0【サインorダイ!蛇は頭を潰せ!】作戦………大統領府急襲作戦……おさらいします…

リアルアメリカン

1、イラク国内アルアサダ基地より【可変有翼ジェットヘリステルスチヌーク】を格納した【成層圏飛行体】10機を【747−8】10機の機体上部に積載し、高度一万数千m上空まで上昇させる。【飛行体】はステルス材質に映像偽装がなされている。


2、高度一万数千mで【飛行体】を切り離し【モモンガ型に翼を変形させる】
これにより【成層圏偏西風気流】に乗り高度3万6000m近くまで上昇し、イラン国内に侵入し、首都テヘラン上空まで到達後、高度1万3000mまで下降する。

3、高度1万3000mから【方向操作パラシュート】により軍事ロボ【バイスン】【ダッグデン】計40体を大統領府に降下させる。

4、飛行体に格納されていた【可変有翼ジェットヘリステルスチヌーク】により【キューバ・ビールデイ】で酔って弱体化した大統領府上空100mに
】で第82師団空挺隊員400名が【自動策開傘降下】する。

5、府内を軍事ロボと空挺隊員達が制圧している間に【米国エネルギー省第2特殊部隊〈ダークベレー〉隊員ジョン・セルズ少佐達3名】が【大統領執務室庁舎屋上にリペリング(ロープ降下)】し【大統領執務室】に突入する。

6、ムヘマジャド大統領に【仮調停ファイル】のサインを迫る。サインの場合はテヘランに向かう爆撃機は、爆撃を中止し、帰投する。空挺隊員とダークベレー達は、精鋭部隊‘’首都警備旅団‘’が、大統領府に駆けつける前に、離脱する。
 サイン拒否の場合は、ムヘマジャド大統領を射殺し、テヘラン空爆となる。隊員達はステルスチヌークに乗り離脱。

7、高度1万数千mまで上昇し【飛行体】に再格納後、再び3万6000m近くまで上昇し、オマーン湾洋上に着水。軍艦船に分解回収→作戦終了!
ステルスチヌークキャビン内〜大統領府上空
 既に、装具点検と“フック固定”を済ませた空挺隊員達が、一般チヌークより、天井高が低く、居住性が悪いステルスチヌーク……。後部の、開けられた両側面ドアに向かい、既に、装具点検と“フック固定”を済ませた空挺隊員達が立ち並んでいる……。
やや、腰や、首が曲がったまま立っている空挺隊員達だ!
『早くジャンプしたいゼ!首が~ヒン曲がっチまうゼ~ッ!』と1人が叫んだ!
ワハハハハハハァァ~ッ!と、周りの何名かが、爆笑だ!
 エンジン回転爆音の中、聞こえにくいために……。
『何ンだって?』
『早くジャンプしたいゼ!首が~ヒン曲がっチまうゼ~ッ!……だってサ~ッ!』
ワハハハハハハァァ~ッ!という、やりとりが何名かで……と伝わる……。
“フック固定”とは……隊員が機外に‘‘ジャンプ’’した時に、背負うパラシュートを、自動的に開く様に、引っ張り、開傘させる紐……”自動策”(テープ状ロープ…“ウェビング”)のフックを、キャビン内天井に張られた“アンカーケーブル”に、固定することである……。
 直ぐに全員に伝わり、機内が笑顔になった……。能力の高い精鋭部隊…空挺隊員達なら、コミュニケーション伝達も早いであろう……。

 キャビン内、左右20名2列…計40名が“ジャンプ”する後部側面両ドアに向いて、並ぶ、降下する空挺隊員達……10機各40名…計400名だ!
 後は、20名2列が“自動策‘’で繋がれている、アンカーケーブル下を、素早く進み、次々に、機外にジャンプ〔跳び出て降下〕するだけだ!
 ステルスチヌーク先頭3機が、イラン・イスラーム共和国大統領府内パレードグランド上空に進入した!赤ランプの点灯が消えて、緑ランプの点灯に変わった!『降下開始』だ!
『ゴォ〜ッ!』‘‘ジャンプマスター’’と呼ばれる降下リーダーが叫んだ!先頭の空挺隊員が機外の空……高度百数十mの空に向かい、ダッシュだ!
『ゴォ〜ッ!……ゴォ〜ッ!……ゴォ〜ッ!……』と、叫ぶ度に、次々に機外に”ジャンプ”して行く空挺隊員を、1人ずつ触り、確認する‘’ジャンプマスター‘’ジェリー大尉だ!
 更に次々に“ジャンプ”して行く空挺隊員達だ!
『ゴォ〜ッ!……ゴォ〜ッ!……ゴォ〜ッ!……』
イラン・イスラーム共和国大統領府内パレードグランド

ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ~ッ!バババババリバリバリバリリ~ッ!と、ヘリのエンジン回転爆音と、雷鳴のようなミニガン掃射音が響き渡った!

 曳光弾のビンク色の眩い閃光が発射黒煙をたなびかせ、パレードグランドの残存警備兵達数百名と『アメリカ悪口大会アドバルーン』に向かう!

 パレードグランド上空の空の視界を遮っていた、アドバルーンは、パレードグランド地面に、片っ端から叩き落とされた!

バババン!と、自動小銃の射撃音とマズルフラッシュを放つ残存兵達だが、自分のいる位置を教えているに等しく、次々に‘‘射撃目標’’となり、撃たれて、地面に叩きつけられていった……。

 大統領府内パレードグランド上空約百数十mに、3機の大型軍用ヘリコプターが進入し#て来た!ヘリコプターから側面後部両側扉から、兵士が次々に降下する!あっという間に、百数十の白いバラシュートが次々に開傘した!空に百数十(120)のクラゲが漂っているようだ!

ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ~ッ!バババババリバリバリバリリ~ッ!と、更にヘリのエンジン回転爆音と、ミニガン掃射音が響き渡り、4機の大型ヘリコプターが進入して来た!更に、進入してきたヘリコプターから、次々にパラシュートが開傘した!曳光弾が発射黒煙をたなびかせ地面を襲っている!

