私には血の繋がらない従姉がいる。
伯父の奥さんの連れ子の姉妹で妹の方と一時期親しくしていた。その妹…サエは近所に住んでいて通学班も同じだった。
サエは今で言うところの放置子だったようで毎日のように我が家に来ていた。
普通の感覚なら従妹とはいえ3歳も下の子と頻繁には遊ばないと思う。彼女には姉がいる。鬱陶しがられても姉と遊ぶべきなのだ。
これはサエの姉のお話。
姉はサエと違って良くも悪くも普通の人だった。サエよりずっと優しくて…サエよりパッとしない人。
ちなみに母はサエと仲良くさせたくなかったようだ。「年も離れていたしサエちゃんは性根も悪いからね〜」と言っていたが
あんたも大概だからな?
私だって何も無条件でサエに懐いていたわけではない。嫌なことをされたり言われたりしたことは数え切れないほどある。私はサエにとって都合のいいオモチャ。気付かぬほど愚かではない。
しかしその不快感を補って余りあるほどサエは魅力的な子だった。
容姿は…まぁフツーだったと思う。顔が特別カワイイとかモデル体型だったとか…そういうことはない。
ただ身に付ける物のセンスが抜群によかった。流行に敏感というだけでなく自分に似合う物を選ぶセンスがハンパなかった。
私は40年生きているが
彼女よりオシャレな人に会ったことはない
当時の私はサエの真似ばかりしていた。
まだ自分の好みが確立しきっていなかったこともあって似合わない物、好きじゃない物でもとにかく真似をした。
シルバーのサテンブラウスは特に酷かった
しかも学校に着て行って怒られたwww
サエとの日々は刺激的でワクワクすることが多かった。だから私にとっては間違いなくプラスの出会いだったと言える。
でもある人にとってはそうじゃなかった。
大人になってから知ったことだけど…
私の向かいの家には同年代の姉妹がいて毎日、車で別の学校に通っていた。
その理由が
姉がサエにイジメられたから。
親は車で30分かけて祖父母宅の学区の学校まで送っていたらしい。
少なくとも私が入学した頃にはそうだったから…小中で10年近くそういう生活をしていたということになる。
気が遠くなるわー

〜続く〜
