Fate or Destiny ◆13 | copain (Ameba出張所)

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強火智担で根っからの腐女子のあややがひっそりまったりと某気象グループの長男×四男の【J禁P禁】を取り扱っている駄文サイトです。
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某気象グループの長男×四男のJ禁P禁を取り扱っている駄文サイトです。 


◇18歳以下 

◆J禁、P禁ってなに? 

◇BLってなに? 

◆ONは受け入れられない! 

って方はご遠慮下さい。


タイトルの記号で視点を表しています。 ◇Side和 

◆Side智

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◆13


・ 

You達、嵐だよ、と集められた日。

多分悪気なく、なんなら親切心で翔くんがニノに言った。

「ニノもオメガだよね。ヒートいつ?
 いつでも言ってね。手伝うから!」

は?
何言ってんの?
  
俺は翔くんへの殺気が抑えられなかった。
それは攻撃フェロモンとなり、翔くんに襲いかかる。
目には見えない。
苦しむのは翔くんだけ。
たとえていうなら、翔くんの周りだけ空気が薄くなるというか、息苦しくなるそんな感じ。

そんな俺の攻撃フェロモンを止めたのはニノだった。

「オメガだからなんですか?
 メンバーとはいえ、翔さんにそこまで面倒みられる筋合いはありません。
 ほっといて下さい」

翔くんにそう言うニノを見て、
初めて自分がどれだけデリカシーが無かったか思い知らされたんだ。

オメガのことを
“抱いてあげなくてはいけない可哀想な存在”、
なんて思っていたのは俺の思い上がりだった。

その時の俺は、後で相葉ちゃんに聞いたら般若みたいな顔していたらしい。
そして翔くんは俺からのプレッシャーでチビリそうだったらしい。

「あれはほんと失言だった。智くんの近くに居すぎてニノに残り香がある程度にしか思ってなかったんだよ。
 まさか智くんが!!だよ。智くんが意図的にマーキングしてるなんて想像できないじゃない。
 もう、ほんと、許して。
 自分よりも上位のアルファの番候補に手を出した、とか、笑えないから!!
 ホント忘れて!記憶から消して!!」

そんな風に翔くんには言われてる。

今となっては笑い話。

あの日あの後、俺は翔くんに土下座で謝罪された。 
でも、違う。一瞬怒りで我を忘れかけたけど、そのあとのニノの言葉で自分の思い上がりを思い知って。
だから俺は翔くんに心から感謝してるんだ。

翔くんがニノに提案した時、「俺が!!」って言いそうになっていたなんて。
もし言っていたら、きっと。
いや絶対に嫌われていただろう。
今までもそんな風に見ていたのか、と、軽蔑されていたかもしれない。

だから、ニノが翔くんに対して反論して、翔くんがニノに謝り倒している時に
俺はとても複雑な思いでそれを見ていたんだ。

ニノは「よくある事だから気にしていない」と、笑って翔くんを許した。

『よくある事』って…。
それはそれでどうなんだよ。
ニノのことは俺が守るのに。
俺の番になれば、そんな心配なくなるのに。

でも。

オメガとして見られることをあんなにも嫌がるニノに
俺が『運命の番』だとしても、自分から名乗り出ることはできない。

いつかきっと、ニノもこの運命に気付く。
その時を待つ。
それまでは俺が、今までと同じように見守るから…。