以前、私が上海に留学していた頃、留学生に中国語を教えていた大学講師Wについて書いたことがある。その大学講師Wが、ある日の授業中、スポーツについて会話の練習をしていた時、サッカーの話題が出たら、サッカーは中国が発祥の地だと言い出した。しかし、当時はまだ国際的な組織や機構が無かったので、登録されていなかっただけで、欧州よりも何百年も前から中国では行われていたということだ。私は、そういうような話はあるかもしれない。と、思った。そうすると大学講師Wが「この世の中の全てのものは、実は中国人が作った」と言い出した。私は「言ってる言ってる、遂にでた白髪三千丈の世界」と、思いながら聞いていた。だが、Wが特別かと言えば、決してそんなことは無く、この様な考えを持っている中国人はとても多い。彼らは真剣にそう思っており、そのような考えの根拠となっているのは「中華思想」だ。習近平皇帝の「一帯一路」もやはり中華思想から発展したものだ。共産主義のイデオロギーと中華思想は実はその根底で深く結びついている。

日本人はチャイナタウンを中華街と呼ぶ。私が子供の頃には「南京町」と呼んでいた人もいた。だが、中国人は「唐人街」と言う。その理由は、唐が一番中国が栄えていた時代だからそうだ。一帯一路の思想は、中国を唐世界大帝国へと復活させようという考えだ。それが実現するかどうかは今は誰にもわからない。

 

 

クメール人のガイドに、日本語は大学で習ったのか?と、聞いてみたら、大学では英語と仏語を習い、卒業してから日本語センターで日本語を学んだそうだ。日本語センターって、専門学校のことだろうか?

ところでこのガイドはベージュのシャツを着ていたのだが、同じシャツを着たクメール人が至る所で見られた。だが、同じ会社のガイドではなくアンコールワットのガイドの制服なのだそうだ。会社が違うのに全く同じ制服を着ているのは、日本人の感覚からすると少し不思議な感じがしたが,中国でも半世紀前はみんな同じ様な人民服を着ていた過去がある。

                  続く