ドホナーニ指揮・ブルックナー交響曲第6番

 

ドホナーニ・クリーブランド管弦楽団のブルックナー交響曲第6番は各声部のバランスがコントロールされた美しさを聴くことができる。

 

 

ドホナーニ・クリーブランド管によるブックナーの交響曲レビューの最後は交響曲第6番。

ブルックナーの交響曲の中でも一番、じみな曲かもしれない。大曲の5番とロマンティックな7番にはさまれた曲。

 

しかし第6番には他とは違うキャラクターを感じることができる。例えば次の点においてです。

 

  • 3+2のリズムを主題に用いた第1楽章。
  • 他とは違う美しいアダージョの第2楽章
  • 明るいのどかなトリオを持つ第3楽章
  • 難解だけどモダンな第4楽章

ドホナーニの演奏はこのような特徴についてはっきりと認識させてくれました。

 

セクション間のバランスと音量のコントロールにより明らかになる3+2のリズムを用いた第一主題の面白さ。

 

クリーブランド管弦楽団の抜群のアンサンブル力と名手達により演奏されたアダージョ楽章の美しさ。

 

スケルツォ楽章、トリオとスケルツォの対比を描き分けるオーケストラの上手さとドホナーニの音楽作り。

 

難解な構成をわかりやすく、明快にまとめ上げるドホナーニの手腕。

 

このような演奏スタイルにより、交響曲第6番が持つ「地味」という先入観は完全に覆されました。コンパクトにひきしまった中にもブルックナーらしい美しさがあると思うようになりました。

 

このドホナーニが仕掛けた「音量とセクション間の見事なコントロール」を、クリーブランド管弦楽団が見事に応えた名演奏だと思います。

 

蛇足ですが先日、ご紹介したシステムであるNmodeの『X-PM5』DENON DCD-2500NEの組み合わせは、一切の濁りなく100%の純度で部屋に再現してくれました。

 

散らかりがちな各声部がまるで生き物のように分離しつつも、完璧なアンサンブルとして融合していく。

これこそ、機材が揃ったからこそ出会えた、ブル6の本当の美しさ。これからもこのような音楽に、じっくりと耳を傾けていきたいと思います。

 

ドホナーニ指揮:ブルックナー交響曲レビュー一覧
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