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子や孫世代の幸せを願って

次世代の幸せを願って、日本の社会、経済について考えます。

医療現場は「3K」どころか、「6K」、「9K」だという。(前回の続き)

 

 

 

キョロキョロ(私)「『3K』はご存じの通り、『きつい、汚い、危険』の意味や。でも医療現場はそれでは済めへん。『帰れない、厳しい、カネにならない』が加わる。それで『6K』や。

 

さらに看護師さんにとっては、『婚期が遅い、化粧がのらない、薬に頼って生きている』というのが加わるようや。これで『9K』。最近ではまだなにがしか付加されて『10K』とか言われてるらしい。」

 

 

 

知らんぷり(妻)「へー、そうなんや。大体の意味は想像できるんやけど、『薬に頼って』ってどいうこと。」

 

 

 

キョロキョロ「看護師さんの職業病って言われてる『腰痛』、長時間のパソコン作業からくる『眼精疲労』、不規則勤務からくる『不眠症』、強いストレスからくる『便秘、下痢』など、これらに対処するのに薬がないとどうしようもないってことや。」

 

 

 

知らんぷり「なるほど、そういうことか。」

 

 

 

キョロキョロ「さらに、近年では認知症患者が増えてきたこともあり、『ペイシェントハラスメント』も増えてきたらしい。」

 

 

 

あんぐりハッ「なにそれ?」

 

 

 

キョロキョロ「ペイシェントとは患者のことや。だからペイハラは、患者やその家族が医療従事者に対して行う、暴言、暴力、不当な要求、セクハラなどの迷惑行為のことを言う。つまり医療版のカスハラや。」

 

 

 

あんぐりあせる「うわー、大変。」

 

 

 

キョロキョロ「ちなみに、『カネにならない』というのは、過酷な仕事に見合う給料、待遇になってないということ。

 

なにしろ医療現場というのは、人命を預かるプレッシャー、患者やその家族との人間関係、日々高度化・複雑化する医療への対応、不規則勤務、それに慢性的な人手不足などからくるストレスで、肉体的にも精神的にもボロボロになるとこやからな。」

 

 

 

知らんぷり「なんでそんなことになってるの? 人手不足の中、必死で病気やけがと闘ってくれたはんのに…。」

 

 

 

キョロキョロ「さあ、そこや。待遇改善の為には、まず行き詰まりを見せる病院経営を立て直さなあかん。病院が潰れ、どんどん減ったらたら元も子もないからな。」

 

 

 

知らんぷり「そりゃそうやね。じゃあ、病院経営を立て直すにはどうしたらいいの?」

 

 

 

キョロキョロ「先に見たように病院経営に係るコストは膨らむ一方や(前回内容)。だからそれを超える収益を上げなあかんということや。」

 

 

 

あんぐり「病院の収益って?」

 

 

 

キョロキョロ「単純や。病院の収益の大半は『診療報酬』や。診療報酬が病院経営の基盤であり、医師や看護師の人件費、医薬品費、医療機器の費用などがそこから支払われるんや。」

 

 

 

知らんぷり「『診療報酬』って、保険診療に基づくもんやね。」

 

 

 

キョロキョロ「そういうこと。だから、病院経営の帰趨は、診療報酬を決める国次第ということになる。」

 

 

 

あんぐり「なるほど、わかったわ。例によって財政健全化を理由に真っ当な水準まで診療報酬を引き上げへんねやろ、財務省は。」

 

 

 

えー「話が早いな、その通り。財務省は、高齢化で膨らむ一方の社会保障費、なかでも医療費を目の敵にしとる

 

実際2024年度の診療報酬本体改定率はプラス0.88%やったけど、そんなもん近年の2%を超えるインフレ率や人件費の上昇ペースには追いついてへん実質マイナス改定や。

 

それでも財務省は言いよんねん。『診療報酬の引き上げは、現役世代の負担増につながる。それは許されない。だから病院にもっとコスト削減努力をしろ』ってな。

 

病院側だってこれまで手をこまねいてきたわけではない。みんなギリギリまで詰めに詰めた経営をやってきたはずや。」

 

 

 

ちょっと不満むかっ「自分らの出世や省益の為財政危機を捏造し、現役世代を人質にとって、危機に陥っている病院や過酷な勤務に耐える医師、看護師に更なる負担を押し付ける…人でなしやな、まるで。」

 

 

 

えー「その人でなしの財務省の所業は、これだけやない。そもそも医師不足を招いたのは財務省やからな。」

 

 

 

あんぐりハッ「えっ、どういうこと?」

 

 

 

次回に続きます。