40名4機…百何ン十(160)の白いパラシュートが、パラシュートの降下が、終るか?否か?の内なのに!

ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ~ッ!バババババリバリバリバリリ~ッ!と、ヘリのエンジン回転爆音と、ミニガン掃射音が響き渡り、更に3機の後続ヘリコプターが進入してきた。やはり、次々に、パラシュート降下だ…!

 空挺隊員達は、着陸するや、パラシュートを身体から切り離し‘‘銃バック(着陸時の衝撃から銃を保護するバッグ)’’からM4カービンを取り出した!


大統領執務室庁舎屋上

ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ~!とエンジン回転爆音が、轟き渡っている……。ステルスチヌーク2号機~10号機が、空挺隊員達を降下させ終わり、一旦、離脱する中、バーンフィッチャー操縦1号機が、大統領執務室庁舎屋上十数m上にホバリングしている。

 後部ハッチからロープが投げ垂らされた!ヘリの開いた後部ハッチ端に、ダークベレーの3人が立った。直ぐに、セルズ、マイク、シブソン3人が、屋上にリペリングした!ロックすることなく、ノーブレーキで、減速は着地寸前でゼロになる……という……神業的リペリングだ!

 砂漠の演習場訓練‘‘足場ビル’’での訓練時と同様に、ロープが切り離されて、落下してきた……!

ブブゥルルルルゥ~バァウワァアアァアアァァァ~!とエンジン回転音をさせて、ステルスチヌーク1号機は、遠ざかって行った……。一旦、離脱だ!

 あとは、訓練時と同じだ!屋上縁にアンカーを噛ませた3人は各自‘’雑嚢バック‘’から、‘’数mワイヤー‘’付きプラ袋詰めの‘‘模擬爆薬’’を取り出すと‘’起爆セーフティピン(発火、爆発は手榴弾と同じ仕組み)’’を引き抜いた!プラ袋にの表面から、粘性ある物質が露出した!

「ワン!……トゥ!……トゥリィ!」と、セルズが掛け声だ!ピンを引き抜くと、プラ袋詰め表面にキズが入り、中が露出する仕組だ。

 3人は、‘’数mワイヤー‘’端を片手に巻いた手で‘‘粘着爆薬プラ袋パック’’の縁を持ち、もう片方の手で前方に放り投げた!‘‘プラ袋パック’’は、数m先まで投げ飛ばされ、落下して行った!下は5F大統領執務室だ!


パレードグランド

バババン!バカバババン!バァンシャアァ~ン!と、交戦射撃音が聞こえる!

ドバァンダァ~ン!バァガァァァァァ~ン!と、ロケット弾発射と着弾爆発音が、轟いている……。

 ダッグデンと、バイスンが暴れ周っている音が、響き渡ってている……。やがて『軍事ロボ暴れ周り破壊』の交戦射撃音は、聞こえなくなった……。次々に、庁舎や、兵舎に突入して行く空挺隊員達だ!

バババン!バカバババン!バァンシャアァ~ン!と、交戦射撃音がする……。が、徐々に減って行った……。


バババン!バカバカバババン!ババババババン!と、射撃音が、パレードグランドに、響き渡っていたが、やがて、交戦射撃音は止んだ……。‘‘酔っぱらい警備兵’’達と‘‘空挺隊員’’達の交戦は、直ぐに終わった……。


5F大統領執務室

ドベンヂャン!ダバベチョン!ベダァンチャン!と‘‘大防弾ガラス壁’’に‘‘粘着袋パック’’が、3つ貼り付いた!貼り付いた‘‘粘着パック’’を見た護衛兵8名と、ムヘマジャド大統領達だ……。

(「???……何ンだ……?」)と、一瞬‘‘虚’’になった

「伏せろォォォ~!」と叫びながら、護衛兵の1人がムヘマジャド大統領に向かってタックルして来た!大統領机の陰に、ムヘマジャド大統領と護衛兵が倒れた!

 と、その時だった!

ドォバァダァガァァァンガアァアァシャアァァァ~ン!と‘‘防弾大ガラス壁’’は、執務室内に、粉々に砕け、破砕弾と化して、護衛兵達を襲った!

ウギャアァァァ!アワァァ~ッ!ギャァァ~ッ!と、激痛の護衛兵達だ!

 が……?窓側からセルズ達3人が、ロープ懸垂降下突入して来た!3人の突入を見るや、腰のボルスターから拳銃を引き抜き、セルズ達に向ける護衛兵達だ!ムヘマジャド大統領にタックルした護衛兵も、立ち上がり、腰ホルスターから拳銃を抜くと、侵入者に向けて拳銃を撃った!……のは撃たれたのと同時だ!胸が破裂して、床に伏せているムヘマジャド大統領の顔の前の床に、護衛兵の顔が、倒れて来た!

ドォンゴォン!ドォンゴォン!ドォンゴォン!ババババババン!バン!バン!と射撃音が入り乱れた大統領室内、僅か1秒半程……。8人の護衛兵が、速射され即死した!8人の護衛兵の死体が、床に転がっている……。ダークベレーVSイラン大統領護衛兵の銃撃戦は……僅かfew秒間で終わった……。

ドォンゴォン!バァン!と、いきなり、2発の銃声が、大統領執務室内に、耳をつんざいた!机の陰に隠れて、引き出しを開けて、取り出した拳銃を右手に持ち、セルズに向けて引き金を引いたのだった!

「ウアァ~ッ!ハァグウ!……クゥ……」と、呻くムヘマジャド大統領だ……。セルズを狙って拳銃を撃った瞬間に、逆に、セルズに右肩を撃ち抜かれたのであった!

