涙のギアオイル交換(ドレンボルト中折れ) | 原付JOG(50cc)で旅に出よう!

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YAMAHAスクーター JOGでのキャンプツーリング日記。自分では特別なことをしている意識はないですが、旅で出会った方には大変驚かれます(笑)
キャンプ道具一式を積み12日間の旅をしたこともあります。工夫次第で原付でもロングツーリングを楽しめますよ。

相棒JOGのギアオイル交換をしようとして、ドレンボルトを折るという大失態を
新年早々犯してしまった・・・

ネットで調べると、意外にもドレンボルトの中折れという失敗はよくあるようだ。。

折ったJOGのドレンボルト直径は6㎜と細い。
無理に力を入れたつもりはなかったが、ラチェットレンチで強く締めると簡単に折れてしまうので、初めてギアオイル交換をする初心者は注意して欲しいと思う。
ブログ記事にするもの恥ずかしい気分だが、同じような苦い経験をする人が少なくなれば幸いだ。


さて、ここからギアオイル交換の話。

JOGのギアオイル交換時期はマニュアルによると初回1,000km、2回目10,000km、以降は10,000km毎交換とされている。
(走行2万キロ時点でのギアオイルを実施していなかったので、今回交換予定)

JOG CE50の取説には、何故かギアオイル交換は販売店で行うこととしか記載されておらず、ギアオイル注入・排出箇所等の記載はない。
したがって、事前にネットで場所等を確認してからギアオイルを排出した。
古いギアオイルは若干汚れている程度だった。

ギアオイルの注入量は100㏄。
まずは、排出口のドレンボルトを手で回せる所まで絞めたまでは良かったが、
その後レンチで回しても、見た目は最後まで閉まっているが、
「かっちり締まった」感覚がなく、いつまでもレンチが回り続ける。
あれ?と思いつつも、固くなるまで回そうとした瞬間
急に軽くなってレンチが外れた。。

見ると、ネジ山の途中からドレンボルトが折れていた(↓)・・・

どうやら締めすぎねじ切ってしまったらしい・・・


 
<折れた6㎜ドレンボルト>

 <JOG CE50のギアオイル排出口(左下の穴)と注入口(右上の穴)>
 
どうやら締めすぎて、ボルトをねじ切ってしまったらしい・・・
覗いてみると、穴の奥の方に折れたネジが残っている。

毎日の足としているJOGが故障となると、不便でたまらない。。
ボルト中折れなんて初めての経験で、対処方法が全くわからなかった。

中折れというのは、男ならどんな状況であれテンションダウンするもの。。(下品で失礼・・)


三が日なので、バイク屋も休みだろう。
気を取り直して、まずは解決方法をネットで検索してみた。

ネジ山が見えている場合は、ネジザウルスやプライヤーで回すという手が使えるようだが、今回はネジ穴の1㎝以上奥にあるこの手は使えない。
細いマイナスドライバーで地道にこつこつ試すと回る場合があるとのこと、クレ556を吹き付けて試したがビクともしない・・・

ここらへんから相当な焦りが出てくる。。


そうなると素直にバイク屋に依頼が普通だろう。
JOGにオイルパンはないので、パーツを分解して折れたネジにドリルで穴をあけて逆タップで抜き、場合によってはネジ穴がいかれているからヘリサート加工などが必要になってくる・・・
恐らく、費用は3万円から6万円かかってくるでしょう。。

自分の不注意にせよ、交換頻度の非常に低いギアオイル排出口修理に、5,6万円も出したくはない。
(実際、4st原付のギアオイル交換は不要と言う人もいるくらいですから・・・)

そこで、考えたのがギアオイル排出口を塞いでしまう方法!

勿論、以降ギアオイル交換はできなるのでバイク屋は絶対に薦めない方法ですが、
ギアオイル交換しなくとも当分走れるし、途中で他のバイク(クロスカブ?)に乗り換えるかもしれない。。


手っ取り早いのが溶接だが、工具は当然持っていない。
オイル漏れでさらにネット検索すると、液状ガスケットが見つかったがオイルには弱いようだ。

最終的に辿り着いたのが、クイックスチール

クイックスチールとは、これは固まると鉄のように硬くなる修理パテで、耐久温度も260℃とクランク回りの使用でも問題なさそうだ。更に、ガソリンタンクなど油のある場所でも使用可能とのこと。

唯一の問題点は、一度くっついたら離れないので、ギアオイルの排出ができなくなること。

ま、ギアオイル一度も交換しない人もいるようだし(←自分はこのような人にはなりたくなかったが・・・涙)、どうしても交換したいならオイル注入にオイルポンプを突っ込んで排出するという方法もある。

中途半端な塞ぎ方だと、走行中にギアオイル漏れが起こり返って面倒だろう。。

ということで、排出口をクイックスチールで塞ぎ、その上からアルミテープを貼る方法で対処することにした。

 <購入したクイックスチールとアルミテープ>
  
クイックスチールは手でこね合わせて3分くらいすると熱で暖かくなってきて、5分くらいすると硬化し始めるとのこと、まずは練習。
確かに、暖かくなったなーと思ったらそこから急に硬化が始まった(↑写真上部の灰色粘土が固まったクイックスチール)

感触をつかんだ後、本番。
できあがりは、こんな感じです(↓)

<クイックスチールで塞いたギアオイル排出口 (注:良い子はマネしてはいけません・・笑)> 

30分くらい放置すると完全に固くなっていた・・

バイク屋修理ではあり得ない禁じ手ともいえる処理方法だが、チョイワル的には満足している。。(笑)

固まったクイックスチールが外れるのを防止するために、更にアルミテープを貼ってみた。
 

<クイックスチールの上からアルミテープを貼る>


油分が多い場所なので、アルミテープの粘着力が弱く、気休め程度にしかならないようだ。。

さらに1時間くらい放置して、やっとギアオイルを注入。
とりあえず、オイル漏れはない。。


バイクの振動によりクイックスチールが剥離してこないか若干気にはなるが、こればかりは走ってみないとわからないだろう。
今後当分の間、ギアオイル漏れの有無をしっかりと確認したい。


ということで、涙のギアオイル交換@22,225kmでした ・・・(2016.1.3)