在宅介護の記録〜2005年11月9日から今日まで〜 -14ページ目

在宅介護の記録〜2005年11月9日から今日まで〜

2005年11月9日くも膜下出血に倒れた母。その日から姉妹で在宅介護を続けてきました。今までそしてこれからのこと、あれこれ綴りたいです。

昨日実家の部屋に新しい家族が入居した。これで私の実家は完全に無くなったのだ。1月24日から7ヶ月、母がいなくなっても仏壇と母との思い出のものたちがあるこの家が実家だった。

母が倒れてからの17年間は毎日何度もこの家を訪れ、自分で鍵を開け、、、朝は経管栄養中の母におはようと声をかけ、仏壇の父にお茶とお線香をあげ花の水を変えた。昼間は母のケアや訪問介護のお手伝いをして、夜は母のベッドの隣で眠った。自分で鍵を開けて勝手に出入りできることが実家である証だった。

いろんな思い出が詰まった家も、家財道具が運び出され、ハウスクリーニングを経て新しい入居者を待つことになった。もう私には帰る実家はないんだ、と気づいた時は切ない気持ちになった。


でも


昨日新たに入居したのは私の娘家族。これからもこの家に足を踏み入れることができる。

そして間もなく誕生する新しい命もここで迎える。この家との繋がりが途切れないということに、神様の力とか、母の強い思いとか、そんなものを感じてしまう。


実家の形はないけれど、私が父や母やあの家のことを覚えている限り実家はあり続けるのだと思う。そして我が家も娘たちにとって大切な実家でありたいと思う。