2月19日 亡くなる12日前 | forget-me-not

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大腸癌末期の父→腹部大動脈周辺・肺転移→脳転移 残された時間は・・・
日々の症状や家族の思い、病院の対応等々綴りたいと思います。

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この頃、父は食欲が激減してしまい、母は心身ともに疲れている様子でイライラしていました。


サンドイッチを作ったのでこれから持って行くと電話すると、


「どうせ食べないから持って来ないでいい。

 何を作ってもどうせ食べないんだから」


そんなことを言うようにもなってました。


そして、訪問介護や訪問看護に疑問を抱き、私にその思いもぶつけていました。


「訪問看護って何しに来るわけ?」


「床ずれ防止のマットレスも要らない。

何でもケアマネの言う通りにする必要はない。

そんなお前はおかしい。

話で済むのにわざわざ来てもらわなくていい。

入浴介助の件もケアマネから詳細を聞いていない。

自宅は汚れたりしないのか。水はどこから引いてどこに排水するのか」


そんなことをぶつぶつ言っていたのもこの頃でした。


医師からも感染症の心配があるので不衛生にせず本人が希望するなら


入浴も全然問題ないと言われたこともすっかり忘れてしまっている様子。


私は少しでも母の負担を減らそうとよく話し合って決めたことなのに


理解してくれない母に困り果てていました。


叔母にそれとなく相談し、私が言うのでは納得しないので


ケアマネや訪問看護士から母によく説明してもらうよう取り計らいましたが


母は何とも納得していない様子で


その後はケアマネさんをあまり自宅に来させないように説明も断ったりしていました。


よく聞くと、やはり自宅に人が来るのが嫌だと言う。


家も汚れるし、何より煩わしい。 


父とは正反対で母は昔からそうだった。。。


やっぱりそれが理由なんだ。 それなら納得出来る。


そして、今でもこんなに毎日疲れているのに人が来ると余計に疲れる、

 

なるべく来る回数も最低限にしたいと言い出す始末。


それなら訪問介護や看護に来てもらう意味はないよ、


看護士さんに父の状態を医師の代わりに看てもらうんだよと何度説明しても首をかしげるだけでした。


姉にももちろん相談しましたが、遠くにいる姉には母が自分の都合の言いように話すため


理解してもらえず、逆に私を悩ませる要因となって行きました。


この時点で私は、既に父は週単位で悪化すると予測しており、


母の手に負えなくなる時が必ず来ると思ったので、


その時は在宅でなく入院という選択肢を考慮しようと叔母とも夫とも話していました。


この頃父は、起き上がると胸が痛く苦しくなるようでこの日も夜に苦しいと訴えましたが、


母があまり酷いようなら入院だからねと言うと父は黙ってしまい、しきりに


「大丈夫だ、落ち着いた」 と言ってました。


おそらく入院はしたくなかったのでしょう。 


私は複雑な気持ちで自宅へ戻りました。