一番わかってあげられるのは自分 | でこぼこな私をおもしろがってみる

でこぼこな私をおもしろがってみる

子供のときにSJSという難病にかかり、後遺症で視覚障害があります。
どんな自分もまるっと受け止めながら、おもしろがりながら笑って生きたい。そう願いながら綴っています 。

こんばんは。




まりこです。




先日

こんなブログを書いたんやけど







上の記事を書いたあとに
偶然なんやけど
目の調子が悪くなりました。



上の記事に書いている
角膜穿孔(せんこう)という症状で
角膜に穴が開くんです。



子供のころから繰り返してきた症状で
これで何度入院したかわからない。



でも
これといった治療法はないので
なるべく安静にして
自然に治癒するのを待つしかない。



一度なったら
治癒するまで1週間〜10日はかかるので
すこしましにはなったものの
まだ回復はしていません。



どれくらいの頻度で起きるのかはまちまちなんやけど
年に1、2回のときもあれば
毎月のときもあれば
そのときそのときで変わります。



ちなみに
穿孔が起きるのはほぼ右目。



右目はいま
ほぼ失明状態なので
普段はすこし見えている左目を使っています。



角膜穿孔については
この記事に書いています。





☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


私はいま
週に一度
パソコン講習に通っているんやけど
無理はしたくなかったので
2週連続で欠席させてもらいました。



パソコン講習については
この記事に書いています。






ちょっとまえの私だったら
目の調子が悪くても
無理して講習に行っていたかもしれないなと思います。



いまもまだ
休むとなるとざわざわするし
先生に欠席の連絡をするのは勇気がいる。



でも今回
なんか
試されているような気がしてならなかったんよね。



だれにって
自分にね。



もう無理はしないって言うけど
ほんまなんやろな?って。笑


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


数日前
安静にしていたとき
ふと思い出したんよね。



仕事をしていたときのことを。



5年前に退職したんやけど
仕事をしていたとき
角膜穿孔が起きても
私はほとんど休まなかった。



極限まで無理して出勤して
病院にも行かなかった。



玄関で
「休みなさい!」
と怒る母とよく喧嘩をした。



さっきも書いたけど
一度穿孔が起きたら
最低でも数日は治らないんやけど
逆に言えば
安静にしてもしなくても
またかならず治ってくれていた。



だから
仕事から帰って
早くごはんを食べてお風呂に入って
早く布団に入って
明日はましになっていますようにと願いながら
眠りについていた。



穿孔の症状は
痛みや眩しさがあったり
一時的に見えなくなったりして
けっこう辛いので
ほんとうなら
暗い部屋で目をつぶって安静にしているのがらく。



朝起きて
まだましになっていなかったら
それはそれはがっかりで
でも仕事を休むという選択肢はなくて
自分に鞭を打って出勤していた。



それが直接の原因かはわからないけど
ある日
数日で治るはずの穿孔がずーっと治らなくて
休職することになった。



その1年後に退職するんやけど
手術や治療をしても
けっきょく2年間穿孔が治らなくて
私の右目は失明した。



あまりにも穿孔の期間が長かったから
穴が塞がった反動で眼圧が上がって
目の視神経に負担がかかってしまったようで。



主治医の口ぶりだと
右目の視力が戻ることは
もうないんやろうなと思う。



いっぱい自分を責めたし
いっぱい落ち込んだ。



そこまで無理をする必要がどこにあったのかと
いまなら思うけど
あのときは
自分を優先するのが怖かった。



無理してがんばることが
認められることで
評価されることで
すばらしいことだと思っていた。



ただでさえ
定期的な通院で休んでるのにって。



ただでさえ
みんなと同じ量の仕事をこなせないのにって。



そんな足りない自分だから
これくらいの無理はして当然だと思って
悲鳴をあげている目を無視し続けた。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


今回穿孔が起きて
あのときの苦い記憶が
よりいっそう強くよみがえってきて
胸がチクチクしました。



無理させてごめんね。



痛かったね。



辛かったね。



怖かったね。



よくがんばったね。



何度も自分にそう言いました。



後悔はしていないけど
自分にたいして
ほんとうに申し訳なかったなという思いがあるので
いまはひたすら
心から自分をねぎらっています。



いま
私は仕事をしていないので
精神的にすごくらくです。



治りが悪いと
やっぱり不安にはなるけどね。



穿孔を起こしているときの私と
穿孔を起こしていないときの私。



たぶん
外見的に
違いはほとんどないと思います。



あきらかに充血するとか腫れてるとかじゃないから。



ただ
目のなかの水分がたくさん出るという症状があるので
目を拭く回数が多くなるくらい。



でも
みんな
私のことをじーっと見てるわけじゃないしね。笑



だから
仕事をやめるとき
職場の人に
「やめなきゃいけないようには見えないのに」
と言われたことがあった。



もちろん
その人に悪気がないのはわかっています。



ただ
すごく心配してくれたり
やめないでと言ってくれたり
なにも言わずに優しく送り出してくれたり
そんな人のほうが多かったので
それは大きな救いになりました。



ほかにも
職場とはべつで
相手にそんなつもりはなかったのかもしれないけど
言われた一言で勝手に傷ついて
そのたびに
自分は怠けてるのかな…
たいしたことないのに仕事をやめちゃったのかな…
そう思ってしまったこともある。



でも
自分の辛いことやしんどいことを
一番わかってあげられるのって
やっぱり自分しかいないと思うんよね。



だから
わかってもらえないことがあったとしても
まずは自分がわかってあげることをがんばろう
そう思ってやめることを決めました。



いま通っているパソコン講習は
私が行きたいと希望して通っていて
つぎ仕事をするのに役立てたいと思っているんやけど
正直まだ
仕事をするのが怖いという思いがあります。



また無理をしてしまいそうで。



でもやっぱり
自分と病気を切り離すことはできないし
もう同じことは繰り返したくないので
そこは妥協せずに
自分に合った仕事に出会えるようにしたい
そう思っています。



長々と書いてしまったキョロキョロ



最後まで読んでくれてありがとうチュー



いつも読んでくれてありがとうラブ



おわり