久しぶりに連日ブログを書いてます。
 
後で疲れがどっと出ないことを祈りつつ
 
私の中にある想いを
 
書いておきたいなぁと思ってます。



 

 

 

こんにちは。

 

うつ病の治療をしながら

 

趣味の登山を再開して

 

・疲れないペースを守る

 

・疲れないための休憩をしっかり取る

 

・疲れたらしっかり休んで回復させる

 

ことが日々の生活でも

 

大切と気づいて実践し

 

うつ病の波とうまく付き合えるように

 

なったよしこです。

 

 

私の自己紹介とうつ病回復の記録はこちらを読んでねハチ
 
この秋に自立支援医療の申請をしました。
 
何度か心療内科の医師から
 
「自立支援使ってないのね?」
 
と、確認はされてました。
 
 
 
何年か前に市役所の福祉の窓口に
 
相談に行ったときに
 
「ハードルが高そう・・・」
 
と、思ってそのままにしていたのでした。
 
 
 
今年、マイナンバーカードの作成で
 
市役所に行ったついでに
 
もう一度説明を聞いて来ようと
 
福祉課にも立ち寄ったら
 
あれ?そんなに難しいことではない?
 
と、なりました(^^;
 
 
 
医師に診断書を書いてもらって
 
ただいま「申請中」という感じです。
 
 
 
医師の診断書は
 
私の29年のうつ病歴を端的に
 
書き表してくれていました。
 
その中に
 
「2016年に母親を肺癌で亡くしており
 
以降、うつ状態が遷延している」
 
と、書いてありました。
 
(遷延は長引くという意味だそうです)
 
 
 
うん。医師が特記するくらい
 
私には大きな出来事でした。
 
母の死後は
 
お昼まで起きられなくなるし
 
感情もよくわからなくなったし
 
ただただ、寝て、起きるを
 
半年くらい繰り返しました。
 
少し前に妹とあの頃のことを話したのですが
 
「あの怒涛の日々は後々メンタルに来た」
 
と、妹も言ってて
 
精神的なダメージは相当なものだったんだなと
 
私も改めて思ったのでした・・・。
 
 
 
で、少し話は変わって。
 
私は29年間、

同じ医師に診てもらっています。
 
(途中5年ほど通院を辞められた時期も
 
ありました。)
 
お互いに年を取りました(笑)
 
 
 
医師もおそらく70代だと思うので
 
もしも転院することになったら
 
どこのクリニックがいいかなぁ
 
と、ちょこちょこ調べているんです。
 
(医師との相性も大事ですけどね・・・)
 
 
 
で、地元のクリニックのHPを見た時に
 
ここの先生なら長期化している
 
うつ病にも理解がありそうだな
 
と、思えるものを見つけて時々読んでいます。
 
 
 
それをシェアしたかったのです。
 
(前置きが長い)
 
 
 
地元のクリニックのHPには
 
先生の論文が載っていて
 
学術的で難しい部分もあるのですが
 
読んでて安心できることがありました。



 
 
↓こちらがHPに掲載されている論文のURL
ところどころ転記させていただきます。
 

 

古典的精神医学においては、うつ病は予後良好な疾患であり、

数か月の病相期ののち完全に回復するのが原則であるとされて来た。

そして、うつ病相が年余にわたって続く症例は、

遷延うつ病・治療抵抗性うつ病・慢性化うつ病などと呼ばれ、

うつ病の中の特殊型であるととらえられて来た。29)

 しかし、近年の長期follow-up 研究は、

うつ病の予後がそれほど楽観できるものではないことを明らかにしている。

 
(略)
 

これまでの考察で、

長期化したうつ病に改善をもたらすために、

A.診断の再検討、B.心理・状況的要因の検討、

C.身体的治療の検討に分けて、

治療上の工夫について考えてきた。

そして、治療者の診断の誤り・身体的治療の不十分さや、

患者の心理的状況的問題などのために、

本来回復すべきうつ病が長びいているのではないかという立場に立って、検討を進めてきた。

 しかし、

「うつ病は本来回復するはずだ。

回復しないのは、何か外的要因が回復を妨げているからだ」

という考えを前提として、治療を進めていくことには、問題がある。

そもそも、このような前提を支持するような

うつ病のfollow-up 研究はない。

本稿のはじめに述べたように、

うつ病の長期化・慢性化は、

ありふれた経過なのであり、

すべてに外的な回復阻害要因を考えるべきものではないと思われる。

むしろ、多くの例においては、うつ病そのものが重いために、

病相期が長びいていると考えたほうが事実に

則しているのではないであろうか。

 
(略)
 
