神式での家族葬 | forget-me-not

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大腸癌末期の父→腹部大動脈周辺・肺転移→脳転移 残された時間は・・・
日々の症状や家族の思い、病院の対応等々綴りたいと思います。

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父が亡くなってからというもの毎日何も手つかずで、喪失感でいっぱいの私です。


改めて父の存在の大きさを思い知りました。


また、コメントへのお返事も出来ないままですみません。


3月4日、神式にて見送りました。


スィングジャズの大好きだった父。

葬儀中はしんみりしないように、父に頼まれていた


鈴木章治さんの「鈴懸の径」の入ったベストアルバムCDを流し


父の愛用していたシルクの柄物のシャツとジャケットを着せ


棺には蘭やゆりなどのたくさんの洋花を入れました。


亡くなる2週間前からほとんど何も口にしなくなってしまった父でしたが


以前好きだった甘いお菓子や果物も入れ


前の晩に夫と書いた手紙と皆で出かけたお気に入りの写真などもたくさん入れました。


本当に不思議なのですが、


病院で息を引き取った時の顔と違って


痛みや苦しみから解放されたのでしょう


目もうっすら開けて口元も微笑んでいるかのような安らかな顔に変わったんです。


これは誰もそうなのかもしれないけれど、


もし神様がいるならば


最後に家族に見せる笑顔を作ってくださるんだと思いたいです。


最後のお別れには 先日ブログにも書きましたが


これも父から頼まれていた 「運命と絆」 という


NHKの「家族の肖像」というドラマのテーマ曲だった


この曲をかけて棺に蓋をしました。


切ないピアノのメロディが今まで皆が抑えていた涙を誘いました。


その後火葬場へ行き、わずか1時間で父は骨となって私達の前に現れました。


母が火葬のボタンを押すか聞かれたそうですが、とても出来そうにないのでお願いしたそうです。


収骨する際、 


「仏さん、急だったようですね」


と、言われました。


もう少し生きられたのでは・・・ という思いが込み上げて来て本当に辛かった。

骨壷に入りきれないくらいたくさんの骨があり、二度もつぶして入れたのでした。


帰りに病院へ置いたままの私の車に一人乗り換え帰宅したのですが、


帰り道車内で声を張り上げて号泣してしまいました。


こんな日がいつか来るとはわかっていたもののただただ悲しみでいっぱいでした。