「イランイスラーム共和国モハマヘムヘマジャド大統領!……‘‘仮調停ファイル’’をお持ちしました!サインをお願いします……」

「………………」と、押し黙るムヘマジャド大統領だ……。

「先ほど、アメリカ軍ミサイル艦から、発射されたミサイルが…要所要所のレーダー施設、空軍基地を叩き……基地や空母から発進した、アメリカ軍爆撃機が‘‘テヘラン空爆’’に向かって来ています……この‘‘仮調停ファイル’’にサインして下さって、私が大統領府を離脱した時点で‘‘サイン完了’’の連絡をします!……テヘランに向かう爆撃機の大群に【爆撃中止&帰投】の命令が発せられます!猶予は約few十分間しかありません……」

「……『アメリカに屈しろ!』と言うのかね……イスラームの国だぞ……アメリカは‘‘石油’’を奪いに来るンだろう!我々は、どうやって『生きて行く』ンだネ?」

「大統領!……私は『大統領にサインをさせて、本国に持ち帰れ』……命令されていまして……」

「話にならない!……射殺してくれ!……構わない!……‘‘殉教’’できるンなら、そちらを選ぶよ!死んだあとも、数えきれない人達から、信頼され続けて行くンだ……」

「テヘラン市民は……どうなるのですか?」

『少佐!……ヘリが戻ってきます!パレードグランドに来てください!』と無線が入った。

「分かった!直ぐに行く!……大統領!……テヘラン市民は…どうなるンですか?市民の命は?どうなるのですか?……爆撃機の大群が、向かってるンですヨ!」

「『イラン産原油の全面解禁』……これが無ければ、国民は先進国に身ぐるみ剥がされてるようなモンだろ……?」

「わかりました!……」と言うと、セルズはテーブルの上の‘‘仮調停ファイル’’に『イラン産原油全面解禁』と‘‘独断書き込み’’を加えた……。

「……えッ?……少佐の君に?……君に…権限が……あるのか?」

「あります!‘‘核’’に関することです!‘’核交渉の進展‘’の優先のために、アメリカ合衆国大統領の代理人として……大統領の持つ決定権限……付与されてます……これで、サインをお願いします……」

「少佐!…早くしないとマズいですよ!」と、マイク軍曹が言った。

「…………大統領!……」

「だから……国連総合計画での【ウミスズのプレゼン】にあったことが、現実化されねば!……日本の製鉄会社営業セクションマンの彼は『世界を変える』ための根本に切り込むプレゼンをした!……我が国に必要なモノは!彼の言う通りのモノなンだよ!……原油をより多く売って、国民を疲弊させたくない!……それは、あるが……『疲弊させたくない!』……つまり、経済成長を持続させたい……つまり【経済成長】イコール……【水資源消費の増加】……つまり国民が疲弊して行くンだよ…」

「水……水……水……人間が生きて行くには水が重要ですね……水に関する、国際技術協力……等を拡充させましょう!」

「……は……初めてだヨ……先進国側から‘‘水’’に関する話……今までは、莫大な費用が掛かるから……先進国側からは、トボけて…絶対に言い出さなかったのに……」


その頃……大統領府内兵舎整備工場

ウィーン!ウィーン!トンチャン!トンチャン!トンチャン!と、作動音をさせて

【ダッグデン0-17】が整備工場内に入って行った……。

チャキャリリィィィィ~ン!とダッグデンの脚部に太い鎖が当たった!どうも、太い鎖を細い紐で、誰かが引っ張っているようだ!

‘‘投げ縄’’型に閉まるように、鎖には‘‘太い金属輪’’が‘’取り付けてあり‘‘輪’’を通り、締まる仕組みになっている。

ボボルルボカラカラァァァ~ッ!とエンジン音がして、フォークリフトが走り出した!鎖を引っ張って走り出したのだ!フォークリフトに繋がっている鎖は、天井梁の滑車に通っており、前脚2本接地を残して、チャキャリリィィィィ~ン!音をさせて、半逆さ釣りにされるダッグデンだ!

ガキン!と音をさせて、ミニガン複数銃身が床に当たった!5人の警備兵達が、ダッグデンに集って来た!ミニガン複数銃身に、ドライバーを突き刺した!

ウィーン!ダガチャチャチャチャチャチャチャ~ッ!複数銃身ミニガンが作動不良を起こした!

ガガン!ドがン!ガガン!と音をさせて、犬型軍事ロボ‘‘ダッグデン’’を、銃床で、ブチのめし始めた!

ウィィィィ~ン!ウィィィィ~ン!ウィ~ン!と、犬の鳴き声のような作動音をさせて、半逆さ釣りにされる

アメリカエネルギー省オペレーションルーム
「オゥ~ッ!シィ~トゥ!くそォ~ッ!『ダッグデン0-17』が捕まった!多分~‘‘半分逆さ釣り’’にされるようだ!」
「5.56㎜ミニガンで蹴散らしてやればヨイのに!」
「ジャミングしたようです!」
「ジャミング解消動作は?」
「何か?刺さってるようです!」
「自爆させますか?丁度~整備工場らしいから標的に適してるかも知れないです!……自爆させましょう!」
「待て!待て!待て!……『1-40』……第1小隊40番……ハンス軍曹が近くにいます!」
「『1-40』!……20m先のスペースが整備工場だ!『ダッグデン0-17』が捕まっている!助けてやってくれ!了解ならマイクを3回小突け!」
「コン!…コン!…コン!(了解!)」


ダッグデンO-17は、簡単な罠に、引っ掛かり、警備兵達から‘‘袋叩き’’リンチにあうが……

ハンス軍曹に助けられるダッグデンO−17は……

整備工場スペースに行ったハンスは、手榴弾の発火ピンを抜きながら言った……。
「虐待は……‘’動物愛護団体‘’からクレームが来るゼェ~」
……お決まりの…アメリカンとどめ刺しセリフ…と共に…投げ入れた!
バパシャバァァァァァァァァァ~ン!と爆発音と共に、破砕ワイヤーが飛び散り、5人の警備兵達を殺害だ!
手榴弾一発で、軍事ロボ‘‘ダッグデン’’を助ける……。
 パレードグランドに着陸待機のステルスチヌーク10機の1号機まで向かうハンス軍曹だ!後を、犬のように付いて来る‘‘ダッグデン0-17だ……!本当に犬のようだ……。このあと、‘‘サイン失敗’’なら、整備工場スペースで、‘‘サイン成功’’なら、パレードグランドで、ワシントンからの遠隔操作爆破処理される……。
(「…………ありがとうな……お別れだ……」)と、軍事ロボダッグデンに、気持ちが芽生えた?……複雑な気持ちのハンスだ……。ステルスチヌークに、乗り込んだ……。

