今回は私の33年におよぶ鉄道ファン生活(途中14年の空白期間あり)で、特に思い入れがあるJR(国鉄)特急電車3形式について語りたいと思います。
JR・私鉄・3セク問わず、全国各地を走る鉄道車両それぞれに思い入れはありますが、特別な想いがあるJR(国鉄)の特急電車3形式を紹介いたします。
想像以上に長くなってしまいましたが、お付き合いいただけると幸いです。ではどうぞご覧下さい。
【189系】
特急「あずさ」「かいじ」「あさま」などで活躍した189系は、群馬県と長野県の県境にある最大66.7‰(パーミル)の急勾配区間「碓氷峠」(横川駅~軽井沢駅間)で、電気機関車EF63と連結して協調運転が出来るよう、183系をベースに1975年から1979年にかけて製造された直流用特急車両です。2019年3月に引退。写真は国鉄色
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特に自由席が乗車券だけで乗車できた、ホリデー快速「富士山」が189系をより身近な存在にしてくれました。繁忙期は満員電車状態で乗るのが苦痛でしたが、今となっては良い思い出に・・・そして土日祝日出勤の日は、必ず新宿駅で“ホリ快”を撮影して飯田橋の職場へ直行するのがルーティンでした。
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189系はカラーバリエーションも豊富で、国鉄色のほかに、あずさ色(上写真)・グレードアップあずさ色(下写真)・あさま色が存在しました。あずさ色は意外と遭遇率が低かったですね。
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私が中学・高校生時代に一番見かけたグレードアップあずさ色、当時はシートピッチが広く座り心地が良い座席を設けた編成用の塗装でした。2014年12月に、この塗装が復活した時は本当に嬉しかったですね。イタリアンなカラーリングもよく似合う。
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一番最後まで生き残った長野総合車両センター所属の189系N102編成(あさま色)、晩年は主に平日朝の快速おはようライナー(長野~松本)で活躍、夜行快速ムーンライト信州(新宿~松本・信濃大町・白馬)・TDR臨(長野~舞浜)、そして横浜セントラルタウンフェスティバルY159記念列車(石川町~根府川)にも充当されました。
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中央本線の臨時特急「あずさ」「かいじ」にも充当された「あさま色」、2018年9月30日に長野駅~名古屋駅間で運行される予定だった「愛知DCしなの号」は台風の影響で中止となりました。私もそれに合わせて名古屋へ行く予定でしたが、取りやめると同時に名古屋を走るあさま色を見られず残念な気持ちになりました。
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2018年1月にあずさ色、2018年4月に国鉄色とグレードアップあずさ色、2019年3月にあさま色がそれぞれラストランを実施、長野総合車両センターで解体前の189系を見た時は涙が出そうになりました。あさま色の189系は解体されず未だに留置中、今後の動向が気になる所ですね。
【583系】
1967年から「月光」「みどり」として、山陽本線と九州で、交直流両用60Hz対応の581系が登場、1968年10月の東北本線全線電化に伴い、交直流両用50Hz/60Hz両対応の583系が登場しました。建設コストなどの都合で、電化区間が3電源方式となった国鉄線をどこでも走れるオールマイティな車両の誕生です。
藍色の帯がひときわ目立つ583系は、昼夜問わず車両基地で眠らせる事なく、日本中の国鉄電化区間どこでも走れる上に、斬新な発想が盛り込まれた車両でした。
数多くの寝台特急で活躍した583系は、世界初となる「寝台電車」で昼間は4人掛けボックスシートとして使用、夜は座席の背もたれを組み換えたり、天井に収納されたベッド(上写真網棚上の扉内)を取り出し3段式寝台車に変身させる、これまでの常識を塗り替えた国鉄史上画期的な車両なんです。
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浴衣に着替えるのもやっとだった3段式寝台はこんな感じ、高所での組み立てに手間が掛かりセッティングは大変だったそうです。
寝台電車のパイオニアだった583系、上野や大阪などを起点に各地へ旅立つ旅人を乗せて昼夜問わず全国各地で走り続けました(北海道・四国除く)
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スキー列車「シュプール」でも活躍、万能で重宝されているかと思いきや、車両が重く線路に負担をかけたり、操車場で寝台をセッティングする手間が掛かるなどデメリットも多かったそうです。
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晩年は臨時列車として、青森・秋田から舞浜・京都など長距離の運用が多かった583系N1N2編成、よく関東入りしていたので馴染み深い存在でした。
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一番馴染み深い列車は、東京ディズニーリゾートのアクセス列車として、2001年から2016年にかけて不定期に青森・秋田~舞浜で運転された「わくわくドリーム号」ですね。
武蔵野線を通る回送列車をよく撮影しましたが、メルヘンなトレインマークを出していたので撮影し甲斐のある列車でした。車内外はメルヘン感ゼロな車両でしたが・・・
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2016年11月のJR東日本 尾久車両こセンター一般公開では、485系ジョイフルトレイン「リゾートエクスプレスゆう」(上写真左)と583系がゲスト出演し撮影会場はパニック状態、さらにはイカれた鉄ヲタが老人と揉み合いになり突き飛ばすトラブルを起こしていました。JRの粋な計らいをぶち壊さないで欲しいですね。
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時には真冬の早朝に、スーツに薄いコートという出で立ちで凍えながら気合い入れて撮影した事も。それだけ私を虜にした車両でした。
583系ラストランを秋田県内で撮影、違法駐車が増えると思い列車・徒歩での移動にした結果、歩き過ぎて足を痛めてしまう。足を引きずってでも最後まで見送る意気込みが勝り、無事に最後の花道を飾る583系を見届ける事ができたのです。
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秋田~弘前で運転された2017年4月のラストラン、最後の乗客を降ろして秋田駅を発つ583系を涙ぐみながら見送りました。駅員さんの「ゴーパーサン系ラストランでございます(繰り返し)、長らくのご愛顧ありがとうございました(繰り返し)」・・・というアナウンスが印象的でした。
【485系】
国鉄特急の代名詞といえる485系は、国鉄最多両数の交直流型特急車両で、四国を除く北海道から鹿児島までの広範囲を駆け巡り、ボンネット型や非貫通型の顔つきが存在したバリエーション豊富な車両です。
1964年に481系が登場、改良を重ね50Hz・60Hzの双方に対応したモーター車を連結した485系と呼ばれるグループが誕生、全国で活躍を広げていました。写真はボンネット型
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190915/11/510512shin/f9/fc/j/o1280096014588047362.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210513/21/510512shin/14/3b/j/o1080088414941458886.jpg?caw=800)
JR西日本の485系は、2011年3月に特急「雷鳥」の運行で引退、国鉄時代の面影を残す車両はJR東日本所属の数本のみに。
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2016年6月に国鉄時代の面影を残す最後の485系1000番台A1A2編成が引退。
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リニューアル車両も活躍していましたが、新潟車両センター所属の485系3000番台は2017年3月に引退、特急「北越」や糸魚川快速で数回乗車した思い出があります。
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青森車両センター所属のピエロ塗装、とても綺麗な車両でしたが、北海道新幹線開業に伴い引退しました。
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余剰となった485系はジョイフルトレインに改造、お座敷車両や展望がウリの車両などバリエーション豊富ですが、ベースが古いため毎年のように姿を消していきました。
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今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました。
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