救急車を呼びました | forget-me-not

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大腸癌末期の父→腹部大動脈周辺・肺転移→脳転移 残された時間は・・・
日々の症状や家族の思い、病院の対応等々綴りたいと思います。

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昨日、朝食の準備中に母から電話が来て 「すぐに来てー!」


聞けば、父がトイレでうずくまったまま立てなくなってしまいおかしな行動をしていて


私を呼んでくれ!としきりに言っていると言う。


話も出来るし、たいしたことはないと思うと言う母。


夫にすぐさま話して実家へ飛んで行ったところ、


既にトイレの便座に座ったままの状態で大丈夫と言っていた父だったが


次第に手すりにつかまっていた両手がだらんと落ち、


頭も垂れて、口からは唾液が鼻からは鼻水がだらーっと落ち


大丈夫?と話しかけるも応答なし。


私は慌てて母に救急車を呼んでー! 脳かもしれないとも言ってー!


「お父さん! お父さん! わかる?」 


そのうち意識が無くなり、白目を向いて失神してしまった。


夫も呼んでどうにかこうにか便座から下ろして車椅子に乗せベッドへ横にした。


父は顔も手も真っ青で白目を向いている。


私は救急車を待つ間、急いで血圧と体温を計った。


血圧は二度計っても測定不能、体温は33.0度だ。


父の顔も手も身体もひんやり冷たい。


早く!早く・・・!


救急車は15分位でやって来て、すぐに担架で父を乗せ


父の状態、現病歴、主治医など聞かれ


書類に住所に名前、年齢、起因と思われる事柄など記載するよう言われ


その間に母に保険証と診察券、今まで飲んでいる薬、そしてとりあえずの着替えを用意して!と言い


かかりつけの病院にて受け入れ可能を確認し、出発したのは15分後だった。


救急車に乗ろうとすると 「私は行かないから二人で行って」 と言う母。


??え?どうして?行こうよ!早く!  「いや、いい。家にいるから。」


隊員に急いで!と言われ仕方なく母を置いて、また母を連れに戻ることを考え


夫と2台で救急車の後を追うことに。


(あのとき母がどうしてそのように言ったのかは不明なのだが)


病院へ着くとすぐさまご家族はこちらでお待ち下さいと廊下に出されてしまった。


40分位待っただろうか。


「内科の処置室に行きますのでご家族のかたも一緒に来て下さい」


点滴を1時間位してから医師からの話がありますからと言われ


夫は一旦職場へ戻り、私はずっと父の手を握っていた。


ほどなくして父が目を開けたので 大丈夫?と聞くと、大丈夫と弱々しいが何とか言葉に。


しばらくすると徐々に意識がはっきりして来てトイレの中でのことを思い出し


私にあれこれ話し始めた。


自分が自分でないようで、体中の力がスーーーーッっと急激に無くなっていき


ものすごく変で不思議な感覚だったと言う。


その後、父と私だけの秘密の話もした。 


結局のところ、医師からの説明では

たんぱく・アルブミンがものすごく低値になっており栄養不良による


低血圧、低体温、貧血となり意識障害が起きて失神したとのこと。

幸い、脳障害や心不全などは起きていないようなので

点滴をして落ち着いたら帰宅となった。


ただ、今後も同じような状態になることは予想できるのでその際は


心臓を頭の高さ、もしくは低くして横に寝せるよう言われた。


そして、トイレでの長居が一番危険だそうなので絶対に禁物ですよと念を押された。


またその状態が改善されない時は再度救急車で来て下さいとのことだった。


入院だとばかり思っていたのだが、病院もそう簡単には入院させてくれないのね。


父もこれで最後の入院か・・・と言っていたのだが。


良くとればまだ大丈夫と言うことなのか、それはわからないけれど。


行きは救急車で来たものの、帰りはそれではお大事に、と以外とあっさり。


夫と二人で私の車に何とかかんとか乗せ、実家へ。


3時の入浴はもちろん中止。 訪看とケアマネとのプラン立ては予定通り4時に。


二人ともとても心配して下さって、その間父はずっと静かに眠っていた。


が、二人が帰ったあと今度は突然胸が苦しいと言い出した。


胸をさすったり背中をさすったり・・・。 しばらくして落ち着く。


私の帰る7時ころには今度は吐き気・・・。


何も食べていないので何も出はしなかったが何度もつばを吐いたりした。


こちらもようやく落ち着き、自宅へ戻ったのは8時近く。


ささっと夕食の用意をし姉にメール。


12時間父につきっきりの一日だったが、命に別状がなくて本当に良かった。


でも、「これを繰り返して行くことになりますから」 と訪看さんにはっきり言われた時は


さすがに気が重くなりこれが現状なのだと思い知った。


夕べは心配で心配で寝付けなく、結局一睡もせずに朝になってしまったのだが


夫が東京出張だったため早く出かけたのでその後すぐ実家へ。


夕べは何事もなく、ぐっすり眠れたと父母から聞き安堵。


トイレも1回だけ、痰も1回だけ、あとはすやすや眠っていたそう。


顔色もさほど悪くはない。 でも熱を測ってみたら、38度。


血圧は正常値内でほっとするも脈拍が100!?でも苦しくはないと言う。


音楽が聞きたいというので父の好きなCDをかけ安静にすることに。


今、掃除をしに一時帰宅したのでまた実家へ行って来ます。