トラブルがあった後、仲直りをした私達は今まで以上にイイ関係だった。

でも、それは長くは続かなかった。

彼は、私の存在に安心しきっているように見えた。

始めの頃は色んな所へ連れて行ってくれたり、私を喜ばせる為に努力をしてくれたいた。

しかし、今は…。

私がどこかへ行きたいと言っても、面倒くさそうに見えた。


そんな時、友達に誘われてスノボへ出かける事になった。

友達の職場のつながりで男女8人で出かけた。

スノボは2回目の私。

進んでは転び、なかなか進まない。

みんなが自由に滑る中、私にずっと付きっ切りになってくれた男性がいた。

私に教えてくれながら、ゆっくりと滑ってくれる。

だんだんと私も滑れるようになってきた。


帰り道2台の車に分かれて乗り、個々の自宅まで送ってもらった。

私はスノボをコーチしてくれた男性の車で送ってもらった。

最後の一人になった私は、別れ際に携帯番号の交換をした。

特に意味はなかったが、話しやすく友達になれたらと思ったからだ。


次に日、昨日の男性から早速電話があった。

色んな話をし、2時間くらい話した。

彼ともこんなに長電話した事がないが、不思議とその2時間はあっという間だった。


次の日も、その次の日も男性から電話があった。

もちろん、私に彼氏がいる事は初めに話していたが、男性は私に会いたいと言ってきた。

ここ最近の彼氏の態度に不安を感じていた私は、男性と二人で会う約束をした。

彼氏は私が毎晩この男性と電話している事や、会う約束をしている事など当然気がつかない。

私が不安に感じている事など気が付かない。

私に対しての愛情はどれほどなのか?

私は彼氏と正反対で積極的な男性が、少し気になり始めていた。

付き合って半年。
また事件が起きた。

彼と食事をし、会計の時に彼が財布を開いた。
パラッ。
小さい紙がヒラヒラ落ちた。
彼は気付いていなかったので、私がその紙を拾った。
会計が終わり店を出てから彼に尋ねた。
「これ何?」
紙には女性の名前と携帯番号が書いてあった。
慌てて紙を奪った彼に、またもや不信感が…。

前回の件もあってか、私はうたぐり深くなった。
そして、疑問に思った事は解決するまでしつこく聞くようになってしまったようだ。

問い質すと、合コンに行った事が判明した。
しかも、女の子全員と携帯番号を交換したらしい。
そこで、携帯に登録している名前を全員見せてと言った。
彼は諦めたように私に携帯を渡した。

なにこれ?
知らない女性の名前が沢山登録されていた。
友達?
私は興奮し、この中で必要ない番号はこの場で消去してほしいと言った。

彼は、私の目の前で私以外の電話番号を全て消した。

一週間くらいはモヤモヤしていた。
反省している彼の態度に、自然と仲直りした。
車に乗った。
テンションが低い私を見て、彼が聞いてきた。
「どうしたの?」
少し間をおいてから、話し始めた。
一度話し出すと止まらなくなり、涙が溢れてきた。

遊園地で友達が見た女性は誰なのか?
どういう関係なのか?
二股なのか?

私の話を聞きながら、彼の顔は曇っていった。
そして弁解を始めた。

その女性は、私と付き合う直前まで付き合っていた元カノ。
私と付き合う為に別れ話をしていたが、納得してもらえなかった。
そして、最後に遊園地に行きたいとお願いされて嫌々行った。
という弁解だった。

本当のところはわからないが、とりあえず信じる事にした。
ただ、その日はすぐにテンションが上がる訳もなく…。
彼が一生懸命盛り上げようとしているのはわかったが、応えることができなかった。

信じよう。
彼を信じよう。
家に帰り、次に会う時は普通にしようと誓った。