↑攻略に関するバランス考察はこちら。
↓他の戦略シリーズ
こんにちはこんばんは。
ツォルキンの戦略記事になります。
攻略の方とは違い、戦略なのでちゃんと何をどうするのかをターン毎に書いていきます。
今回は常勝するために絶対必要な基本戦略です。
正直、慣れてないプレイヤーに対してはこれだけで圧倒的な差をつけて勝てます。
なにせ私自身がBGAでやる以前の最高点は68点で100点越えするとか無理ゲーに感じていたのに、今では普通に4人戦の最高点が123点、3~4人戦の平均が92点になるくらいですから。
とはいえ、今はまだ20戦12勝程度(8割が2人対戦の為そんなに勝ててない)でいまいち勝率には直結してませんが、少なくとも基本戦略を理解して使うようになってからの得点は大分安定して伸びてきてます。
(追記:100戦越えましたが最強の戦略です。)
どんな戦略を取るにしても、この基本戦略は常に利用▪警戒しておく必要があります。
またこの戦略の動き方が技術のレベル上げの練習に最も適しています。次回以降に紹介する他の戦略を使うにしても、この基本戦略をマスターする事が第一歩ですね。
(追記:2021/2/11時点でBGAでとある投票が行われています。ウシュマル2での大量トレードを20コーンまでに制限するルールの是非についてです。BGGを見てるとデザイナーからの発案が元みたいなので、投票経過からみてもたぶん公式ルールになり、現在のルールはバリアントルールになりそうですね。
現時点2021/2/27でのアリーナルールはシーズン中ながら20コーンまでと変わりましたね。
まあルール変更があってもこの記事はそのまま残して置くことにし、変更後の戦略は別の記事に書くことにしましょう。)
1)基本戦略(ヤシュチラン建物戦略)の概要
端的に言えば、速攻で2段目の技術をガン上げしてひたすら金と鉄を集めまくり、一気に大量のコーンと資源に変換してからコーンの暴力で欲しいマスと欲しいタイルを取り続ける戦略です。2人▪3人▪4人どのプレイ人数でも変わらず使えます。
相手がこの戦略に対して無警戒▪無妨害であるならば99.99%勝てます。ほぼ必勝な定石です。そして第一世代終了時点で相手の心を折るどころか砕け散らせます。
それくらいスムーズに動くと強い。
そしてこの戦略の恐ろしい点は相手が全く同じ戦略をしてきても特に問題なく動けるところ。その場合はどちらが上手く相手を妨害し、より早く準備を完成させられるかの勝負になるだけです。
単独で狙うよりコストがかかることもあれば、手間もコストも省けて加速することすらあります。
なので他のゲームのように、必ずしも同じ戦略を目指すプレイヤーどうしが足の引っ張り合いをしたり共倒れになる訳ではない事が強みでもあり、注意が必要な点です。
2)戦略手順の解説
語るより見せる方が早いので、まず第一世代終了までをターン毎に解説していきます。
ややこしくなるので労働者駒は自分のしか置きません。つまり相手に邪魔される事がない状況での動きですね。
先程も述べましたが、相手がいることで逆により理想的な動きに変わることも多々あるので、今回の動きの結果が理想であり最高最大という訳ではない事に留意して下さい。
初期資源
これはランダムに引いた4枚ですが、基本戦略をする上で抑えておきたい点は2つです。
まずはコーン数。
スタートプレイヤーならある程度少なくても動けますが、それでも10コーンは欲しい所。手番が遅ければ遅いほどコーンの数は多く必要です。
そして資源数。
何でもいいですが、とりあえず3つは欲しいですね。
これは全て技術のレベル上げに使ってしまうので金よりは木材の方が勿体なさを感じずに済みます。
水晶や技術+は要らないですね。コーンが十分あるなら技術をとってもいいですが。あと信仰も金以外なら有りですが、コーンと資源が最優先です。
まあぼちぼち、悪くないでしょう。
これらの条件を満たせない場合は別の戦略から始める方がいい場合もあります。
とりあえずやっていきます。
コスト:6コーン
スタートプレイヤーになったなら、ほぼ絶対的に取るべき行動。2ターン目で労働者コマを増やします。
ツォルキンである程度の点数を取るにはどう足掻いても4コマは最低限必要です。私がBGAである程度勝てるようになってから、最後まで4コマのプレイヤーが勝った所を自分以外で見たことがない(試しにやってみたものの点数を伸ばせなかったのでオススメしません)。
