原付キャンプツーリング② ~テント編 | 原付JOG(50cc)で旅に出よう!

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YAMAHAスクーター JOGでのキャンプツーリング日記。自分では特別なことをしている意識はないですが、旅で出会った方には大変驚かれます(笑)
キャンプ道具一式を積み12日間の旅をしたこともあります。工夫次第で原付でもロングツーリングを楽しめますよ。

50㏄原付キャンプツーリング第2弾。
今回はキャンプ道具について書いてみたいと思います。

原付キャンプツーリングを始めたのは昨年夏ですが、当時はキャンプ経験が無く、テント・寝袋といったキャンプ用品を持ちあわせていませんでした。

必要最低限のキャンプ道具(=テント、寝袋、マット)を取り敢えず安く買い揃えて初キャンプへ出発。
以後キャンプの楽しさを知り、キャンプ場でもう少し寛ぎたいという欲求から、タープなどのキャンプ道具を追加購入したり、買い替えたりしました。

このキャンプ道具の一連の変化の過程は、自分にとっての大切な記録でもあり、以下勝手ながら時系列的にキャンプ道具を振りかえってみたいと思います。。(笑)
テーマは、「キャンプ場での快適性」です。


①石器時代

<原始的キャンプ (五箇山国民休暇村キャンプ場にて)>
~タープなし、ブルーシートなし、焚火台、チェア、テーブルもなし~


最初のキャンプツーリングは、 テント・寝袋・マットのみ・・(笑)
安くてAmazonレビューで評価の高かったものを買い揃えました。

まずテント選びは、積載量に限度ある50㏄原付なので、選択肢はソロツーリングテント
ソロテントといっても、いろんなブランドがあり結構迷うが、値段と評判で決めたのが7,000円のこれ(↓)。

 

<ノースイーグル ツーリングドームII >

キャンプ場での快適性を重視する自分にとってはソロテントは狭すぎたので、最終的にクロノスドーム4型へと買い替えたが、最初にノースイーグル(↑)を買ったのは大正解だと思っている。
というのは、そもそもキャンプ経験ない人が、いくら情報収集したところでどのテントが自分に合っているのかなんて最初からわかるはずがない。
使ってみて初めて、そのテントの良さ・悪さがわかるというものだ。
何度もキャンプをして自分の好みのテントがわかった時点で買い替えればよい。

そういう意味で、最初のテントは失敗する可能性が高いので、最初から高いテントを買うのは避けた方がいいと思う。

このテントは設営も簡単で、安い割には耐水圧もしっかりしていて、グランドシートなしでもフロアから水が浸透してくることはなかった。
初めてテントを買う人、または年に1,2回しかキャンプしない人にはお薦め。


寝袋については、最低使用温度の表記がありテント選びよりも複雑でよくわからなかった・・
こういった場合は、安い物を買うのが無難と、3,000円のマミー型シュラフを購入(笑)。
最低使用温度ー5度だから多分スリーシーズン対応型だったのだろう。
晩秋、マイナス気温となった裏磐梯でこの寝袋をした時は凍える思いをしたので、冬キャンプするなら別途冬用の寝袋が必要だと学習した・・(笑)

マットは、モンベルコンフォートシステムマット180㎝を購入。10,000円。
3点のうちマットが最も高価ですが、マットについては最初からイイものを買っても選び間違いがないだろうし、マットが悪いと睡眠に影響するという話も聞いていたため。
このエアマットは地面の凹凸を吸収してくれる上に、空気を抜くとコンパクト収納できるので、購入して満足してます(※銀マットは使用したことがないので、比較はできませんが・・)

ということで、3点セットを買って初キャンプに行きましたが、ブルーシートなし、イスなし、焚火台なしだったので、座る場所は岩か、テントの中から足を外に出してすわるという原始的装備のキャンプでした・・・(笑)
幸い、霧ヶ峰キャンプ場と五箇山キャンプ場は、直火OKキャンプ場だったので、夜は焚火してウイスキーをちびちび飲みながら星空を眺めるという至福の時間を過ごすことができました。

