昨日、私が成年後見人をしてるある老人が、倒れた。
彼女が入所している施設のスタッフが、献身的に救急対応してくれ、夜遅くなってたというのに、病院にまで付き添ってくれた。(ちなみに、ここの施設はとてもいい。建物はどっちかといえばみすぼらしいが、スタッフがほんとにかいがいしい。場所が千葉県のはずれのやや不便なとこで、ときどき電話が通じないことがあるにはあるが、自分もいつかは世話になりたいと思っているほどだ。老人ホームは、やっぱり「箱」より「人」だと思う。人は移り変わるのが難だが…。)ほんとうにありがとうございました。
さて、私はなんとか予定をやりくりし、今日は彼女の入院先の病院に出向き、入院の諸手続きを後追い的にではあるが、行い、さらに、ご担当の先生から予定されている手術についてのご説明を受けた。
手術はクリスマスイブだという。…もっとも、朝の9時からだが。
そして、これには「どうしてもご家族の立ち会いをお願いしたい。」と。
いやぁ、弱った…というか、困った…。
私はこの日、霞ヶ関界隈で、当然のように複数のデートを予定していた。
入院した彼女はどうせ私のことを成年後見人とは認識してないのだし(今日も、見舞った私をお父様の同級生と勘違いされていた。ちなみに彼女は昭和3年生まれである。)、私が立ち会うことにほとんど意味はない。しかし、何かあったときに何かの判断をできるのは、この私だけなのだ。それが成年後見人なのだ。…先生の「立ち会って!」とのお気持ちはよくわかる! 
私は、やむなく、クリスマスイブに約束していた上記複数のデートをキャンセルする手配をし、そのうち何件かについては、信頼する弁護士にお願いし「復代理人」となってくださるようお願いもし(もちろんそれなりの対価を伴う。)、なんとか手術に立ち会える体勢を整えた。
が、おかけでホントにヘトヘトになりました。いつもヘトヘトだが。
しかし、何とかしようと思えば、人間、ぜったい何とかなるもんなんだ、咲穂ちゃん!
…さて、こんな感じで、私の令和元年も終わろうとしています。
今年も1年間、本ブログの数少ない読者の皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。心からお礼申し上げます。
令和元年も災害、犯罪が跡をたたぬ年となりましたが、とにもかくにも、我が国日本は今年も戦争をしませんでした。
明年の平穏と、みなさまのご多幸をお祈りしつつ、簡単ですが年末のご挨拶に代えさせていただきます。…もしかしたら、まだ、未練がましく更新をさせていただくかもしれませんが!
みなさま、どうぞよいお年を!
(プロント九段下店にて、あるお客様を待ちながら。)
つねに質の高いエンターテイメントを提供してくれる、堤泰之さん作・演出のオムニバス三部作を鑑賞した。

一作目は、「尻を見てしまう」
いかにも刺激的なタイトルだ。堤さんの作品は、いったいなんだろう、見てみたいな…と思わせるネーミングの時点で、いつも秀逸だ。
この「尻を…」は、男たちが締め込み姿で奮闘する奇祭「裸祭り」を控えた、ある町(案の定、過疎化が進行している。)を舞台に、町に帰ってきた者、残る者、帰るか帰らないか迷っている者、あるいは、あらたにやって来た者、逆に出ていきたい者など、青年男女の人間模様を描いた佳作である。
町を出て東京でイラストレーター修業をしている青年。そんな彼の生き方をめぐって周りのみんながくりひろげる侃々諤々の議論が見所のひとつだ。が、賛否両論、だれの意見も正しいように思える。で、その議論が最後は、彼が裸祭りに参加して褌姿をさらすべきかどうかの激論に発展、というより「収斂」し、さらに最後の最後は彼がある理由で締め込みなどできない…という笑えぬオチで大団円。
大きいテーマながら、リラックスして楽しめる作品であった。
中でも、友人が近所でよろず屋を営んでいるのも構わず、町内にコンビニを開店した青年役の小川諒さんの演技が、えもいわれぬ憎々しさというか、あくどさが出てて、出色だったと思った。コンビニ店主の気持ちはよくわかりますので…

…二作目は「背徳令嬢肉奴隷」
これまた実に刺激的なタイトル。じっさいR18指定とされるべき演目である。
舞台は、これもやはりある地方都市の映画館。
マニアックな館主の企画が空回りしたか、館内には今、バイト仲間の男女1組が客として来てるだけ。
このふたり、磯崎美穂さんと木幡雄太さんのやりとり、さらには彼女と映画館主河原雅幸さんのかけあいが、とにかく抜群によかった!
ただし、元来、作品というよりきれいな女優さん目当てで劇場に足を運んでる私としては、必然、磯崎さんのコケティッシュな表情に目が向く。実は、彼女の小気味良い芸風というか、ハキハキした芸達者ぶりには、前から注目していたのだが、改めて非凡な女優さんだな、と今回改めて見とれてしまった。
…さて、彼らがコミカルながらどこか背徳的な会話をしているところへ奥から現れたのが、ブルーのコートに身を包んだ柏尾志保さんという女優さん演じる婦人だ。
ところがこの柏尾さん。その立ち居振舞いといい、空気感といい、まさに絶世の美女としか言いようがない!
わたしは一目みた途端、あぁ、この世にはこんなに美しい女性がいるのか!…と、大袈裟でもなんでもなく、脳髄に犬釘を撃ち込まれたような衝撃を受けた。
お声も実に気品に満ちてるし、いずまいも清楚だし、私はすっかり彼女のファン、いや、肉奴隷になってしまったのだった。
が、ところが、だ。
そんな柏尾さんが、木幡さんの目の前で一瞬コートを脱ぐシーンがあるのだが、なんとコートの下は(ほぼ)裸ではないか!
私は瞬間何が起きたのかわからず、クラクラして何も見えなくなってしまった。そのことを今、猛烈に後悔している!
…やがて、クライマックスのシーン。いつもサラリーマン然とした穏やかな表情ながら実は鬼神の心を宿すあの山岡三四郎さんが、柏尾さんに馬乗りになり、本気で首をしめているではないか。
…かわいそうに、いかにも苦しげに、しかし、ある意味悩ましげに、すらりとした美しい生脚をバタつかせる柏尾さん!
とても演技とは思えず、私はとっさに客席から携帯で110番しようかと思ったほどだった!
それほどまでの柏尾さんと山岡さんの迫真の名演だった。
…で、結局この「背徳令嬢肉奴隷」のテーマは何なのか、恥ずかしながら、実は私はまだよくわかってない。が、わからせてくれる、というより、ワクワクさせてくれるのがお芝居のお芝居たる醍醐味ではなかろうか! この作品を見終えたいま、私は非常に満足している、柏尾さんの女体美をよく記憶に刻めなかった点を除けば。

