4日振りの投稿は先月からスタートしたシリーズの続編です。今回も鉄道要素マシマシでお送りいたします!!
今回は私の独断と偏見で厳選した国鉄・JR電気機関車3形式を紹介させていただきます。

その前に一言・・・
6月8日には吹上駅構内で撮り鉄同士の喧嘩が勃発し警察沙汰、昨日は185系(上写真)による臨時列車を撮影していた撮り鉄が線路内に立ち入り緊急停車、相変わらずトラブルを起こす輩が後を絶ちませんねイラッおかげで撮影意欲が湧きませんぐすんそもそも節操ないのが「鉄ヲタ」の特色ですもんねキラキラ鉄道を愛する心が少しでもあるなら鉄道会社に迷惑かける行為はやめて下さい。よろしくお願いいたしますムキーッ
出だしから話が脱線してしまい失礼しましたアセアセ今回の記事はEH200形直流電気機関車(上写真)以外、どの電気機関車も好きなので、正直なところ選ぶのにかなり悩みましたショック
そんな電気機関車は、貨物列車や客車列車の牽引をはじめ、製造されたばかりの鉄道車両の輸送、鉄道車両の廃車や検査による輸送、保線工事で使用するレールや資材の輸送、カッター列車と呼ばれる架線の霜取り走行と使用目的は多岐に渡ります。
JR東日本では電気機関車の代替車両を大量に導入、電気機関車の処遇が気になるところ。
全国のJR線電化区間は、構造が単純なモーターを使用できるなど、交流に比べて鉄道車両の機器設計を簡単にできる「直流」、地上設備のコストを直流電化に比べて削減できる「交流」の2種類の電源方式を採用しているため、貨物列車や客車列車を牽引する“電気機関車”も走行する区間の電源方式や気候・地形に合わせて設計・製造されています。
本題に入る前に、今回選ばれなかった一部の電気機関車を軽く紹介しましょう。
「EF64形直流電気機関車」は、抑速ブレーキや再粘着装置などの山岳路線に適した装備が特徴的な車両で、1964年から1982年にかけて132両製造。関東甲信越・東海・関西・山陰(伯備線)地方を駆け抜ける“ロクヨン”は、後述のEF210形電気機関車による置き換えが進んでおり、見かける機会が徐々に減っています。
「EF65形直流電気機関車」は、EF60形を改良した平坦線区向けの車両で、0番台(貨物用 / F型)、500番台(客車用 / P型と貨物用 / F型の双方が存在)、1000番台(客貨汎用機 / PF型)合わせて308両が製造されました。関東・東海・関西・山陽・四国で走っていたブルートレインのイメージが強い機関車です。
「EF67形直流電気機関車」は、山陽本線の瀬野駅~八本松駅間で連続する急勾配を走行する貨物列車の後補機(最後尾から押しがけ)として、EF60形から改造された0番台3両、EF65形0番台から改造された100番台5両が存在、広島らしい紅葉色の押しが強い電気機関車です。
“ECO-POWERブルーサンダー”こと「EH200形直流電気機関車」は、関東甲信越で25両が活躍、少数派の割に遭遇する機会が多いブルサン、ブロワー音がやかましい上にデザインも微妙な・・・
国鉄・JRの機関車で、最大の6,000kW の出力を誇り1,600tの貨物列車の牽引が可能という「EF200形直流電気機関車」は、従来の2倍近い出力のモンスター機関車ですが、バブル崩壊で変電所の増強が頓挫したため全力を発揮することが出来ず、出力を抑えて(3,990kW)使用していました。そんな悲運の機関車は・・・
1990年から1993年にかけて21両製造された比較的新しい電気機関車ですが、製造元が主要部品の製造を終了したため、検査切れの車両から順次廃車となり、2019年3月に引退しました。
“ECO-POWER 桃太郎”こと「EF210直流電気機関車」は、関東・東海・関西・山陽・四国と広範囲をカバーするJR貨物のエース的な存在。国鉄時代から使用されているEF64やEF65など置き換えるため増備が進められています。
個人的には、栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・静岡・愛知・滋賀・京都・大阪・兵庫・岡山・広島・香川(上写真)・愛媛の各地で撮影した馴染み深い存在、山口県内でも撮影したいですね。
“ECO-POWER 金太郎”こと「EH500形交直流電気機関車」は、1997年から2013年にかけて82機製造され、首都圏~東北方面の貨物列車、関門トンネル区間の貨物列車牽引などで活躍する2車体8軸の交直流電気機関車です。
前置きが長くなりましたが、これより私が選んだ電気機関車を紹介させていただきます。では、どうぞご覧下さい。

