奈良時代には『日本霊異記』が、一般民衆へ仏教を流布する為の救いを示す根拠としての役割を担った。具体的には、哲学的・学術的な理論には基本的に触れずに民衆の感覚に訴えて、説話を語る手法を用いて仏教を広めていった。そして、その教えは必ず現世的な救いとして報われるものであった。例えば、ひたすら観音に祈願することに由り、現世に於いて米飯となり、着物となる御利益。法外な高利貸しに対して、たとえ法律で裁かれることは無くとも仏が非道の罪を正し、罰を与える因果応報の理。やはり法律には触れなかったとしても、子供の親不孝に対する罪は必ず仏により処罰される。仏教こそが裁判官なのである。 続く
今、巴基斯坦(パキスタン)では、コロナウィルスの悪影響で、女性たちの基本的な人権が著しく脅かされている。コロナウィルスの為に失業したり、収入が激減した男性が急激に増加して、精神的に不安定になったり、気が荒れたりするせいで、その追い詰められた状況の腹癒せとして自分の夫から硫酸をかけられる女性たちが急増しているのだ。
その様な女性に対する暴力行為が起きてしまう社会的な背景として、硫酸が容易に入手出来る事が一因にある。日本では硫酸等は劇薬扱いとなっており、他の物と区別して貯蔵、陳列することが義務づけられており、また購入時には、住所・氏名・職業の記入と署名または記名押印が必要となり、手軽には入手出来ないだが、巴基斯坦(パキスタン)では硫酸などの劇薬が手軽に入手可能なのだ。
しかし、女性たちは夫からこの様な虐待を受けても、なかなか離婚出来ないでいる。その理由は、社会的な原因がある巴基斯坦では女性が社会に出て働く事を「悪」と見なす風潮があり、女性たちが職業を得て経済的に自立する事が困難なのが実情だ。だが、そんな中でもある女性美容家は硫酸被害に遭った女性たちに救いの手を差し伸べて、美容技術を習得させて、経済的に自立可能な機会を与えている。技術を得た被害者女性たちは、美容サロンで働きながら新たな人生を歩き出している。来店する顧客も皆女性ばかりなので、精神的な恐怖を感じずに過ごせる。美容サロンで働く女性の中には、自分自身の硫酸虐待事件から自立出来た経験を自分と同じ被害に遭った女性たちに話し、女性の自立を助け活動を始めた人もいる。
しかし、この様な活動が実を結ぶのは都市部だけの話である。
巴基斯坦も中国と同じで農村では、「男尊女卑」の思想が根強く残されており、夫からこの様な悲惨な人権侵害・虐待を受けても声を上げられない女性たちが大勢存在している。そして、彼女たちのほぼ全員は自分の意志で結婚を望んだ訳ではなく、自分で結婚相手を選んだのではない。
この様な、残虐極まりない女性虐待が起きた元々の原因はコロナウィルス。そして、更に元を辿っていけば、あの国!!!