 同時進行の【アル・アサド空軍基地】【ペルシャ湾、オマーン湾洋上空母】から飛び立った爆撃機が首都テヘラン上空に侵入……。操縦士は爆弾投下の安全カバーを外し爆弾投下ボタンを圧する命令を待っていた……。
イラン首都テヘラン
大統領府
大統領執務室
『核の何ンでも屋』アメリカエネルギー省第2特殊部隊【ダークベレー】ジョン・セルズ少佐は40代前半のエリート隊員だ。湾岸戦争では【劣化ウラン弾影響調査】にあたり、悲しい思いをしている……。(後述……)、イラク戦争では【大量破壊兵器捜索】の任務でも、悲しい思いをしている……。(後述……)
 執務室に突入し、拳銃を構えるムヘマジャド大統領の右肩をベレッタで撃ち抜いた!ムヘマジャド大統領はサインに首を縦に振らない……。射殺してステルスチヌークで離脱すれば生きて帰国出来る。
 だが、イラク戦争で目の当たりにした惨劇(後述…)等に、セルズは何ンとしてもサインさせ、テヘラン空爆を回避させようと必死だ!
セルズの独断行動のために、離脱が遅れた!
ボブロロォォォ~ン!ボルロロロォォォォォォォ~ン!とエンジン音をさせて、軍用トラックが数台現れて止まった!精鋭部隊首都警備旅団兵達が駆けつけたのだった!
ザザザザザザザザザザザザザ~ッと足音がして、旅団兵達がトラックから降りた

ボブロボロォォォ~ン!ボルロルロロォォォォォォォ~ン!とエンジン音がして、更に軍用トラックが数台、現れた!やはり、ザザザザザザザザザ~ッ!と、足音がして、ジープや、凄まじい数の【首都警備旅団】兵達が府内に現れた!

ババババン!ババババババン!ババババババン!と射撃音がした!旅団兵達が射撃しだしたのだ!

パン!チュチュボォ~ン!タタタス!タタタタタス!と、ステルスチヌークの機体や、近くの地面に小銃弾が当たる音がした!マイクとシブソンも現れない!
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ~ッ!パレードグランドに着陸し、ローターを回し、待機し続けるステルスチヌーク10機は、これ以上の猶予はない!
「少佐ァ~!……もう、これ以上は無理ですッ!」と、ジェリー大尉は、無線でセルズに叫ぶ!
『オレ達は抜け出すから大丈夫だ!』セルズは言い、説得を続けた!
チュチュ~ン!カカカカカカカ~ン!カカカカカ~ン!タタタタタステッ!オワァァァァ~ン!と、銃弾がヘリの機体に当たったり、地面を破裂させたり、跳弾となる、緊急な事態が差し迫った音に占拠された10機のヘリだ!
「ガッ!シィィ~ット!くそォォォォ~ッ!待避ィ~ッ!待避だァ~ッ!」
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ~ッ!とステルスチヌークが放つ、エンジン回転爆音が、パレードグランドに響き渡る……。
『直ちに離脱せよ!』……空調の利いた快適なワシントン州アメリカエネルギー省庁舎オペレーションルームから、非情にもマーク大佐は、離脱命令を出した!10機のステルスチヌークは、セルズ達3名を置き去りにして、大統領府庭を離脱した……。
キャビン内
 誰もが無言だ……。【離脱命令】に従い大統領府を離脱したから無事な今の自分がある……。皆の無線レシーバーにセルズのやり取りが伝わってくる……。自分達は惨劇を回避させられる可能性があるのに逃げ出しできた……。いいンだ!これから、そういう人間なンだ!認識して生きて行けばいいンだ!
 その時だった!「それでいいのか……?」パイロットのバーン・フィッチャーだ!
「予備の弾薬を配れ!」オールアメリカン選抜空挺隊員揮官ジェリー大尉が命令した!

リアルアメリカン
ウオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ~!10機のステルスチヌークの400名の空挺隊員オールアメリカンたちから、雄叫びが上がった。
「ミュージック!頼む!」と、キャビン前部にいる世話係乗員に【アメリカ陸軍ヘリ小隊名物‘‘ミュージック鼓舞タイム‘’】用ラジカセ操作を、求めるジェリー大尉だ!
 世話係乗員が、壁に、くくりつけられたラジカセのスピーカーに、マイクをガムテープで貼り付けた!テープを入れ、再生ボタンを押した!無線マイクで、10機に『オレのダチがやられそうになったら、殴り込みに行くぜ!……オレは真実のアメリカンだ!』【リアルアメリカン】の音楽が流された!

ウオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ~!またまた、10機のステルスチヌークの400名の空挺隊員オールアメリカン達から、雄叫びが上がった!

「もう!イラクのようなことは!……あってはならなァ~いッ!」
ウオオォォォォォォォォォォォォォォォォ~!更に雄叫びだ!
「空爆が、始まれば……数え切れない、非戦闘員の人達が、命の危機に晒される……戦争が本格化すれば、更に、命の危機に晒される……」

ウオオォォォォォォォォォォォォォォォォ~!更に雄叫びだ!

フザケンジャネェ~ッ!サセネェ~ッ!ンダッツゥ~ノォッ!と、口々に叫ぶ空挺隊員達だ!

ウオオォォォォォォォォォォォォォォォォ~!

オレ達の目の前でェ~ッ!何ィ~しようとしてクレちゃってンのォ~ッ!

「オレ達の命に代えても!セルズ少佐を離脱させて空爆を阻止し!……開戦したばかりのこの戦争を終結させるンだぁ~ッ!それが!……オレたちのジャスティスだぁ~ッ!」

ウオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ~!ジェリー大尉の言葉に雄叫びだ!