【EF66形直流電気機関車】
まず始めに、ニーナの愛称で親しまれているEF66-27号機(上写真)やサメの愛称でお馴染みのEF66形直流電気機関車を紹介いたします。
武骨なデザインの0番台(上写真右)、シャークな顔つきの100番台(上写真左・中央)、どちらも遭遇する機会が比較的少なかったのでレアな印象を受け、思い入れがより強くなった形式だと思います。
鉄道博物館でEF66-11号機の運転台を見学した時は感動しましたキラキラ
個人的には、国鉄時代の姿に復刻された“ニーナ”が一番好きですねキラキラ下写真のJR貨物使用と見比べるとニーナは重厚な外観に。
EF66形電気機関車は、国鉄が最高速度100km/hの1000t級高速貨物列車を単機でけん引可能な機関車として、1968年から1974年まで0番台を製造、1985年からはブルートレインのけん引機に抜擢され活躍しました。
若い時はそんなに好きで無かった0番台。10年ぐらい前から武骨なデザインに惹かれて好きになりました。
急勾配が続く広島の難所「セノハチ」を駆け抜けるEF66を見た時は心からカッコいいと思いましたキラキラ
国鉄分割民営化後は、JR貨物が1989年から1991年まで「サメ」の愛称で親しまれている100番台を製作しました。
EF66-21~31号機は、主電動機の整流改善策としてコンパインドシャント抵抗器の追加したほか、電動空気圧縮機用電動機を三相誘導電動機に変更するなど、メンテナンスフリー化や1人乗務化を考慮した設計となりました。
EF66 34~55号機は、1975年3月10日ダイヤ改正に合わせ,東海道・山陽・東北・山手貨物線貨物列車増発用および身延・飯田線増強用の機関車を捻出するために製造されました。
国鉄分割民営化後に製造された、EF66-101~108号機は、1次車と呼称され抵抗バーニア制御器の部品刷新、単位スイッチや高速遮断器の無公害部品化、運転室への空調装置取り付け、空気栓付き密着自動連結器を並形自動連結器に変更するなど外観や機器類が刷新されました。このグループは全車運用離脱。
EF66-109~116号機は、2次車と呼称されるグループ。車体外部の前灯・標識灯がともに角形に変更したほか、パンタグラフが寒冷地向けのPS22Cからさらに改善したPS22Dに変更されています。一部で廃車・運用離脱が発生。
EF66-117~133号機は、2次車として1991年9月までに順次増備されました。
EF66形電気機関車の置き換えも進んでいるので早めの記録を・・・
近場の武蔵野線沿線でもう少しEF66を撮影しておきたいですねアセアセ

