Fate or Destiny ◆12 | copain (Ameba出張所)

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強火智担で根っからの腐女子のあややがひっそりまったりと某気象グループの長男×四男の【J禁P禁】を取り扱っている駄文サイトです。
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◇18歳以下 

◆J禁、P禁ってなに? 

◇BLってなに? 

◆ONは受け入れられない! 

って方はご遠慮下さい。


タイトルの記号で視点を表しています。 ◇Side和 

◆Side智

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◆12


俺は人より第二性徴の発現が早かった。 

幼稚園に通っている頃には既にアルファと確定していた。 
レアケース、だと思う。 
生まれながらのアルファ、って言われる奴だ。 

世の中の大多数は、中学や高校の検査で知ることとなる。
検査前に第二性徴が発現し、認識する人もいるが 
入ったばかりのJr.は、殆どがまだ自分の第二性を知らない。 

早くからアルファと判明していた俺には事務所から特別な仕事も与えられた。 
レッスンや、テレビや舞台の仕事以外だ。

アルファにしかできない仕事…
オメガのJr.のヒートを収めるお手伝いだ。

あくまで、仕事の一環として。 

オメガのヒートに当てられたアルファは通常、理性を失いオメガを貪り尽くしてしまう。 
抱いているうちにオメガにひどいことをしたり、
同意なく首筋を噛んで無理やり番にしたりなんてザラなんだそうだ。 

それに比べ俺は、ヒートに当てられても多少ムラムラするな?程度の感覚で、
むしろヒートで苦しそうにしているオメガの子が可哀想で見ていられなかった。  

ジャニーさん曰く、
俺はかなり上位のアルファらしい。 
だから理性を保てるんだ、と。
‥知らんけど。 

俺としては人助けだと思って抱いていた。
可哀想だから、少しでも早く楽になるように、と。 

Jr.とはいえ、事務所からすれば立派な商品だ。 
抑制剤だけではヒート期間中は副作用もあり使い物にならないことが多い。 
だからサクッとアルファに抱かせてヒートを速めに治めてしまうのが最も合理的。 
とはいえ、適当なアルファに抱かせ節操なく番になられてもトラブルの種になる。 
だからある程度自制が効くアルファは都合が良いのだ。 

同年代だと、翔くんや、タッキー、
翼なんかも同じことをしていたから 
アルファとしての使命みたいな気もしていた。 

そんな事をしていたからだろうか? 
ニノに出会うまでは無意識的にオメガを下に見ていた様な気がする。 

決して蔑んでいるわけではない。 
でも、 
オメガは本能に振り回される可哀想な子達。 
だから助けてあげないといけない。 
だから抱いてあげるんだ。
そう思っていた。 


初めてニノと会った時の衝撃は忘れられない。 

俺は、誰に教えられたわけでもないがわかってしまった。 
『運命の番』だ、と。 

これは俺のだ。 
誰にも触らせない。 
ニノは俺が守る。 

気を抜くと口からそんな言葉が出てしまいそうなくらい 
頭の中はニノでいっぱいになった。 

出会った頃のニノはまだ二次性徴発現前。
俺が運命の番だ、とは、わからなかったらしい。 

それでもいい。 
これは俺のだ。 
間違いなく俺の番だ。 

ニノと仲良くなって、 
スキンシップにみせかけて、 
さりげなく俺の匂いを付け続けた。 

もちろんこれは、ニノには内緒。 

オメガやベータにはわからない 
それでもアルファにはわかるマーキング。

俺のアルファのフェロモンを纏っていれば
俺より弱いアルファは近付けない。 
いつ発現するかわからない第二性徴。 
もしものときに、俺が近くにいなくても 

これできっとニノを守れるから。

同じJr.で活動していても、年齢差がありなかなか同じ舞台に立てない。 

それでも俺は毎晩のように電話をかけたり、京都まで会いに来てもらったり、と、ニノとの関係を深めていた。

きっと全部、ジャニーさんにはバレてた。

だから事務所を辞めようとしていた俺に、 ニノと同じグループでデビュー、という絶対に断れないカードを切ってきたんだ。 

いいよ。 
それならそれで。 
俺が公私共にニノのパートナーになる。 
ニノとなら大丈夫だ。