「オレ達は~オールアメリカン(第82空挺師団)!空挺隊員だァ~ッ!」
ウオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ~!更に!
400名の空挺隊員達を乗せた10機のステルスチヌークは『全滅作戦』へと引き返して行った……。
大統領府内
大統領執務室
 携帯電話外部スピーカーからブッシュ大統領の声がする!
(「おい!You!ムヘマジャド大統領を射殺するンだ!」)
「ブッシュ大統領!待って下さい!必ず説得してみせます!開戦したばかりのこの戦争を何が何ンでも!終結させたいンですッ!」と叫び、セルズは独断で書き込みをし出した!
『α万ヵ所の井戸掘り支援』
「井戸はやがて枯れる……」ムヘマジャド大統領は返した。
 ブッシュ大統領が叫んでいる!
「おい!お前ェ~ッ!何をしてるカァ~ッ!」
「ブッシュ大統領!少し黙っていただけませン~ッ!」少しキレて叫んだセルズだ!
『上下水道整備支援』
「流れるモノが無ければ意味がない」
 ブッシュ大統領が携帯電話で横から騒ぎ続けている!
「お前ェ~ッ!お前を解任するッ!もう良いッ!今から首都テヘラン空爆の命令を出す!」
「『黙ってろォ~ッ!』ってンだァ~ッ!こ~のォ【戦争キ⚪ガイ】ファックがァ~ッ!」
「……ッ?……何ッ?……」
エェッ?とセルズのブッシュ大統領への暴言に驚く、ムヘマジャド大統領だ!
「……お前ェ~ッ……アメリカ合衆国大統領のこの私に暴言を吐き!命令に背くのか?……ただで済むと思っているのか?……」
「…………………」黙るセルズだ。
「…………もう一度訊く……アメリカ合衆国大統領の、この私の命令に背くのか?……ただで済むと思っているのか?……」
 しばらく無言のセルズだったが口を開き言葉した……。
「…………当ったり前よ~ッ!ウュビィカァ~イェ~イッ!マダァ~ファッカァ~ッ!」と言うと携帯電話のスイッチを切り替えOFFにしてしまった!
ケェへェへェ~ッ!ヘェッ!ヘェヘェヘェ~ッ!ハッハッハッハッハッハァ~ッ!と大爆笑のムヘマジャド大統領だ!
『αヵ所の海水真水化工場建設支援』セルズは書き込みを加えた!
「これが最後です!引き金を引かせないでください!」
 笑うのを止めたムヘマジャド大統領に【仮調停ファイル】を渡した。
チャキ!と音をさせたセルズだ!
もう後がないセルズは、ダブルアクション拳銃ベレッタ92Fには、必要ないが、ハンマーを起こした!いわゆる【セルズからの最後通告】の意思表示だ……。
パレードグランド
 ムヘマジャド大統領はサインをした。あとは離脱して、報告をするだけだ!が、次々に駆けつける首都警備旅団兵達に包囲されたセルズ……。絶対絶命の、その時だった!
ババババルババババルル~ッ!ババババルババババルル~ッ!凄まじい爆音を轟かせてステルスチヌークが現れた!
ブブルワァァァァァ~ン!と7.62㎜ミニガンの射撃掃射音が旅団兵達を蹴散らした!頼もしい存在が現れた!セルズが思ったその時だ!
ドバァガァァァァァァァァ~ンッ!ど火炎大爆発だ!
「セルズ少佐!行って下さいッ!」「オレ達が!ここで食い止めるからァ~ッ!」と、マイクとシブソンが叫び、M4カービンを、旅団兵に向けて射撃だ!
ババババン!ババババン!ババババババン!と、射撃音を放ち、マイクとシブソンが旅団兵達向けて銃撃戦だ!
「ウワッ!」「アウッ!」マイクとシブソンは、旅団兵の銃弾を浴びた……。
ババババババババババババババババババババババババババババ~ンン!
ババババババババ~ン!ババババババババ~ン!凄まじい銃撃戦だ!
 次々と着陸しては空挺隊員達を散開させるステルスチヌークだ!

旅団兵がステルスチヌークにRGPロケット弾を放ったのだ!

バァダァァァァァァ~ン!ステルスチヌークがまた撃ち落とされた爆発音だ!
ババババルババババルル~ッ!ババババルババババルル~ッ!

軍曹ハンスは叫んだ!

「首都警備旅団ジープが来たゾォ」
ババババババババババババババババババババババババババン!フルオート射撃音とマズルフラッシュを放ち、排莢薬莢を跳ばし、ハンスはM4カービンをでジープに向けて撃った!次々と現れる旅団兵達のジープだ!ハンスは、必死にジープに向けて撃った!が……弾薬を使い果たした……。近くの、焼け焦げジープの陰に隠れるセルズだ!
シュン!シュシュシュシュン!オワァァァ~ン!タタタタタス!
「クソォ~ッ!シィ~トゥ!」と、(「……もう……ダメか……」)ハンスが諦めかけたときだった!
ウィーン!ウィーン!ウィチャン!ウィチャン!ウィンチャン!と作動音をさせて『ダッグデン0-17』が現れた!
「オゥ~ッ!ダギィ~ッ!」と叫ぶハンスだ!ダッグデン『O-17』は、走り出した!迫るジープ数台に向かい、走り出したダッグデンだ!
強化プラスチック製ボディーの犬型軍事ロボ‘‘ダッグデン’’は、銃弾を浴び続け、内部に弾丸が貫通し、焼夷薬剤に引火した……。炎に包まれたゼロ戦のように、敵に体当たり自爆攻撃に出る……。ハンス軍曹に恩返し突撃だ……!
ドガバァァァァァ~ン!バァンダァァァァ~ン!バァンダァァァァァ~ン!バァンダァァァァァ~ン!火炎大爆発を起こし、いっぺんに、数台のジープが炎に包まれた……。

