
「育成型新人」は新卒の新人で、
全く会社員経験が無いので、
「会社員として心得」から「業務内容」など、
一から育成していきます。
また、20歳代の中途採用社員もこのタイプです。
20歳代の人を中途採用するのは、
その「ポテンシャル」を期待していることが多いでしょう。
もう一つは「即戦力型新人」。
このタイプは、
「40歳以上の中途採用の新入社員」。
この新人には、入社後即「得意技」を発揮し、
業績に貢献することが期待されています。
「育成型新人」のように、数年間の猶予はありません。
もし直ぐに実績が出せない場合は、
プロ野球選手のように「自由契約」はありませんが、
思い通りにいかない会社員生活が待ち受けています。
このような境遇になった、
「即戦力型新人」の人達を、
私はたくさん見てきました。
特に大企業から中小企業に転職し、
大企業の「やり方」を無理に導入しようして、
逆に「反発」を受ける「新人」が多いです。
早く実績を作るための、
「焦り」があるのかもしれません。
しかし、まずは焦らずに、「社内の風土」や、
周囲20メートルの人達「配属先の上司・後輩・部下」を、
良く観察します。
その後、社内でどのようなプロセス踏めば、
「自分の得意技を生かせるか」考え行動した方が、
実績作りの成功率は高いようです。
これができない人は、
いくら「専門性が高い技術」を持っていても、
評価を得られる「実績」を出すことはできません。