何も原始的だったのは、キャンプ道具だけではありません。
ツーリングバッグも原始的でした。というか当時はビニール袋でした↓・・・(笑


 <荷物は大型ビニール袋で包んでリアに固定・・  夜逃げのおっさん? (ビーナスラインにて)>
 
走行するとビニールが風で靡き、後ろからパタパタ音が聞こえてくるんですよ。。
靡くだけならいいですが、ビニールが邪魔して後続車からウィンカーが見えなくなることもあり、常にビニールに気を使っていました・・
こりゃダメだ!と帰ってすぐ防水機能付のモンベル・ドライコンテナチューブL(80L)を購入しました。
これで走行中パタパタしたり、ウィンカーが見えなくなることもなくなりました


②鎌倉時代(タープ、A4焚火グリル)

初回キャンプを経てから、キャンプ用品をいくつか購入しました。
まずBUNDOKミニヘキサゴンタープ(3,800円)。
 

なぜタープ追加かと言いますと、ソロテントは狭いので寝る以外は極力テントにいたくありません。。 かといって、外に長くいると、他人の視線が気になります(特に着替える時など)。
雨が降った時には、タープがないと狭いテントに籠りっきりという最悪パターンですからね。。

このタープ(↑)、安物ですが結構優れものです。
ヘキサゴンタープなので6隅にポールを通す金具があるのは当然ですが、このタープには真ん中部分にもポールをひっかける金具がついているので、様々な形にタープをアレンジすることができます。
耐水性も問題ありません。タープなんて焚火の火の粉で穴があく運命だから、安物でいいかと思ってます。

その他購入したキャンプ道具は、タープポール150㎝×2本、A4焚火グリル、焚火台、カセットガスバーナー、ポップアップLEDランタンなど。
これで直火禁止キャンプ場でも焚火できるし、何よりも黒毛和牛のBBQが出来るのは何よりの進化です。。
キャンプが好きでキャンプしてるのか、美味い黒毛和牛目的でキャンプしてるのか、正直よくわかりませんね・・・
参考までに自称「肉食系男児」のBBQは、野菜なし肉オンリーです...(爆)


タープを初導入したキャンプ写真がこれ(↓)です。

<タープ&150㎝ポール×2を導入! (霧ヶ峰キャンプ場にて) >

どうです? 石器時代の原始キャンプより、随分と進化したと感じませんか??(笑)

タープを貼ったことにより、インナーテントのみの設営も可能になりました!
これは暑い夏のキャンプではとても有難いことです。


依然として、ブルーシートがないので地ベタに座ることができませんが、タープを貼ったことにより自己の居住空間を確保したような感じになりました。
ちょうど↑の写真の
夜、諏訪地方に大雨警報、雷警報、洪水注意報が発令されるという大荒れ天気で、雷がチョイワル陣営の後方に落ち、直撃するのではというスリル満点キャンプでした..(笑)
更に、夏だというのに大粒の雹(ビー玉サイズ)が降ってきて、あたり一面が雹で白くなりました。タープの下でじっと天候回復を待っていましたが、雹がタープを突き破るのではと心配でしたが、何とか持ちこたえてくれました。
後で知ったのですが、管理棟へ避難していた人も多かったみたいです。。



タープ&150㎝ポール2本を導入した別写真です(↓)
 <緑の中で爽やかキャンプ (志賀高原 木戸池キャンプ場にて)>


タープの貼りが甘かったのか、テントがモッコリしちゃってます・・(笑)

150㎝タープポールを使用して気が付いたのですが、身長175㎝のワタクシとしてはタープ下で中腰にならざるを得ず、体勢が結構つらい・・

また座高も高いので(汗) 、チェアにすわると頭がタープに付いてしまい、150㎝ポールでは圧迫感があり低すぎた感じです。(シート敷いて地べたに座る人用でしょうね)