「セルズ少佐~ッ!あれにピックアップしてもらって下さい~ッ!必ず離脱してこの開戦したばかりのこの戦争を終結させてください~ッ!行って下さい~ッ!「オアァァァ~ッ!」叫びながらフルオートでM14カービンを撃つ隊員達だ!
ババババルババババルルババババルババババルル~ッ!と爆音を轟かせて最後のステルスチヌークが向かってきた!低部ハッチから20m程の環付きロープだ!セルズの図上を通過する時だ!セルズはフックを環に掛けた!急上昇するステルスチヌークだ!
「止めろォ~ッ!止めろォ~ッ!交戦を止めろォォ~ッ!」と右肩を押さえた背広姿の男が叫びながら府庭に出てきた!
「逃がさンゾォ~ッ!マダァ~ファカァ~ッ!くそブッシュの犬共がぁ~ッ!」今まさに1人の警備兵が、去って行くステルスチヌークにRGPを向けて引き金を引いた!
「止めろォォ~ッ!」と背広姿の男が警備兵に体当たりをした!
発射されたロケット弾は、僅かに方向がズレた!機体を掠め地面に落下して爆発した!
ズバァァァァァ~ンッ!
ステルスチヌークはセルズを吊り下げたまま飛び去った……。
「君達~ッ!投降してくれェ~ッ!」背広姿の右肩を押さえた男……勿論ムヘマジャド大統領だ!
ハンス達、十数名の空挺隊員達は自動小銃を捨てた……。
ムヘマジャド大統領は付け加え叫んだ!
「行かせてやれェ~ッ……行かせてやってれェ~ッ!」

 同時進行の【アル・アサド空軍基地】【ペルシャ湾、オマーン湾洋上空母】から飛び立った爆撃機が首都テヘラン上空に侵入入……操縦士は爆弾投下の安全カバーを外し爆弾投下ボタンを圧する命令を待っていた……。

「【サイン】完了しました~ッ!ムヘマジャド大統領は【仮調停ファイル】にサインしました!【平和核限定の核開発……限定譲歩】を受け入れる【仮調停ファイル】にサインしました!【テヘラン空爆】を中止してくださいッ!空爆を中止してくださいッ!」セルズは吊り下げられたまま、骨伝導マイクに向かい叫んだ!必死に叫んだ!

 開戦したばかりの戦争は僅か数時間で終結した……。空挺隊員達390名、ダークベレー隊員マイクとシブソンの2名、ステルスチヌークの乗員達の54名……計446名の命と引き換えに……空爆という、無差別大量殺戮の惨劇は回避された……!命令違反をしたジョン・セルズには懲役50年の刑が言い渡され、カリフォルニア州リサイクル矯正センターに収監されることになった……。捕虜10名は解放され、アメリカ合衆国に帰国を果たした……。
 その後、トルコでアメリカ合衆国ブッシュ大統領と正式調停を結ぶ時に、イランモハ・マヘ・ムヘマジャド大統領は、動かなくなった右手の代わりに左手で握手をした。ムヘマジャド大統領はブッシュ大統領に質問した。
「あの時の男は……どうしてるかな……?」
「【あの時の男】?……ンンン?……誰だ?」
「ほら!……ンンン……『当ったり前よ~ッ!ウュビィカァ~イェ~イッ!マダァ~ファッカァ~ッ!』」
「くそォ~ッ!………シット!……あの男なら……私に対し、暴言を吐き、命令に背いたから……懲役50年で、今頃は刑務所に送られているンじゃないかな?」
 しばらく無言で、ブッシュ大統領の顔を見ていたムヘマジャド大統領は口を開いた。
「これを飲まねば、正式調停サインはしない!」……。ムヘマジャド大統領から新たな条件提示があった……。




200α+2年作戦から数ヶ月後

アメリカ合衆国太平洋側

砂漠地帯上空

 トルコでブッシュ大統領とムヘマジャド大統領が『平和核限定核開発』についての正式な調停にサインしている頃……1機のC−123プロバイダーがアメリカカリフォルニア州砂漠地帯上空を飛行していた……。囚人護送機【コンエアー】だ!

 アメリカエネルギー省第2特殊部隊ダークベレー小佐ジョン・セルズが独断により貫いた【ジャスティス】により……『罪の無い民間人を巻き込む【イラン首都テヘラン空爆】無差別大量殺戮』は回避させられ、開戦したばかりのアメリカイラン戦争は僅か数時間で終結した……。

 が……アメリカ陸軍第82師団選抜空挺隊員達390名の自動策降下の兵士、54名のヘリコプター乗員兵士達、2名の部下のマイクとシブソン……

446名の命と引き換えであった……。

【命令違反】によりセルズには懲役70年の刑が言い渡された……。囚人護送機【コーンエアー】に乗せられ、向かうはカリフォルニア州であった……。セルズはカリフォルニア州モハベリサイクル矯正センターに収監されることになった。機内で隣の席の【ヤク売人常習犯】チャンクに悩まされていた……。

