50㏄原付スクーターJOGで昨年夏から信州・岐阜方面へ遠出するようになりました。
湘南から箱根・甲府を経由して信州に辿り着くまで約5、6時間下道を走るのは苦痛ですが・・(笑)、いったん信州に入れば、ゆっくりとマイペースで景色を堪能しながらトコトコ走れるので、逆に大型バイクより旅を楽しめると感じています。
「おっ、いい景色だな!」と思った場合には、気軽に路肩に停めて、写真を撮ったり、散策したり、喉を潤したりもできるのは原付ツーリングの醍醐味でしょう。
志賀草津道路の駐停車禁止区間では、綺麗な景色を満喫しようと路肩を時速10kmくらいまで極限にスピードを落として走行し、後続のチャリダーにまで追い抜かされる始末でしたが・・ (笑)、こんな事ができるのも原付ならではでしょう・・
キャンプツーリングを重ねるにつれて、自分の求めるものがだんだんと理解できるようになり、キャンプ道具についても自分にとって必要なもの(不要なもの)の分別がついてくるようになりました。
それに伴い積載する荷物も変化してきたので、自己の備忘も兼ねてまとめてご紹介します。
※一部ブログで紹介したものとかぶりますがご容赦を。。
キャンプ場で見かける原付といえば、圧倒的にカブが多いですが、その理由はやはり「高い積載性、耐久性、燃費性能」からでしょう。。
最近の4stスクーターは故障しにくく、かつ燃費も良いので、後者2点についてはカブと大差ないものと思ってますが、積載性については原付スクーターの小さなリアキャリアでは心細いと感じるのはご尤もです・・・
しかしJOGのような一般的なスクーターでも、ステップを上手く利用すれば相当量の荷物を積載することが可能です。
1週間のキャンプツーリングだって、こんな感じ(↓)に荷物を積めば何のその。
<チョイワル流 キャンプツーリング基本装備一式>
この基本装備で、信州の峠越えしてます・・(笑)
登りでもちゃんと走るから大したもんです。スピードはとろとろ30kmコースですが・・・
<「ゴミ持ち帰りキャンプ場」も対応OK!(左右フックにゴミ袋をぶら下げます)>
日本一周にそのまま出かけてくれと言われても、不自由せずに出かけられる装備です。。
これだけステップに荷物を載せると足を乗せる場所が無いのでは・・と思われるかもしれませんが、安心してください。
ちゃんと荷物の横に、足を乗せるスペースが残ってますから・・(笑)
膝でステップの荷物を挟むように運転すれば、荷物がステップから落ちることもありません。
リアに重い荷物を載せると走行バランスが崩れるので、ステップに重い荷物を載せることにより走行バランスを保つというメリットもあります。
上の写真、まだまだステップに荷物を載せることができるんですよ。
どれだけ荷物を載せることができるかって?
昨年晩秋に裏磐梯に行ったとき、寒さ対策としてイワタニ・カセットガスストーブを持ち運びましたが、これがその写真です(↓)
<カセットガスストーブ(ステップ中央の白ビニール袋)を積載したJOG。これが限界・・・>
<これがイワタニ・カセットガスストーブ>
カセットガスストーブの上にもう一つトートバッグを乗せて走りましたが、さすがにこれが限界でしょう・・・
いくらカブのリアキャリアボックスが巨大といっても、これがすべて収まるのかどうか・・・?
とても興味深いところです。。
リアキャリアが大きく、かつステップもあるベンリィだったら、問題なく収まりますが。。
キャンプ道具を原付スクーターへ積載する場合、以下4つの場所に分散して積載しています。
①足元のステップ
ツーリング中、常時ステップに以下の2つのバッグ&折り畳みチェアを積載している。
全荷物の6割方がこのステップに載ってるのではないだろうか・・・
まずステップ一番下のバッグはモンベル・ギアコンテナバックL。
かなり大きい。
これに以下の比較的重く、走行中に取り出す必要性のないキャンプ道具を入れている
A4焚火グリル、焚火台、ジェントスLEDランタン2台(600&280ルーメン)、ウイスキー、クッカーセット、携帯ガスバーナー、虫よけスプレー、蚊取り線香、うちわ、洗剤、たわし、調味料等
その上の中型トートバックには、ツーリング途中すぐに取り出すものを入れている。
走行中の飲食物、ツーリングマップル、旅のガイドブック、iPad、 iPod、ガソリン携行缶(1L)、サングラス、充電器、途中購入したBBQ食材・酒等
雨が降らない限り、トートバックのチェックは開けたまま走行することが多い。
そして、折り畳みチェア。
キャンプ場で、快適に過ごす為にチェアはやっぱり必要。収納時幅30cm、高さ50㎝になるが2つのバックと原付シートの間に挟むようにして縦置きをしている。
本音を言えば、深く腰掛けながら星空を眺められるような大きなチェアを持ち運びたいが、サイズ的に難しいので、現在検討中・・・(笑)
