高層階のスタジオ 陽光と影のツートン
ティアが空の碧さをを見つめ
髭が透明に光る
ピンクの鼻がぴくっと
ぷるぷると首を振ると
大きな耳が音を拾う
イヤホンにBGMが流れ
マイクスイッチをオンにする
｢ランチタイム ポエム・・・
いにしえ、人というおかしな生き物は
猫の仲間に狩られ
恐れて、森を草原を逃げ出しました
強い顎、長い牙と鋭い爪
大きな猫は彼らの恐れ、不安
人も、狩りを覚え
不器用ながら連携して獲物を捕らえ
より安心するために
地球に食べ物を植え、
穀類を貯め、飢えの恐れと不安を
拭おうとしました
けれど、今度は齧歯類が
彼らの貯めた穀類を食い荒らし
人は再び、飢えの恐れと苦痛に・・・
人を森と草原から追い出してしまった猫は
人を可哀想に想い、
身体の小さな仲間を送り込んで
齧歯類を駆逐し
人を飢えの恐ろしさと不安から解放しました。
今、人は猫が居なくても
齧歯類に脅かされないほど
強くなったけれど
小さな猫の
柔らかな、心弾むような肉球に
見えない、心の痛み
不安を追い払って貰う
和毛（にこげ）に触れ
猫が貯めた日向の香りに安らぎ
居場所を与えることで
癒やしを与えられています
貴女の猫は
貴女のマドンにゃ♪
苦しいとき、辛いとき、不安、寂しいとき
貴女のそばで にゃにゃばいを歌っています
では、ウニャサキ モカミ♪
（ももこ姫さんちの我が家のアイドルモカちゃん）
＝ マドンにゃたちの にゃにゃばい ＝
です｣
レバー式のマイクスイッチ・オフ
イントロが始まる
＝ あちらの世界の替え歌 ＝
＝ マドンにゃたちの にゃにゃばい♪ ＝
さぁ 眠りにゃさい
疲れ切った身体を にゃげ出して♪
蒼いその瞼を
ざりざりでそっと癒やしましょう♪
あぁ 出来るのなら
生まれ変わり 貴女の猫になって♪
私のちゅうるさえ 差し出して
貴女を守りたいのです♪
この街は 戦場だから
命はみんな 傷を負った戦士♪
どうぞ心の痛みを拭って
小さな仔猫の昔に返って
もふもふ額甘えて♪
（間奏）
そう御猫にだけ見せてくれた
貴女のその涙♪
あの日から決めたの
その夢を支えて 生きていこうと♪
餌ならば いつかは消える
けれども もっと深い肉球あるの♪
ある日 貴女が背中を向けても
いつも御猫は貴女を遠くで見つめている♪
マドンにゃ♪
今は 心の空腹拭って
小さな仔猫の昔に返って♪
もふもふ額に甘えて♪
ご縁のある
アメーバ猫連の皆様が
不安無く 楽しく 笑って居られるますように･･･