総じて、うつ病の長期化の原因を除去可能な外的要因に見る立場は、
患者がうつ病であるということは本来的なあり方ではないとし、
患者がうつ病者であり続けることを否定する傾向を持っている。
しかし、現実に多くの患者はうつ病患者であり続けるしかない。
むしろ、治療者はこの現実を直視する必要があるのではないであろうか。
そして、まずせめて治療者だけでも患者が
うつ病であり続けることを受け入れ、
患者がうつ病であることに安心していられるように振る舞うべきではないのだろうか。
うつ病が回復しない原因を、治療者の診断や身体的治療、
患者の心理、家族などの問題などにさがして、
誰かの責任を問うよりは、
誰の責任でもない病の重さを共に担って行く
姿勢が求められるのではないであろうか。
うつ病であり続けねばならないという現実を共に悲しみつつも、
それを受け入れ、その上でうつ病に耐えて
どのように生活していくかを考え、
回復を待つことを忘れてはならないであろう。
 
 
 
以上青字部分は
 
上記HPの論文より転記、

改行させていただきました。
 
 
 
 
昨日の記事で紹介した
 
厚生労働省の「こころの耳」のサイトでも
 
うつ病は休養と服薬をすれば次第に回復し、
 
治るものという前提があるように感じます。
 
もちろんそういう方も

たくさんおられるでしょう。
 
 
 
でも、一方で私のように
 
ある程度まで回復するけれど
 
「完治」までは行かない方もおられることが
 
先生の論文を読むことで分かります。


 
「うつ病の予後がそれほど
楽観できるものではないことを
明らかにしている。」

 

と、いうのは随分とマイナスなイメージかも

 

しれませんが

 

「うつ病であり続けねばならないという

現実を共に悲しみつつも、それを受け入れ、

その上でうつ病に耐えてどのように生活していくかを考え、
回復を待つことを忘れてはならないであろう。」
 
とも先生は書いておられます。
 
 
 
まさにその通りだなぁと私も

29年の経験を通して思います。
 
 

「患者がうつ病であるということは本来的なあり方ではないとし、
患者がうつ病者であり続けることを否定する傾向を持っている。
しかし、現実に多くの患者はうつ病患者であり続けるしかない。」
 
と、いう箇所は特に
 
今の私には強く響いてきて、
 
うつ病を「治す」というよりも

「付き合う」という
 
考え方を後押ししてくれました。
 
 
 
私は決して

うつ病の回復をあきらめているわけでは
 
ありません。
 
けれども「完治」というのかな・・・、
 
自分の「理想」とする自分になることは
 
もしかしたら難しいのかなとも
 
最近思い始めているのです。
 
(分からないですけどね・・・)
 
 
 
今の自分が嫌なのかと問われたら
 
そうではないと答えるでしょう。
 
2016年のどん底の頃を思ったら
 
ものすごく回復したなぁと
 
実感できるからです(^-^)


私の回復の度合いをグラフにしたもの


 
 
 
大切なことは
 
「今の状態の自分でどう生きて行くか」
 
なのだと改めて思います。
 
 
 
その一つとして自立支援を申請しました。
 
今のところ私は
 
父の収入で生活が成り立っていますが
 
父に何かあれば私の生活についても
 
考える必要があります。
 
その時にはしっかりと医師に相談して
 
しかるべき手続きをするつもりです。
 
でも、今はまだその時じゃない
 
と、いうのが医師と私の共通の理解です。
 
 
 
地元のクリニックの先生は
 
こんなことも書いてくれています。
 



それぞれクリックすると
 
詳しいことが読めるので
 
興味があればぜひ読んでみてくださいね。

↓コチラがURLのリンクです。
 
心の病とつき合うコツ
 
 
 
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