また、途中購入した木炭3kgや薪(5~6kg)を、更にトートバックの上に積んで走行したこともあるが、多少傾いても太ももやハンドルを握る両腕の間に収まるので意外と安定している。
ステップの荷物積載量はホントに膨大で、デイパックを背負う代わりにトートバックの上に積んで走行できることも確認済みであり、今後荷物が増えた場合の予備空間として考えている。
ある意味、子供を脚の間に挟みステップに乗せて運転しているようなもので(笑)、原付スクーターでは最も積載力がある部分だと思う。
唯一困るのは雨が降った時ですが、長くなるので雨対策は改めて。
②リアキャリア台
JOGには小型リアキャリア台が最初からついている。
リアキャリアを付けることも考えたが、逆につけない方が多くの荷物を積載できると敢えてボックスは付けていない。
まず、雨に濡れてはならないキャンプ道具4点(モンベルクロノスドーム4型、BUNDOKミニヘキサゴンタープ、モンベルコンフォートマットL、3シーズン対応マミー型寝袋)を防水機能のあるドライコンテナチューブLに詰めてリア台に上にのせ、ツーリングネットでJOGキャリア台と固定している。
<モンベルドライコンテナチューブL(80L)>
<モンベル クロノスドーム4型>
<タナックス ツーリングネット3L>
ドライコンテナチューブの上に、プラスチックの工具ボックスを置いて、2本のバンドでぐるっとリアキャリア台と固定している。
この工具ボックスに入っているのは、工具ではなく雨用の長靴と携帯まな板。
いつ雨が降るかわからないので、長靴は長期ツーリングの必需品と考えている。
一度、大雨の時にツーリングをして、革靴と靴下をびっしょり濡らしてしまったことがあるが、靴下が濡れたまま走行するのは不快感極まりなく、精神衛生上も好ましくない。
また朝夕はキャンプ場の草に露がついているので、長靴を持っていると何かと便利だ。
ツーリングネットの網目にはモノを挟むことができるのでとても便利だ。
ワタクシはタープポール2本(230cm&200cm)、折り畳みミニテーブルをネットの網目に挟んでいる。
230㎝タープポールは横幅が結構あるので、すり抜けの際にぶつからないか心配だったが、特に問題はないようである。
工具ボックスとバンドとの間に隙間があるので、ここに、レインウェア、キャンプシート、防寒具、折り畳み傘、ティッシュなどを挟んでいる。
リアの荷物は、基本雨が降ってきても別途対策は不要だが、防寒具等を挟んだりしている場合には、ビニールゴミ袋で包んでいる。
③ヘルメット収納ボックス
雨に濡れない貴重な場所だが、木炭3kg段ボールがすっぽりと入る大きさなので、ツーリング中はもっぱら木炭保管場所として利用しています(笑)
木炭段ボールには余剰スペースがあるので、ここに耐熱グローブ、トング、鍛造ペグ、ハンマー、着火剤等も入れています。
④バックパック (走行中に背負う)
今のところアディダスの中型バックパックを利用しているが、走行中の肩コリは極力避けたいのでここに入れるのは軽い衣類に限定している。
ツーリング中の着替えや、バスタオル、電気シェーバー&電動歯ブラシ、お土産品を入れてます。
温泉などに入る場合には、このリュックにお酒類を忍ばせています・・・
以上、JOGでの原付キャンプツーリングの荷物とその積載方法の紹介ですが、
ツーリングで何を重視するかにより、各人持ち物は大きく異なってくると思います。
僕はキャンプ場で焚火をして大人の夜を過ごしたいタイプ(←どこがじゃ?・・笑)なので、キャンプ場での快適性を重視して3~4人用テントとタープを持ち運んでいますが、原付日本1周一人旅で野宿が多い人なら最低限の装備がむしろ好ましいでしょう。。
また、JOGにはパンク修理道具は一切積んでませんが、パンクが多いチューブタイヤのカブであれば修理キット等は必須でしょう。。
キャンプツーリングを重ねる毎に不満のあった部分は改良し、「キャンプ場でのくつろぎ」に関しては理想のスタイルに近づいてきた感がありますが、あとは、肝心のマシン(バイク)ですかね・・・(笑)
自分流の原付旅には、どのバイクが最適か・・?
もちろん50㏄スクーターではありません笑。(パワー不足ですから・・)
素人目で原付2種からハーレー、BMWなどの大型バイクを見て、いろいろ思うこと・感じることもありますが、ここらへんの話はまた今度。。
原付キャンプツーリング⑥ ~旅バイク
原付キャンプツーリング⑤ ~峠越え編
原付キャンプツーリング④ ~カーナビ編
原付キャンプツーリング③ ~雨対策
原付キャンプツーリング② ~テント編
信州秋の旅 12日目 白駒池、唐沢鉱泉、美ヶ原
初キャンプツーリング ~4日目最終日 菅沼集落、白川郷、飛騨高山、神奈川