もし他のプレイヤーに置く場所を全て取られていたなら、別の機会を伺いましょう。
余程の事がない限り、初手は手持ちコマを全部出してしまう方が良いですね。
もしウジュマル(黄)が全て埋ってるなら先にティカル(茶:技術上げ)やパレンケ(緑:木材確保)辺りから目的を達成していきましょう。
目的については下記↓を読んで行けばわかります。
①Ux.3…労働者+1
労働者コマを増やします。
基本的に他のコマは回す事を優先しましょう。次のターンに置くコマを増やすと追加コストがかかりすぎるので、序盤は2コマずつ置いていきます。
2段目の技術を上げる為の準備とヤシュチラン5を取る為の労働者を配置します。
ヤシュチラン5を最初の食料供給前に獲得するにはこのタイミングしかないので、この時点で2段目の技術レベル3に到達できるかどうかの判断をしましょう。
到達できそうならヤシュチランに、厳しそうならティカルかウジュマルから狙っていくのも悪くないですね。
3▪4ターン目は序盤で最も重要な分岐点になることが多いです。
この辺りはいかに次ターンでの行動力を増やしつつ、置いたコマを取らずに後ろまで回せるかが重要になります。目先の青田刈りは極力避けたい所。
もし次ターンの支払いコーンが足りない場合は神様に乞食って3コーン貰いましょう。ツォルキンの序盤は多少のロスや失点をしてでも規模拡大が優先です。-6点くらいなら余裕の許容範囲内ですね。
ここら辺はその時々の相手の配置に左右されますが、なにもなければヤシュチランとウジュマルに。
一応食料供給日に備えつつも、その時の進捗との兼ね合いですね。後程解説します。
ウズマル5の効果でティカル3を使って技術レベルを上昇させます。
初期資源が3つに足りない場合は先にティカル1を降ろし、2ターン後にパレンケ5とウズマル7を組み合わせて技術レベルを上げることもできます。その場合はスタPの高速回転に注意しましょう(BGAだと誰かが最終マスを越えるタイミングでの高速回転はなぜかできませんが……)。
アホほど貯まってるスタPコーンを取っても構わないですが、そこは本来不確定要素なので放置します(同じ戦略の相手だとマジでこんな状態になりますが)。
ここでの置きは正直どこでも構いませんが、労働者を増やす為にウジュマルです。
気持ちとしてはこの次のターンが食料供給日なので備えたい所ですが、この基本戦略をとるならぶっちゃけ無視しても構いません。
流石に-12点喰らうのは厳しいですが、規模拡大が順調に進んでいるならこの先どうにでもなります。まあ-6点くらいには抑えたい所ですが。
ちなみにダメージを受けても規模拡大を優先する判断基準としては、直後に技術レベルを上げきってコーン換算で16コーン分以上の資源が手に入るような状況かつ、帰還した労働者を即座に置けるだけのコーンも生成できる状態ですね。
食料供給によって労働者配置の追加コーンがなくなり、拡大再生産の速度が鈍る場合は、食料供給後に手元にコーンが残るように調整しましょう。マイナス点の取り返しが間に合わなくなるので。
つまり食料供給後に一気に労働者を置ける余力があるかどうかが判断基準ですね。
④Ux.2…コーン+23
コスト:コーン-1(マス下げ用)、金-4、鉄-2、木-1
食料供給→コーン-10
これが食料供給終了時点ですね。
この時、信仰の度合いによって資源が入ります。
初期資源の信仰で金が要らないと言ったのはここで何も手に入らないからですね。鉄か木が2つ手元に残るように調整すると、次のターンの選択肢を広げやすいです。
ちなみに何を勘違いしたのか木材が1個増えてしまってますが、今さら撮り直すのも面倒くさいのでこのままいきます。
また先程も書きましたが、回収したコマを次のターンに全て置けないようなら、マイナス点を喰らってでも拡大再生産を優先させましょう。
ツォルキンは動けないコマが残る方が後々に大きいダメージとなります。
9日目:置き
①Ya.0、②Ya.1、③Ya.2、④Ya.3
コスト:12コーン
今回はヤシュチランを回しつつ労働者を増やしてます。
11日目:置き
①Ti.0、②Ti.1
コスト:2コーン
ここら辺もその時の狙いや戦況に応じてお好みで。