※やはり不便を感じて、後日230㎝と200㎝ポールに買い替えます。


タープのマイナス点を一応挙げておくと、翌朝の撤収に時間がかかることです。
雨や夜露で濡れた場合、テント拭いて乾かすだけならいいですが、タープも乾かすとなると相当時間がかかります。
早起きしてもテント装備のみのライダーと比べると出発は遅れてしまいますね・・


 

③江戸時代(鍛造ペグ、LEDランタン)

ミニヘキサゴンタープにアルミペグとプラスチックハンマーが付属していたが、両方とも正直使い物にならない・・・
アルミペグは硬い地面には全く突き刺さらないし、曲がったりもする。
プラスチックハンマーは音だけは立派でお話にならず・・
チョイワルの場合、事前予約なしで日暮れ前にキャンプ場到着が多いので、チェックイン後、急いでテントを設営する必要があるが、アルミペグを使っていると無駄に時間を費やしてしまう。

そこで、評判がよく前々から気になっていた鍛造ペグに買い替えた(↓)。約3,000円

 

鍛造ペグ 28cm×8本

某ブランドが有名だが、購入したのはカチオン電着塗装のもの。
商品が到着して、まずその重さにビックリ!
これ以上荷加重は増やしたくなかったが、仕方なく鍛造ペグと木工用ハンマーをセットで実践投入してみると、岩の多い地面でもグイグイ刺さる。これは買って正解!
これで設営時間がぐっと短縮されるだけでなく、強風で煽られてペグが抜ける危険も無くなりました。

次に買ったのが、ジェントスLEDランタン
キャンプ場での夜、BBQやまったり酒を飲んだりするにもある程度の明るさは欲しい。
安いポップアップLEDランタンでは照度不足だった。
雰囲気で選ぶならコールマンのホワイトガソリンだろうが、携帯性を考えてLEDランタンにした。
 
間接照明っぽく使うものと、タープ上部から全体を照らすものとで2つ購入。
600ルーメン(エクスプローラーSOL-016B) と280ルーメン(エクスプローラー EX-777XP) 

1つでも足りたかもしれないが、テントの中で物を探したり作業したりする際に、2つあると便利だ。



④明治時代(タープポール買い替え)

150㎝タープポールでは中腰姿勢が苦しかったので、とうとう230㎝&200㎝ポールへと買い替えました。
効果てき面で、タープ空間が随分と広がり、出入りが楽になりました (↓)



 <230㎝&200㎝ポール、ジェントスLEDランタン導入 (笹ヶ峰キャンプ場にて)>

これだけタープ高が確保できるとテントとタープが接触することもありません。

更にこのロングタープポールにランタンハンガー(写真のオレンジのもの)をひっかけて、
LEDランタンの高さを自由に調節できるようにしました。
ランタンハンガーは無くても事足りますが、やはりあった方が便利でしょう。

さらにタープ下には大型のブルーシートを敷き、寝そべったりもできます。
朝、大自然を眺めながら飲むドリップコーヒーは最高です!
ここまでくるとキャンプもとても快適で、一定の満足レベルに達したと感じています


別の2mポール使用写真(↓)

<能登半島で海岸キャンプ (雨晴松太枝浜キャンプ場にて)>
  ~波打ち際でひとり佇む相棒JOG。
 

上の写真2枚ともブルーシートに荷物が散らかっているなと感じるかもしれませんが、テントが狭いためにブルーシートが荷物置き場と化しています・・・(笑)
雨が降ったとしても、一応タープが防いでくれます。


就寝時には貴重品はテント内に、それ以外はブルーシートに残したまま寝てますが、やっぱり大きいテントがあれば荷物を中に置けるし、テント内にテーブルを持ち込んでお酒を飲んだりと別の楽しみ方があるんだろうなぁ・・・と憧れを感じていました。




⑤昭和時代(クロノスドーム4型)