 キャビンには席が多数設けられ囚人たちが数十人座っていて、通路を太った護送官が監視のために行ったり来たり歩いている……。

「よう~オレはチャンク様だ~ヤクの売人やってたンだけど下手コいちまってなァ~!立ちんぼオンナ達に高く売り付けてたのがバレて~警察にチクられパクられちまったってワケ~ッ!」と聞きもしないのに自己紹介するチャンクだ!
エ~ッヘェヘェヘェヘェェヘェ~ッ!と常に笑い声のチャンクだ!まだ続くらしい……。
「しょ~もねぇ~ムショ暮らし終わった~ら♪また~♪ヤクの売人やって~♪パクられたのは女にチクられて~♪ブチ込まれてる時間~♪暗くさせるぜ?ムショ暮らしの方が多いってヨオ~ッ!ションベンちびらし放題さぁ~♪何ンだかラップんなるなぁ~コンちくしょう♪」とラップ披露だ!
エへッヘェヘェヘェへヘェ~ッ!と笑うチャンクだ!
「……て言うか今回は長くなりそうだってェ~のォ~!懲役145年だってさァ~!スター・ウォーズのヨーダじゃあるめぇ~し!生きてねぇだろッつ~の!」
アッハァハァハハァァハァ~ッ!と1人で勝手にウケて、1人で爆笑しているチャンクだ。
「お~いッ!そこ~!静かにしてろォ~!ぶちのめされてぇかぁ~?」と通路を歩く護送官から注意が飛んだ。トバっちり喰らいそうなセルズだ。
「………………………」完ぺきに迷惑がっているオーラを出してバリヤを張るセルズだ。チャンクを相手にしない。
「そンでぇ~よォ~う!おッさんは何ィ~ヤラカシちまったンダイ?」……
「…………」
「よう~!よう~!よォ~うってのぉ!……この飛行機乗ってるってこたァ~相当~ワルなンだろ~?……教えてくれよう~!」
「…………………」無視するストレス中のセルズだ!
「なぁ~てばよう~(ッ?)」
「黙っててくれねェ~かな~このチンピラが~!【ポォアンクス】!……ハァ~全くよォ~!こンなんばっかりだぜ!……ハァ~!」
「……何ンだってェ~?……よォ~おッさんよう~!今~このチャンク様に【チンピラ~ポォアンクス】つッたよなァ~?ハァ~ン?【チンピラ~ポォアンクス】ってかいッ…!」……セルズを睨むチャンクだ!
 そして、いきなり【もの真似攻撃】が始まった!セルズの声色……というよりセルズそのものズバリの【セルズもの真似】を大声で叫び出した!内容は【太った護送官への苦情】だ!
「…何ンだってェ~よォ~!……デブッてやがッて~!アレじゃ~2人分場所取るゼェ!今~アイツが通るだけで飛行機揺れちゃッてンじゃんよぉ~!」
ガンガンガンガンガンガン!とモノ叩くような足音が、飛行機のエンジン音をかき分けるようにして聞こえて来た!と同時に太った護送官がトンファー棒を手に近づいて来た。そして………
「ウワァ~ッ!」とわざとらしい叫び声を上げて、これまた、わざとらしくつまづいたフリをして、悪意を持ってトンファー棒をセルズの頭に向かわせる護送官であった。
ゴキン!と大きな音がして、セルズの頭蓋骨に、確実に血中カルシウムを吸い寄せたであろう高い電流が発生し、痛みと衝撃が襲った!勿論!護送官にトンファー棒で頭を叩かれたのだ。
「あ~?悪いなぁ~ッ!」と言ってセルズの身体に自分の太った巨体を預けてきた~というより象のような尻で体当たりヒッププッシュだ!重さというよりも、刑務官のズボンの尻から放たれる大便の悪臭に、セルズの鼻腔内神経は徹底的に叩きのめされてしまった。抗議したかったが【口ごたえ】と取られて第2撃を食らってはかなわないために黙るしかなかった……。
(「しかし~臭ッせェ~ケツしてンなァ~ブクブクに肥えたケツだから【Shit】クソして~ろくすっぽ拭いてねぇぞ~クソをケツの無駄肉の間に挟んでんじゃねえか~ッ」)とセルズは思わずブツブツ呟いてしまった………。
 エンジンの騒音の中その呟やきを、しっかり聞き届けた者がいた!キラン!と目を輝かせた!
「しかし~臭ッせェ~ケツしてンなァ~豚みてぇにブクブクに肥えたケツの無駄肉が邪魔してっから、ファック【fucking】なクソ【Shit】して~ろくすっぽ拭いてねぇぞ~クソをケツの無駄肉ン中にしまい込んでんじゃねえか~?」とセルズが大きな声で発した?
「何ィ~?」と振り返り歩いてセルズ近づいて来た刑務官だ!チャンクの【セルズのモノ真似】であった!似すぎている!本人を通り越して【刑務官のズボンの尻の臭さ】を的確かつ強烈にネタにして面白い!
ダハハハハハハハハハハハハハハハァ~ッ!と囚人達は大爆笑だ!
ワハハハハハハハハハハァ~ッ!とセルズも思わず爆笑だ!
ブゥ~ン!と風切り音がして、トンファー棒が振られ、向かって来たのをセルズは認識した……。

