大坂の仁~長曽我部盛親~ | 面白きコトも無き世を面白く…するのは自分の心意気

~大坂三人衆~

関ヶ原の戦の後、全ての領土を没収された盛親殿は

京にて

大岩祐夢

と号し、学者や公家と交際したり、寺子屋などで教えるなどしていた。

苦しい十年を過ごしている。


面白きコトも無き世を面白く…するのは自分の心意気

この御仁のモノノフの姿は今まで紹介した御仁達とはやや違う。



盛親殿は大坂の陣敗戦後、自害せず生き残る。

それは長曽我部再興のためであった。

捕らえられた盛親殿は取り調べで何故自害しなかったのかを問われる

応え「私が捕らえられておめおめ生き残るのは、いつか脱走し、再び軍を挙げ、徳川殿と一戦交えたい。これが大将の心得だ。」


また、二条城の門前に晒され粗末な飯を出された時、

応え「戦に負けて捕らわれることは恥としないが、かくも粗末な飯を食わせようとするとは無礼。早く首をはねよ!」

と怒り、晒された身でありながら大名料理を振る舞わさせた。

そして最期の時

斬首を前にして


死に及んで、いささかも怯じたる気配なし



と記録されている。


大名として、モノノフとしての矜持を最後まで掲げ続けた御仁にございます。




面白きコトも無き世を面白く…するのは自分の心意気


本日の大坂の仁はここまで!!