私の岡山弁
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三日でもええが

ばあちゃんが泣いて嫌がり、跡取りのおっちゃんも改築に乗り気じゃねえ大きな理由は1にも2にもばあちゃんの年齢じゃった

いつまで生きるかわからん・・・

もってえねえ。。。

私とおかんは「3日でもええが」

「自分のお金なんじゃけえ。自分のためにつこうて死にねえ」

「住むのが三日でも四日でもええが」


私は吹けば飛ぶような孫じゃけえそこまではよう言わんかったけど(ちょっとは言うたかもしれんけど)娘のおかんは、はっきり言ようた

っちゅうか途中からはそこばあ強調しょうたような気もする


価値観が違うゆうんはどがーに必死で説得しても覆せれんもんじゃ

なんちゅうてもお金の管理をしょんのはうちらあじゃねえし

面倒みゅうるのもうちらあじゃねえしな


そしてばあさんの「銭をくわえて死ぬんじゃ」につながって

チーン

終了

話し合いは続く

話は堂々巡り

改装せえって言う、うちらあ一派と嫌じゃっていうばあさん

静観してどっちつかずの人らあ

段々脅迫地味ていく私

「直ししとうねんならおじさんと一緒に暮らしねえ。そうすりゃあええが」

『◎◎◎◎には来ん』

「ほんならいよー(家を)直しねえ」

『お金はかけん』

「ほんなら仕方がねえが、◎・・・・」以下ループ

全然話がまとまらんどころか、進みもせんけえうちのおかんがちょっと切り口変えてきた

跡取りのおじさんに向かって

「どうするんで?」

おじさん、自分で決めずにばあさんに

「どうすんなあ?」

ひとつも決まりゃあせん


堂々巡りが続く中・・・

いきなりばあさん、じいさんの遺影に向かって叫びだした

『おじいさん!!何で死んだんなら』

『おめえが死ぬけえわしがこんな目に遭うんじゃがなー』

『何でもう5年生きとってくれなんだんならー』

『うわーーーーん』

泣きでえた

わたしゃあまるで極悪人じゃ

一気にばのふいんきも悪うなる


結局全然話がまとまらんどころか、進みもせんけえうちのおかんがまた訊いた

ばあさんに・・

「それで、どうするん?」

『もう、いつまで生きるかわからんのにお金は使わん』

「そがーに金ばあ貯めてどうするんで??」

『くわえて死ぬんじゃ!!!!!』


{あっそ・・・・・}


好きにして

いから始まる その3

居場所→おり場所・おり場

いらっしゃる→おいでんさる

いらっしゃい→おいでんせえ

言う→ゆう

言わない→言わん

言わなければ→言わにゃあ

言っている→言ようる

行っている→行きょうる


い終わり

改築に向けての話し合い勃発

いつ言おうか、どうやって言おうか、どうするんが一番効果的なんか??

