前回、新疆(しんきょう)ウイグル自治区に悪魔の監視カメラが随所に設置されたことは記したが、それと並行して強制収容所と見られる建物が新疆内に建設されて急増している。これらの収容所には、監視カメラで反体制的と判別されたウイグル、カザフ、タジク、キルギス等の少数民族が収容されているらしい。収容されている少数民族の中にはまだ幼い子供の両親である人も多くいる。子供を親と引き離す事も強制収容所を建設することの目的のひとつであるのだ。その理由は、親子を別にする事により、その民族の伝統文化や古代より継承されてきた生活習慣及び風習などの漢人とは異なる文化を断ち切らせる為である。そして、その後に共産主義のイデオロギーと中華思想の華夷秩序(かいちつじょ)を刷り込んでいく。と、いう世紀の大実験を行っているのだ。      続く

 

 

私が新疆(しんきょう)ウイグル自治区の省都烏魯木斉(ウルムチ)を訪れたのは、早いものでもう19年前の早春だった。ウイグル族を中心とした少数民族が多く暮らす砂漠の中のオアシス都市烏魯木斉で出会った人々は、皆とても人懐っこく、遥か東の国から訪れた他民族の私を快く迎えてくれた。

しかし、その新疆ウイグル自治区で、最近異変が起きている。街角のあちらこちらに、監視カメラが設置され、個人々々の生活が国家管理されている。ウイグル族を中心とした人々は心の拠り所としていた「清真寺」(モスク)へも行けない。清真寺へ礼拝に行くこと自体を禁止している訳ではないのだが、国家から目をつけられてトラブルに巻き込まれない様に、皆近づくのを避けている。

この新疆ウイグルの各地に設置された監視カメラはハイテク技術を結集して製造された代物で、その監視カメラの前を通る時にその人間がどの様な心理状態なのかを一瞬にして識別出来るという何とも恐ろしい悪魔の監視カメラなのだ。例えば、その人間が緊張しているか否かを瞬時に識別し、もし緊張状態にあるならば、中共政権に対し何らかの敵愾心を持っているのであろうと判断されてしまう。言わば悪魔の監視カメラの性能の限界を新疆ウイグル全土を利用して人体実験している。

そして、その性能が及第点に達すれば、徐々に大陸全体に広めていこうという事らしい。だが監視の対象は今のところ少数民族に限られ漢人はその対象ではない。やはりそこには中華思想の華夷秩序(かいちつじょ)が見られ、私の思っていたとおり共産主義のイデオロギーと中華思想の華夷秩序はその根底で深く結びついている。           続く

 

 

 

香港の民主活動家3名に禁固刑の実刑判決が下されました。この香港の民主活動家に関しては、国際社会の注目が集まっていますので、あの人もそれ程手荒な真似は出来ないと思われます。それで今のところ楽観視しているのですが、そう思っていたら3年前に中国の民主活動家劉暁波氏が獄中死させられてしまいました。今年の7月13日で劉暁波氏が他界されてから丸3年が経ちました。ご冥福をお祈り致します。

誰も目撃していませんし、確固たる証拠もないので誰も口に出しては言いませんが、獄中で拷問されて殺されたのであろうという事は、心中で誰もが思っていることです。劉暁波氏の場合は香港人ではなく大陸人であったという事も関係しているとは思います。今の中共政権に限らず、中国の古代史を読んでいると、獄中で拷問されて死亡したとか毒を飲まされて獄中死したとかよく出てきます

今回実刑判決が下された香港の民主活動家3名にはこの様な末路を歩んでほしくありません。その可能性は今のところ高くないとは思いますが、あの人のことですから何時気が変わるかは知れません。