次のスタPが誰かを気にしつつ食料供給日の為の準備をするのかどうかって感じです。
12日目:取り
①Ya.5…金+2、鉄+2、コーン+2、コスト:なし
②Ya.6…金+2、鉄+2、コーン+2、コスト:なし
コマ回収しつつ資源の回収をします。
食料に変換する準備をしてます。
基本的に直近のターンでは奪い合いになりやすいので、11ターン目で狙うことの方が多いですね。
14ラウンド目:食料供給日
行動 :4コマ取り
①Ya.5…金+2、鉄+2、コーン+2、コスト:なし
②Ya.6…金+2、鉄+2、コーン+2、コスト:なし
③Ux.2…コーン+59、コスト:金-8、鉄-9
食料供給→コーン-12
画像では増えた木材まで変換してるのであれですが、今回の実際の所持は66コーンです。
この後12コーンを支払ったとしても54コーン残ります。
この54コーンは自由変換をしており任意の資源にも変えれるので、ここからはコーンにものを言わして自由に戦略を選べます。多くのプレイヤーは木材を7~12ほどに増やして残りをコーンにしたりしてますね。
とはいえこのままコーンを使い切ってしまうと動けなくなるので、手持ちのコーンを増やしつつ他のアクションもしていかなければならないことに注意しましょう。
これが基本戦略前半の大まかな流れですね。
この基本戦略を成功させるコツとしては、金や鉄を取るタイミングでウジュマル2に降ろせる準備をしておくこと。
もし手持ちのコーンが5以下になる様なら、資源獲得時に即座にコーンに変換できるような配置を心掛けましょう。
特に14ラウンドの食料供給日にあわせて変換させないと致命的な失点をしかねないので気をつけたいですね。
ちなみ今回はヤシュチランをメインで使うようにしましたが、ティカルでも似たようなことができます。
ティカルの方が資源集めは早くなりますが、常に木材のストックが必要なのでタイミングよく使いたいマスに止めるのが難しくなります。
大味で安定するのがヤシュチラン、微調整しつつ最短を攻めるならティカルってとこですね。その辺はお好みで。
3)第二世代での攻め方
この基本戦略を選んだ場合、第二世代ではどんな攻め方もできます。
その中でも最も安定するのは3段目の技術レベルを3に上げてからの建物の買い占めですね。
赤丸で囲ってる建物を優先的に確保していきます。
つまり信仰シンボル、または特殊効果と得点のついた建物ですね。
これらを集めるとだいたい建物で30~40点、信仰で10~18点ほど取れるようになります。
ここに記念碑を2つほど足せば80点を下ることはないでしょう。
また手数が余るならチチェン・イツァで得点稼ぎつつ信仰を上げればより追加点が稼げます。100点越えを目指すならおさえておきたいですね。
4)基本戦略の弱点
この戦略にも一応弱点というかデメリットが2つあります。
1つは第一世代において建物を取ったり信仰を上げる余裕がほぼないこと。
ご覧のように第一世代を丸々使って資源を増やしていくので、余分なアクションをするタイミングがありません。
また超尻上がりの戦略なので、記念碑の内容や信仰のボーナス点で差をつけられたり、高速回転等の妨害で資源を食料や得点に変えられなかったりすると追い付けなくなることもあります。
本来多少の点差はどうとでもなりますが、できれば離されすぎないように気をつけましょう。
もう1つは基本的に全資源を突っ込むので序盤はコーンに余力が少ないこと。
高速回転で食料日を早められたり、置きたい場所を的確に先に封じられると身動きが取れなくなりやすいです。
事前に警戒して保険をかけておければ問題ないですが、そうすると拡大ペースが下がります。
なので保険の必要性を見極めるために、相手の狙いや行動力の把握ができるようになるのが望ましいですね。
とまあ、こんな感じですかね。
現時点の私のレベルではこの戦略から入っていくのが安定してますし、なんだかんだ対応力があるので強いと思ってます。
この戦略に対する戦略も構想したり実験したりしてますが、未だ上を取るには至らないですね。できそうな感じだけど、あと一押しが足りないというか……。
そして残念なことに資格試験が近付いて来たこともあって一日一手のペースで検証が全く進みません。まあでもゆっくり良い戦略を構築しておきます。
それでは。
といいつつできました。