カリフォルニア州
モハベ演習場滑走路 
 空港に着くと【リサイクル矯正センター】刑務官達が待っていた。顔を腫らしたセルズに刑務官は訊いて来た。
「その腫れた顔はどうした(ッ?)」
「転んだンだよなァ~ッ!」質問を遮りウソをつく【デブ臭さケツ護送官】だ!
「…………………」
「いや!……ジョンセルズ!……キミに訊いているンだ!」
「…………………」
「ジョンセルズ!」
……とその時であった……一台の軍用ハマーがやって来た!車を降りた兵士が、別の刑務官に、何やら書類を見せながら告げている。話が終わると刑務官が近づいて来て告げた。
「ジョンセルズ!……釈放だ!」と刑務官が言った。
 デブ護送官、チャンク、他の囚人達があっけに取られている……。セルズが『どうやら軍人らしい』ことを初めて知る皆だ……。
「自由の身です……」兵士の言葉に頷きながら、デブ護送官を見下ろすようにセルズは言った。
「よお~護送官殿~!手錠を外してくれぇ~!」
シット!……と呟きながらセルズの手錠を外してやるデブ刑務官だ……。もたもたしている。
「残念だなぁ~!一生~ゴミをいじらせてやろうと思ったのにな……ケッ!」と言いながらしぶしぶ手錠を外すデブ刑務官だ……。刑務官が手錠を外すのを待っていた。セルズよ!まさか大人しく済ますワケねぇよなぁ~?
「まぁ~アンタは年齢ギリギリまで護送官やってりゃいいサ……」
「ワット?……何ィッ!」とみるみる顔に血流が集まり真っ赤になり怒りに震え出すデブ護送官だ!
「毎日カスタード入りマフィン何ン個も喰って~ケツに手が回らないくらいブクブク肥えてなぁ~!拭き残しのてめえケツのクソの臭いが漂う飛行機の中でなぁ~年食って行きな!」
「クソ~!ボォ~シット!」トンファー棒を握り、構えるデブ刑務官だ!
 セルズのケンカ売りに、まんまと乗ってしまったデブ刑務官だ。セルズ更に挑発だ!ヤッちまえ!その豚は護送機の中でワザとらしく、つまづいてトンファー棒で叩いて来たンだ!
「ずっと~刑務官やって~ゴミのような人間の囚人達と付き合って、ゴミのような人間になりなァ~!」
「畜生~ッ!ガッデェ~ム!ウオオオオオオオオオオオオォ~ッ!あぐゥッ?」
 トンファー棒をセルズに向かって振っていったデブ刑務官だ!セルズは当たり前のようにかわすと掌底パンチをデブ刑務官の顎に食らわした!
カキャン!と何か歯と歯を噛み合わせる大きな音がした!
ダサァンッ!と大きな音をたてて墜落のデブ巨体だ!自重が仇となり、滑走路地面に強烈に叩きつけられるデブ刑務官だ!滑走路地面に墜落だ!仕返し成功のセルズに迎えの兵士はため息して言った……。
「……ハァ~!…………ジョンセルズ中尉!……たった今から、部隊に復帰です!行きましょうか」
 少し嬉しかった筈のセルズに迎え兵士は言った。【中尉】の階級に少しショックを受けたセルズであった……。ハマーに向かい歩き出す2人だ。
「おぉ~ィ!ちょっと待てよォ~ッ!……【ゴミのような人間】だとォ~ッ?……するってェ~とぉ~ッ!このチャンク様も【ゴミ】だってのかぁ~ッ?」とチャンクがセルズの背に言葉した。
「なかなか~【モノ真似】面白かったゼ……でも周りの迷惑考えてヤレよな!」とセルズはチャンクにも【迷惑】の仕返しらしい……。
「この野郎~ッ!呪ってやるゥ~ッ!背骨を折って【地獄のペナルティ】を与えてやるゥ~!」
 怒り叫ぶチャンクの声を背にハマーに乗り込もうとした時であった!黒い雲がかかり、セルズのいるモハベ空港一帯の陽の光を遮った!辺り一面が暗くなッた!
ハマーに乗り込もうとするセルズは、一瞬、驚いて空を見上げた。小さいが、上空に黒い雲が、掛かっている。
 チャンクが【モノ真似】を始めた……。人気恐怖映画『チャイルドプレイ』【チャッキーもの真似】らしい……。【呪文】を唱え始めるチャンクだ!
「ア~レンデェンベェラァ~ッ!マ~レンデェ~ンベラァ~!マァ~クアマァ~カァ~マァ~ハァ~アミィカミアワセルコォ~!マァクアマァカァマァハァアミィコォ~!そらぁ~!苦しめェ~!フィヒ~ィフェフェフェフェ~ッ!地獄のペナルティを味わうがよい~!貴様の背骨を砕いてやるう~ッ!エイィ~ッ!」
 ……と【デク人形】の背骨を折る仕草のチャンクだ!信じられないことがおきた!刑務官、囚人達も恐怖し始めた。なンと???????
「ウグワァァァァァァ~ッ!」と、手の甲を背中に当て、苦しみ始めるセルズだ!
ザワザワと恐怖のざわめきの囚人、刑務官達だ!更に、何ンと?セルズが地面に両膝をついてハマーの開いたドアの内側に、もたれかかってしまった!
「フィヒ~ィフェフェフェフェ~ッ!フイヒィヒィヒャアハァ~!苦しめェ~!ウイヒィヒィヒャアハァ~!」と、高笑いのチャンクだ!
「ウグワァァァァァァァ~ッ!」
【チャッキー笑いモノ真似】全開ノリノリのチャンク……本作はサイエンスフィクションだから【超能力者】登場?????……ということか?
「フィヒ~ィフェフェフェフェ~ッ!イヒィヒィヒャアハァ~!苦しめェ~!苦しめェ~!イヒィヒィヒャアハァ~ッ!ウィフィヒィヒィハァハハハハハハハァ~ッ!……どうダぁ~ッ!参ったカァ~ッ!」
ヒィヒィヒャアハァ~ッ!ウィフィヒィヒィハァハハハハハハハァ~ッ!と高笑いを続けるチャンクだった。が……「ッ?」と驚き、高笑いを止めるチャンクだ!

 すくっと立ち上がり(ウソだった……)【チャンクのモノ真似】に、付き合って痛がって苦しむフリを止めるセルズだ!なかなかの名演技のセルズだった……。
 雲が流され去って行ったようだ。セルズ達、皆のいる辺りに、陽の光が差し始めた。雲が流され、去って行ったようだ……。
「…………わりと……ファニ~!マァダファカァ~!面白かったゼ!じゃあな!」
何事もなかったように、チャンクに挨拶のセルズだ。
バハハハハハハハハハハハハハハハハハハァ~ッ!と大爆笑の囚人、刑務官達だ!
「畜生~ッ!バカにしやがってェ~ッ!」と悔しがり叫ぶチャンクを後に、ハマーは走り去って行く……。
「キサマ~ッ!呪ってやるゥ~ッ!このチャンク様の呪い~からはァァッ!絶対に逃れられないからなぁ~ッ!……お前の背骨を必ず砕いてやるう~ッ!……いいかぁ~ッ!必ずダァ~ッ!必ずお前の背骨を砕いて地獄のペナルティーを与えてやるゥ!覚えてろお~ッ!……クソ~ッ!マァダファコオォ~ッ!」と去って行くハマーを目で追い、悔しがり、叫び続けるチャンクだった……。

【核の何でも屋特殊部隊】ダークベレー……アメリカ合衆国エネルギー省第2特殊部隊は、エリート中のエリートである。ダークベレー隊員の体力はオリンピック選手並み、頭脳は博士並み、あらゆる乗り物の操縦をこなす……。文字通り【核の何ンでも屋】的存在であり、大量破壊兵器の捜索、核施設の急襲時技術要員、放射能影響調査、核関連事態時避難誘導……等、核のある場所には何処にでも現れる……。




ブッシュ大統領とムヘマジャド大統領の正式調停
「これを飲まねば、正式調停サインはしない!」……。ムヘマジャド大統領から新たな条件提示があった……。

その後……正式調停を結んだ……。

【提示された新たな条件】……セルズの釈放であった……。
尚……【平和核】についての内容は明らかにされず……。

第3話に続く……


ONE OK ROCKre:projectもう一度



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