ちーと考えた

その日はやって来た

じいちゃんの50日祭の後、遺産の分けちの話になった

そっちゃあ円満に話終了

それにしてもじいちゃん(とばあちゃん)!!あの極貧でよう、あがーに残したなあ

爪に灯った火が見えたで

おもむろに言うた

「それでばあさんどうするん?」

「一人で○○○で暮らすんかな?」

『ほん、暮らすで』

「ほんなら今のままじゃあおえまあ」

『今のままでええ』

『いつまで生きるかわからんのにお金はかけん』

「何言よん。晩に便所に行きょうて転んだら困ろー」

「今、便利なほうがええが」

「足がいてんじゃけえ台所も上げりゃあええが」

細けえことは忘れたけどそがーな説得をした

うちの母ちゃんが一番の援護者

一番下のおっちゃん夫婦も援護はしてくれた

一番上のおっちゃんはほとんど無言

時々口をはさんじゃあえどかすようなことしか言わん

腹が立って

「本気の話ゅーしょんじゃ!!!」

ちゃかすつもりじゃあのうてばあちゃんの気持ちを考えて話が一方的にならんようにしょうたんじゃろうけど・・・

あととりのおっちゃんはほとんど無言

賛成も反対もせん

「そがーにばあさんの金を使うのが惜しいんか!」

「どいつもこいつもこびーやつばあじゃ!!」

ばあちゃんの一人暮らしに向けて-じいちゃんが死んだ

去年(平成17年)の9月いなかのじいちゃんが94歳でぽっくり病で死んだ

ばあちゃんはおっちゃんの誘いも説得も振り切って一人暮らしをすると言い張った、88歳

私はそれでもええんじゃねえかと思うた

人の幸せの形は色々じゃからおばあちゃんが一番ええと思う暮らし方が一番幸せじゃねえかと思うた

でもあの家じゃあおえん

家は山の中

隣接地に家はねえ

家の前は段々畑

便所は外

家の中にある便所は竹の床で竹とおんなじぐれえの幅の隙間があいとる

しかもおしっこ専用

風呂は五右衛門風呂でまき(木)で沸かさにゃあおえん

玄関と台所は土間

10年ちこう前大腿骨を骨折しとるからひょこたんひょこたん歩きょうるのに一々下に下りたり上に上がったりせにゃあおえん

一人暮らししてもええけどこの家だきゃあ何とかせんとおえんと思うた


いから始めるその2

急がせる→せく

一度・一回→いっけえ

一枚→いちめえ

一切→いっせえ


い・のまで



いから始まる その1

良い→ええ

言い違う→言いたがう

言い間違った→言いたごうた

言う→ゆう

いかが?→どがーな?

いかなる→どがーな・どがん・どねーな

いかに→どがーに

いかほど→どのくれー・どんくれー

いがらっぽい→いがらっぺー

いくつ→なんぼう

いけない→ようねえ


い・こまで済

長風呂

長風呂で死にかけた

えらかったーーー

何がえれえゆうて、どがんえろうても風呂から出て立ったまま身体ぁ拭いて服を着にゃあおえんことじゃな

一人暮らしなら素っ裸で寝転べるんじゃけど

寝巻き着て畳まで行ってやっと寝転べた

脈は100以上じゃったけど時計がねえけえわからなんだ

はーーえれかった

戦争とばあちゃん

私はぼっけえ甘やかされておおきゅうなった

内孫じゃったし長女じゃったからおばあちゃんが抱えて離さんぐれえ可愛がってもろうた

おじいちゃんとおばあちゃんは長男が戦争で死んだけえ、遺族年金をもらようた

昔はちょっとしかなかったらしいけど遺族年金はうなぎ上りにぎょうさんになった・・らしい

「もらようる人らあが死んでいくけえ分けちがおゆうなるんじゃ」って言ようた

おばあちゃんは遺族年金のおかげでこがね持ちじゃったけえ私の機嫌をとるためか、よう小遣いをくれた

おばあちゃん自体は節約家じゃったから「もったいねえもったいねえ」ゆうてなんにも買わなんだ

「生きた子供は小遣いくれんけど死んだ子供が小遣いくれる」って言ようたな

でも、長男が戦争で死んだ直後に次男が会社の事故で死んで、おばあちゃんは2年くれえ寝込んだらしいでっておかあちゃんが言ようた

おばあちゃんと一緒に墓参りに行ったでなあ

渡し舟に乗って萱をかきわけて・・

おばあちゃんはお墓に向こうて「おかあさんが来ましたよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

と言うて何を言ようるかようわからなんだけど、長いこと息子と話をしょうた

死んだ息子がくれる小遣よりも生きて会いたかったのは当たり前のことじゃな


おばあちゃんが長男や次男のところへ行って25年が過ぎた

おじいちゃんは一足はようその二年前に行っとったけえみんなで会えたじゃろうかな?会えとったらええがなー

あから始まるその2

危ない→あぶねえ

あべこべ→さかへこ

あほう→あんごう・あんごうだま

甘い→あめえ

あれぐらい→あれぐれえ