Delizioso 19 | copain (Ameba出張所)

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強火智担で根っからの腐女子のあややがひっそりまったりと某気象グループの長男×四男の【J禁P禁】を取り扱っている駄文サイトです。
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某気象グループの長男×四男の
J禁P禁を取り扱っている駄文サイトです。

◇18歳以下
◆J禁、P禁ってなに?
◇BLってなに?
◆ONは受け入れられない!
って方はご遠慮下さい。

◆side智  は な ︰11:26up
◆side和 あやや︰18:17up

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1つ前のお話

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和19


「ちょっと見ててくれる?」 

「どうすればいいの?」

「水分が飛んでドロッとしてきたら火を止めてくれる?」

「了解」

さとしに頼まれて火の番を交代した。
スパイシーな香りが食欲をそそる。
自宅でこんなに簡単にスパイスカレーが作れるなんて知らなかった。
オレも自炊はするほうだけど、
カレーのときはいつも市販のルーだ。

たまにかき混ぜながらさとしを待つが
しばらく経っても帰ってこない。

どうしたんだろう??

一度火を止め様子をうかがいに玄関に向かうと、
ドア前でさとしが立ち尽くしていた。

「さとし?」

声を掛けると慌てたようにさとしが振り返る。
そのとき、さとしが手にしていた何かが落ちた。

拾おうと駆け寄って驚いた。

「え…」

オレの顔が不気味に切り裂かれた、
今日のデート写真がそこにはあった。

驚きと戸惑いが隠せない。
さとしも困惑した表情を浮かべている。

「いや…」

返答に窮したさとしの手から
そのほかの写真を奪うように受け取った。

「これ、どうして…?」

明らかに家の中の写真もあり言葉を詰まらせた。

さとしも深いため息をつく。

「本当にわからないんだ。
 誰もいなくて、これが玄関前に置かれていて…」

…もしかして…?

公園でさとしが席を外したときに遭遇した
あの女のことをオレは思い出していた。

「とりあえず…部屋に戻ろう?」

さとしの手を引き部屋に戻った。
そして念の為、窓の施錠を確認し
カーテンをしっかりと閉め直した。

「さとし、ごはん食べよ?」

「ごめん。
 食欲なくなってない?」

「ううん、逆。
 しっかり食べて、このあとのこと、ちゃんと考えよう。
 それにスパイスの香りでさっきからお腹が鳴りっぱなしだよ。
 こんなに美味しそうなカレーがあるのに
 他のことに気を取られて味わえないのはもったいないよ」

「そうだね。
 じゃあ仕上げるから待ってて」

そう言うと、さとしはキッチンに立った。

「おまたせ。かず用スペシャルカレーです」

「オレのスペシャル?」

「そう。かず用スペシャル」

さとしがお皿によそってくれたカレーを
オレもふふふって笑って受け取ってテーブルに運ぶ。

二人で席につき、手を合わせて、いただきますを言う。

カレーをひとくち、口に運ぶと
たしかにスパイスを感じるけど口当たりはマイルドで食べやすい。

「辛くない?」

「平気。美味しい!」

「よかった」

使っているスパイスの話を聞きながら
和やかに夕食を終えた。

食後のコーヒーはオレが淹れた。
今日買ったばかりのペアのマグカップに注がれたコーヒーは
3割増しで美味しそうに見える。

「さて、と…」

コーヒーをひと口飲んで、話を切り出す。

「今日ね、公園で変な女に絡まれたんだ」

さとしにあの女の話を打ち明けた。

オレの話を聞くさとしの目には、不安と怒りが入り混じっていた。

「つきまといに盗撮、嫌がらせ。
 どれも犯罪だよ。
 警察に相談した方が良いと思う」

「…」

無言で考え込むさとしに、
冷静さを保ちながら言った。

「オレは一般人だから良いよ。
 正直に恋人同士だ、って話しても。
 でもさとしは有名人だから、そういうの
が漏れて何か影響するなら”親友”で相談しよう。
 なにかあったら困るけど、もしもの時に警察に相談してなくて対応が遅れる方が嫌だよ」

「そうだね。明日一緒に警察に相談に行こう」

「うん」

その後、智が親友に電話をかけた。
櫻井翔さん。警視庁の刑事さんらしい。
ありのままを話したら、智の家の最寄りの警察署にいる同僚を紹介すると言ってくれ、事前に話を通してくれることになった。
明日オレたちは、その紹介された同僚の岡田さんに相談に行く。

オレたちの愛と、穏やかな日常を守るために
知られざる敵との戦いが始まろうとしていた。

「なんだかドキドキするね」

「うん。でも二人なら大丈夫。
 なんだって出来る気がするよ」

「オレも。
 でね、さとし。
 お願いがあるんだけど…」

「ん?」

「さっきの続き…
 一緒に勉強しよ?」 

オレたちは不安な気持ちを打ち消すように、強く強く抱き締めあった。


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次話→


です。


>゜))彡
レモンのカレーってどんな感じなんでしょう??
食べてみたいですー。探してみます!
家族が油に弱くって。市販のカレーやシチューのルーだと油脂分多くてお腹を下しちゃうので昔からスパイスカレーを作ってました。
昔から食べることが好きなんですよね。
若くして結婚して(離婚もしたけど)若い頃に遊ぶ、ってこともなかったし、子供を連れて外食する、ってこともなかったんで、食べたいものは調べて自分で作る、って感じでした。
母は栄養士の資格を持っているのに料理があまり得意じゃない人で、レシピ通りには作れるけれどオリジナルは美味しくつけれない人で。
私は魚のさばき方、開き方も料理の本を見ながら手探りで憶えました。
習ったこともないのであくまで我流ですが自分で作ったものが美味しい、と思えるポジティブ人間です。