買い替えるならどのテントが自分に向いているか?
キャンプ場で他のキャンパーのテントを色々と観察したりして、最終的に選んだのはモンベルのクロノスドーム4型 (約38,000円)。
3,4人用テントで原付一人旅には大き過ぎますが、テント内でゆっくり晩酌したりするオヤジにはこれくらいの広さが必要です・・(笑)

テント選び詳細については以下リンクご参照ください。

mont-bell クロノスドーム4型 

そんなアタシの浮気心にソロテントも薄々気付いたのか(笑)、能登半島一周の旅でとうとうグラスポールが折れてしまいました・・
ポールが折れるまでに何回もツーリングキャンプに使用してきたので、理想のテントを探すまでの「つなぎテント」としての役割は十分に果たしたと思います。
グラスポールは折れやすいというのは確かなので、自分のテント好みを理解したヘビーユーザーは長く使えるジュラルミンポールの方がいいのでしょう。

クロノスドーム4型を実践で初めて使用したのが晩秋の裏磐梯でした(↓)


 <モンベルドーム4型で初キャンプ (裏磐梯 こたかもりキャンプ場にて)>

10月下旬なのに夜は氷点下まで冷え込み、寒かったです。
スリーシーズンシュラフでは歯が立ちませんでした・・(笑)

寒さを考慮してタープは持っていきませんでしたが、正解でしたね。

肝心のモンベルドーム4型の使用感ですが、期待以上の出来でした!
全ての荷物がテント内に収まりますし、中は広々としてるのでミニテーブルを置いてスコッチとつまみでちびちびもできます・・(笑)

前室開口部が斜めになっているので、テント出入りもしやすいです。
キャンプの楽しみが広がったような気がします。

欠点としては、やはりサイズが大きい為、道の駅で屋根がある場所に雨宿りする場合などに、テントの一部が屋根からはみ出してしまうかもしれません・・・


気になる風強度ですが、道の駅しもごうで強風吹くなか野宿しましたが、時折突風によりテント全体が煽られたりするものの、ポールが折れたりフライシートがめくれたりはありませんでした(↓)。

 <強風の中、道の駅で野宿 (道の駅しもごう)>

下がコンクリートだったのでブロックで使用しましたが、しっかりとペグダウンができれば強風でも問題はないでしょう。。



以上、石器時代から昭和時代までキャンプ道具の変遷を見てまいりました。(笑)
欲をいえばキリがないですが、原付の積載量に制約がある為、車で行くファミリーキャンプと同等の快適性を求めるのはナンセンスでしょう・・・

これくらいのレベルで十分と思っています。
しいて言えば、星空を眺められる折り畳み式リクライニングチェアが欲しいところ・・・
今の折り畳みチェア(写真↑)は、背もたれが直立しているため夜空を見上げることは苦痛なんです。。

キャンプを始めるにあたって大切なのは、最初から完璧を求めないということでしょうか。。
不自由を感じたらその時点で買い足したりすればいいのです。
そうすればキャンプ道具の買い間違いは防げるかと思います。
(何事にも当てはまるかもしれませんが・・)

まだクロノスドーム4型とタープをダブルで使用したことはありませんが、
クロノスドーム4型は居住性も抜群でキャンプ道具がすべてテント内に収納できるため、今後もしかしたらタープは使わなくなるかもしれません・・・
しかし、2016年キャンプシーズンが始まってみないとそれはわかりません。


冬でも雪のなか極寒キャンプツーリングに出かける強者もいるようですが、
装備もバイクも不十分なので次回キャンプは春先まで待つことになりそうです。

キャンプツーリングへ繰り出せる季節到来が待ち遠しいです


原付キャンプツーリング⑥ ~旅バイク
原付キャンプツーリング⑤ ~峠越え編
原付キャンプツーリング④ ~カーナビ編
原付キャンプツーリング③ ~雨対策
原付キャンプツーリング① ~荷物編

信州秋の旅 12日目 白駒池、唐沢鉱泉、美ヶ原
初キャンプツーリング ~4日目最終日 菅沼集落、白川郷、飛騨高山、神奈川