さて、三作の掉尾を飾るのは「テオリ」という、一種の劇中劇を織り込んだ人情劇。
ゲネ当日になっても、ヒロイン役の女優(中山まりあさん。けなげな感じが実によく出てて良かったです。)は、座長に未熟をなじられ続け、ついには空回りの熱演がたたってケガで降板のやむ無きに至る。果たしてだれが代役を務めるのか?
鬼座長を演じるは、私の観賞回は、はしなくも青山真利子さんのまさに代役を務められた三枝翠さん。青山さんの座長も是非見たかったが、三枝さんもベテランらしい、代役とは思えぬ実に堂々たる熱演であった。
さて、怪我したヒロインの代役は、その一部始終を楽屋の片隅で背中で聞きながら、静かにチラシの「テオリ」(手折り作業)をしていたある女優。実はかつてこの劇団とたもとを分かった糸原舞さん演じる元劇団員なのだ。
彼女に、「もう一度舞台に戻ってほしい…」と頭を下げる鬼座長。三枝さんが、こうして懺悔するシーン、ふっ切れたようにヒロインになりきる糸原さん。あるいは、その前、怪我しても無理に舞台に立とうとする中山さんに「お前はこの失敗を今後の役者人生の糧にしろ」と座長が諭す場面、いかにもベタといえばベタな浪花節なのだが、ジーンときて、私は、思わず泣きそうになった。…というより、正直にいえば、実は一粒半ほど本当に涙が出た。もう涙腺もふさがって固まったかと思っていたが。…そういう昭和人の心の琴線に触れる、これまた佳作でした。

こうして、あっという間の2時間弱。強いていえば、「尻を…」で焼きそばをマズイと捨てたり、「背徳…」でポップコーンを遊びに使ったりぶちまけたりするとこ、そこだけは、貧乏性の私としてはやや抵抗があったが、いずれ劣らぬ名作、名演で、あぁお芝居っていいものだなぁ…と心地よい余韻に浸れた、内容に富んだ三部作だった。

…それにしても、柏尾志保さんという女優さん、実力派なだけでない、本当に本当におきれいでした! まさに眼福。この日、遠い舞台の上で、ではあるが、私は至高の女性美を目撃できたと言ってよい。
これからもずっと良いお仕事を続けられるよう、彼女のさらなるご活躍に期待したい。
ある芸人が、ツイッターで京都観光をアピールしていたが、実は京都市からお金をもらっていた…という問題。これが「ステマ」(ステルスマーケティング)にあたるかどうかが議論された。
私は「ステマ」という言葉自体、知らなかったが。
しかし、要はこれは、サクラの一種ではないのか。
露店とかで、実は仲間なのにただの通行人とかを装って「安いねぇ」とか「これはいいね!」とか、風評を流して客の購買欲をあおる、「男はつらいよ」とかにもよく出てくるアレだ。
このサクラは、結局はグルになってお客をだましてるのだから、れっきとした詐欺だ。
今回のツイッターも、実は宣伝なのに部外者の評価を装ってたのだとすれば、読者を欺罔していたことになり、悪質だ。
ただ、ネット情報、とくにお笑い芸人のSNSなんて、所詮はその程度といえばその程度。…みんながそんな醒めた目で見てたとすれば、そんなに目くじらたてるまでもない。今回、それがなにか災害とか健康被害とかにつながりかねないものでなかったのはたしかだし。…昔はわざとサクラにひっかかったふりして、場の空気を楽しみながら買い物する粋人(?)もいたというが。
…とすれば、あとはそういうことに税金を使うことがいいのか悪いのかだ。
きけばこの芸人はツイッター1回につき50万円をもらっていたという。ただし闇営業ではない。
この点、地上波テレビによく出るほどのその芸人の知名度、影響力に照らせばこれまた目くじらたてるほどの金額とは思わないが、それが税金で行うべき「事業」なのかといえば、大きな疑問符がつく。
私は今回の件で、逆に京都のイメージが少なからず損なわれてしまったのではないかと思っている。ま、それほどでもないか。
いずれにせよ、あえて優等生的な言い方をすれば、肝心なのは私たちひとりひとりが情報の信頼性を吟味する目を養いたい、ということである。
私自身、有名人(とくに女性)に弱いので、気を付けなければと思っている。