【EF510形交直流電気機関車】
日本海縦貫線・常磐線などで1968年から長年使用されてきた「EF81形交直流電気機関車」の置き換えを目的に開発、最新の技術を盛り込んだ省電力・高出力の新世代機関車として誕生しました。
EF81形交直流電気機関車
VVVFインバーター制御の現代的な機関車となっており、主回路も軸ごとに開放可能、補助電源装置を別ユニットで代替可能にするなど故障に強い構成になっています。
北は青森県の八戸貨物駅、南は名古屋貨物ターミナル駅、西は山陽本線の岡山貨物ターミナル駅と運用範囲が広い車両。
関東では見られない機関車だけに、遠征先で遭遇するとテンション上がりますね!
ブルボンのCMにも登場した電気機関車です
EF510-0番台には「ECO-POWER レッドサンダー」の愛称が付けられている
EF510-500番台は、「北斗星」「カシオペア」の牽引機、EF81形式交直流電気機関車の置き換えるためJR東日本が導入したグループで、2009年度と2010年度に計15両が製造されました。
北斗星の車体色に合わせた青い車体(青ゴトー)が13両、カシオペアの車体色に合わせた銀色の車体(銀釜または銀ゴトー)2両という陣容でした。
常磐線の貨物輸送業務をJR貨物から受託していたため、15両がJR東日本 田端運転所に在籍。しかし2013年3月で貨物の委託業務が終了してしまいました。
さらに2015年は寝台特急『北斗星』、2016年には寝台特急『カシオペア』の営業運転が廃止となり、余剰となった500番台はJR貨物へ譲渡され、0番台を含む全38両が富山機関区に集結しました。写真は譲渡配給の模様。
国鉄時代から活躍してきたEF65やEF81を残してEF510は全車“田端運転所”を去っていった
寝台特急で活躍していた時代は頻繁に洗車を行い綺麗な姿を保っていたが現在は・・・
2015年までは尾久車両センター一般公開の展示に参加していました。
JR東日本からJR貨物への譲渡配給の模様
ステッカー類が撤去され花形列車を牽引した華やかさは消えてしまった
EF510には客車がよく似合う
田端運転所からEF510が撤退してから5年、JR貨物の顔としてすっかり定着
JR貨物の2021年度事業計画で、九州地区へのEF510形式機関車導入を発表。「故障による輸送障害を未然に防止するため老朽車両の取替を計画的に進め、九州地区については取替後にEF510形式機関車を導入することから、九州用に仕様変更したEF510形式の走行試験を行う」と記載されています。
九州地区にもEF510形を導入してED76形とEF81形の電気機関車を置き換えるみたいですが、富山機関区の機関車を改造して転属させるのか、はたまた新造するのか、今後の動向が気になりますね。
2019年3月に彦根駅近くで撮影してからEF510形電気機関車は見てませんね。コロナが無ければ・・・

【EH800形電圧式交流用電気機関車】
EH800形複電圧式交流用電気機関車は、JR貨物が2012年から東芝府中工場で20両製造された電気機関車です。
JR武蔵野線沿線の東芝府中工場で製造された機関車のひとつという事も思い入れがある理由・・・工場を旅立つ光景や甲種輸送の様子も記録していました。
北海道で頑張って欲しいと思いながら旅立つ姿を見届けました。
EH800形電気機関車は、定運用範囲は、東青森駅~五稜郭駅間と短めですが、本州~北海道をつなぐ物流の橋渡し役として重要な役割を担っています。
北海道新幹線の新函館北斗開業により津軽海峡線で運用できなくなるED79・EH500に代わって登場したJR貨物の最新鋭の電気機関車で、EH500形の設計をベースに、交直流から交流のみの20,000Vと25,000Vの複電圧としたほか、トンネル内の湿度による結露を考慮した構造と冷却システムを採用し、床下機器は着雪防止の防雪カバーを備えています。
EH500形交直流電気機関車
デジタル列車無線システムのLCXアンテナのふくらみが目立つ2エンド側車体(上写真中央)
EF210形(愛称はECO-POWER 桃太郎)以降の機関車は、「ECO-POWER」を冠した愛称が付けられていますが、EH800形には愛称が付けられておらず、愛称の公募も行われていません。
そして今日も全国各地で、多種多様な電気機関車が駆け抜ける。

今回は以上です。
今回の記事をご覧いただき、全国各地を走る電気機関車にも関心を持っていただけると幸いです。
梅雨の中休みが続く季節ですが、水分や休養をしっかり取って風邪などお体にお気をつけ下さいクローバー
皆様にとって今週も素敵な1週間となりますように流れ星

今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました。

鉄道コム