ブルックナー:交響曲第3-9番 他

 

今日は天気がわるい。

家でゆっくり音楽でも聴こう。

 

そして思い浮かんだのがドホナーニの何かを聴こう。

 

いつもブラームスやベートーベン、マーラーの交響曲,

それも新しい録音よりクリーブランド管弦楽団との録音を好んで聴いている。

 

そして取り出したのはブルックナーの交響曲第4番。演奏はクリーブランド管弦楽団。

 

ドホナーニのブルックナーの特徴はいくつかある。

 

そのうちの一つが音楽の構成が分かりやすく見通しが良いこと。例えば第4楽章の提示部、主題の移り変わりを自然なテンポの動きで丁寧に切り分ける。

 

 そして2つ目は金管の強奏は音がしっかりとかたまりで聞こえる。しかし各楽器のバランスがよくクリアなサウンド。

特にホルンが中音でしっかりとささえている。だから強奏でバランスよくかたまりで聞こえる。ホルンは第1楽章冒頭のソロも文句なし。

 

 3つ目は第2楽章、第4楽章でビオラがよい仕事をしている。同じドホナーニの録音でブラームスの交響曲第4番、第2楽章でもよい仕事をしている。クリーブランドのビオラパートはうまい印象。

 

 他にも特徴はいくつかある。総じてアンサンブルレベルが高い弦楽器群。アメリカの楽団らしくパワフルで明るめの金管群。美しいソロを聴かせてくれるフルートをはじめとした木管群。

 

 人によっては無味、無色で面白味のない演奏ととらえられるかもしれない。しかし上に書いた特徴に注意しながら聴いていただくとブルックナー、ドホナーニの演奏に新たな発見があるかもしれない。

 

 

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