先日、某バイク雑誌から、一本の取材の電話が来たんだ。

バイク雑誌にはお決まりの「トラブル談話コーナー」の取材だったんだ。

取材と言っても、電話でヘラヘラと話していた程度だったが、今のバイクの事を思い出すいい機会になったんだ。
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この写真は、納車されてからまだ、それほど経っていない頃のだ。

納車された状態は少しだけ違っていて、

ハンドルはエイプで、シートはコブラシート、今見るとピッカピカのカッチカチだ。

更には、写真には写っていないがキャブがS&S Eキャブ マフラーは2本出しのドラックパイプって感じの仕様だ。



知り合いの付き合いで立ち寄った某ショップで見つけた、このパンショベル。

何度か立ち寄った程度のショップだったが、

「あ、俺、これ買う」この一言で即決で買ったんだ。

でも、「どうせなら理想のスタイルにしよう。」と話は盛り上がり、

基本スタイルはFLスタイルにリジットフレーム。フロント21inにハンドルはエイプ。

詳細を決める度に期待は膨らみ胸躍るのとは、裏腹に納車日は日に日に伸びて行ったんだ。




当初の納車予定日より半年遅れて、やっと納車。

意気揚々とヘルメット片手に某ショップに向かったのだが、ショップのメカニックが100回以上蹴ってもエンジンが掛からない。100数十回目にやっとこエンジンが掛かる。

「はい。どーぞ。乗って帰れます。」

「は~?」だ!完全に「は~?」だ!

キックオンリーのハーレー初心者の俺に、この状態で乗って帰れと?

「いや。こんな状態じゃ無理だ。きちんとセッティングを出してくれ」とやりきれない思いで帰宅する。

更に数回の納車でも、進歩が無くオーバーホールする事になったんだ。




結果、1年の待ち時間を経て納車されたバイクは散々だった。

フロントブレーキのオイルは漏れまくり、
メーターは動かず
アクセルワイヤーは帰り道に切れ、
チェンジペダルのペグまでも、あっという間に落ちてしまった。
エンジンはアイドリングも間々ならない。
エンジンからは、うるさいほどのギヤ鳴りとオイル漏れ。
走れば、バンバンと火を噴きまともに走れず、
挙句の果てにはチェーン落下だ。

これには、俺も怒った。この某ショップとは一悶着をへて決別。

信頼出来るバイク屋に再整備をお願いすることにしたんだ。

もちろん「あー。始めからコッチでお願いしとけばよかったな~」と反省したのは言うまでも無い。



予想通り結果は散々だった。

シフトペダルは、平面が出ていない為締めても締めても緩む粗悪品
ギア鳴りに関しては、違う丁数のギアが入っていた。
オイル漏れは、オイルラインが塞ぎきれていなかった。
ブレーキオイルはパッキンが抜けていた。
メーターは単純に壊れていた。
エンジンはタッペットが突き上げ、セッティング所の話ではない。
ボーリングしたはずのシリンダーは内径がマチマチで、走れば止まるのは当然で、走ったことが奇跡だった。
更には、タイヤの向きは反対を向き。
リアのブレーキラインはマフラーに接触。熱で半分溶けていた。

再整備をしてくれたバイク屋さんに、

「ん~。配線 だけは、 ちゃんとやってる」と言わしめるほどのバイクだったんだ。

しっかり組みなおしたバイクは絶好調だ。

この日からバイクは動き出し、動き出したら止まらないんだ。

「只の鉄くず」から、 「価値ある鉄くず」に変わったんだ。