フロントで「いちかわひさしです」と名乗ったら、「喫煙室、ご一泊ですね」と意外な答え。生まれてから一本もタバコ吸ったことない私が、よりによって喫煙室など予約するはずはない。
私は憤然、猛抗議しようかとも思ったが、なにかの間違いでいちいち声を上げる気力など、いつもお世話になってる依頼者Bさん達とちがって持ち合わせない。まぁいいや…と、カードキーを受け取り、部屋に上がった。
しかし、ドアを開けた途端、ムワァーッという煙草臭に襲われる。喫煙室ってのは、ただタバコを吸う人…ってんでなく、とことんタバコを吸う、吸わずにいられない、吸って吸って吸いまくれ! …そういう現代社会ではほとんど行き場を失った人たちのための「聖地」なのだ。
いやぁ、こりゃ想像以上にムセる。たまらず窓を開けた。すると、十勝帯広のモワァッとした夜の空気が押し寄せてきた。そう、今日はここ北海道もたいへんな猛暑。
もっとも、さっきまでいた釧路は、それでも最高気温27度。地元の人は、アツイアツイと言ってたが、35度の東京 から来た私には実に過ごしやすい爽やかな陽気に思えた。しかし、100キロそこらしか離れていないここ帯広は本土顔負けの暑さ。私はたまらず窓を閉め、クーラーを全開にして、2階の大浴場に逃げ込んだ。(つづく)
私は憤然、猛抗議しようかとも思ったが、なにかの間違いでいちいち声を上げる気力など、いつもお世話になってる依頼者Bさん達とちがって持ち合わせない。まぁいいや…と、カードキーを受け取り、部屋に上がった。
しかし、ドアを開けた途端、ムワァーッという煙草臭に襲われる。喫煙室ってのは、ただタバコを吸う人…ってんでなく、とことんタバコを吸う、吸わずにいられない、吸って吸って吸いまくれ! …そういう現代社会ではほとんど行き場を失った人たちのための「聖地」なのだ。
いやぁ、こりゃ想像以上にムセる。たまらず窓を開けた。すると、十勝帯広のモワァッとした夜の空気が押し寄せてきた。そう、今日はここ北海道もたいへんな猛暑。
もっとも、さっきまでいた釧路は、それでも最高気温27度。地元の人は、アツイアツイと言ってたが、35度の東京 から来た私には実に過ごしやすい爽やかな陽気に思えた。しかし、100キロそこらしか離れていないここ帯広は本土顔負けの暑さ。私はたまらず窓を閉め、クーラーを全開にして、2階の大浴場に逃げ込んだ。(つづく)