失われた30年 | 子や孫世代の幸せを願って

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次世代の幸せを願って、日本の社会、経済について考えます。

失われた30年

 

皆さんもお聞き及びだろうと思いますが、日本経済が低迷し続けてもう30年近くになります。かつては「失われた10年」だったはずが、いつのまにか30年。

それを反映して見事に給料も上がりませんでした。それどころか物価を考慮した実質的な意味では、給料は下がり続けたのです。

 

「えっ、日本はデフレで物価が下がり続けたんじゃないの⁉」 その通りです。だから物価以上に給料が下がり続けたということです。これ悲惨すぎますよね。

 

「女性の社会進出」、「保育所不足」というのがありますが、これは、ご主人一人の給料では暮らせないから出てきた現象でしょう。いつのまにか専業主婦が希少種になりかけています。

 

「少子化」も、若い男性諸君が、少ない給料じゃ結婚に踏み切れない、お相手から選ばれない、つまり結婚できないから子供も生まれない。それが実態だそうです。政府の「少子化対策白書」がそう分析しています。

 

一方で、結婚してから生まれる子供の数は安定しているので、結婚が増えさえすれば、子供が増え、少子化はおのずと解決に向かうはずです。

しかし政府の少子化対策は、「子育て支援」ばかり。なぜなんでしょうか。

 

ウクライナ、イスラエルでドンパチ。日本も近隣の暴虐国家の動きが気になり始め、「防衛力強化」が叫ばれています。

いわゆる「安全保障」には、この「国防」だけではなく、「防災」「食料」「エネルギー」「医療」「物流」他いろいろあります。しかし、皆さんも感じられているように、いずれも十分ではありません。医療はコロナ騒動で、エネルギーは北海道のブラックアウトや電力料金の引き上げで体験しましたよね。これまで「安全保障」に「関心」とともに「十分な予算」を振り向けてこなかった結果です。

 

苦しいながらもなんとか紡いできた経営。しかし環境がこのままじゃぁ将来に期待が持てず、多くの中小企業で事業承継を諦め、廃業が進められているようです。「人財」とともに優れた「技術」やかけがえのない「資産」が失われてゆきます。

 

「失われた30年」。ただ経済の成長が無かっただけではなく、日本は多くのものを失ってしまいました。

なぜこんなことになったのでしょうか。いやなぜ今も続いているのでしょうか。

私なりに考えてみました。

次回投稿以降お話ししたいと思います。