栃木県 エレックス 訪問記 | 禁断のKRELL

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ハイエンドオーディオやヴィンテージオーディオを語っていきます。

 

 

 

 

 

 

栃木県 エレックスさんを訪問しました。

 

 

 

 

人生初栃木県!埼玉県の大宮駅から東武鉄道特急りょうもうで。

乗車券500円と少し、特急券も500円と少しでした。意外と安く行けるんですね。

 

 

 

店主の岩田さん曰く、

 

 

 

「栃木県なんて遠くて行ってられないよ!」

 

 

 

ってよくお客さんから言われるのですが、

実は栃木県でも最南端の方で、埼玉県もすぐ近くです。

東京浅草駅から最寄り駅の足利市駅まで特急りょうもうで一時間なんですね。

 

 

 

ただ特急は一時間に一本しかないですけれど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

栃木県のエレックスさん 広さ50畳以上! 天井高最大5mの巨大なお店で、

店主の岩田さんは人柄が良い。訪問中も多くのお客さんが慕って話し込みに来られる。

前オーナーから人間を見込まれて店を引き継ぎ、前職を辞めて貯金ゼロからスタート。

店舗と5台分の駐車場は合わせてわずか3万で借りているそうです。

 

 

取扱い品は現行新品のメーカー取り寄せ品から中古品まで多岐にわたり、

ヴィンテージオーディオや真空管アンプの比率がやや高めですが、

岩田さん自身は寒色高解像度なソニーみたいな音がお好きだそうだ。

 

 

以前はヤフオク!にも出品していましたが、なにか思う所があって止めたみたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歴史上最高峰の真空管アンプ Mcintosh MI-200 を聴きました。

 

 

年代物だが直熱三極管なので驚くほど現代的で澄んだ音だ。

 

 
 

 

 

 

 

 

 

Mcintosh MI-200 のバイアス調整は TUBE1とTUBE2に切り替え8005を

BIAS調整していく。細いマイナスドライバーを使って調整弁を回し

それぞれメーター100の位置に合わせる。次に切り替え式スイッチを

センター位置にして200になるように上手く調整する。

それとルールを決めておく。通電開始後何分後に調整するとか。

一度合わせてもまたズレてくるので何度も行う。調整では真空管のプレートが

赤熱しないように注意。適正な調整でも真空管が赤熱する場合はリペアが必要と思う。

調整をしないと音が悪くなり出力管の寿命が短くなる。

MI-200 は真空管を1台で14本、2台で28本(!)使用と膨大な球の数を使っているが、

丈夫な球種ばかり選んで使っているので球が切れたりのトラブルは少ない。

整流管は6本も使用。整流管は寿命が短いので

NOS(新品)から2000時間で強制的に交換した方が吉。まだ使えるが、

劣化するとボケた音になる増幅部と電源部の二筐体に

分かれているが、接続は9PINのDCケーブルを差し込むだけ。

なお、MI-200は1000Vという高電圧がかかっているのと漏電があるので

動作中はトランスなど本体に絶対に手を触れてはいけない。

 

 

 

電源をオフにしても電気が抜けるまで30~40分は本体を触ってはいけない。

 

 

ちょっとビリッとくるだけで済むと思うが、最悪の場合は死に至る恐れがある。

 

 

 

 

MI-200を過去30年で5セット販売したお店で聞いたところ、故障して修理はしたことがある。

トランスの故障は一度。悪いことにアウトプットの方のトランスが壊れたが修復できた。

二筐体で合計で約63kgもあり、レコードのカッティングマシーンに使用された

Mcintoshで一番高価なアンプであり、二番目の規模のアンプで、

モノがモノだけにサービスマンが自宅に伺って修理することもあるそうだ。

サービスエンジニアも一人でやっているところでは高齢化で65歳以上の方が多く、

このアンプは電源部/増幅部 30kg/33kg くらいだとおもうからセーフだが、

近年は40kg以上のアンプは一人で作業台に乗せられないということで断られる場合も出てきている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

岩田さんに教えていただいた真空管の消耗度の判定法。

 

 

真空管の使用状況の確認方法、太陽光→白い紙→真空管の順番で

太陽光下で真空管のガラス部分を見る。透明だったり青っぽかったりすると

あまり使われていない真空管。ガラス部分が黄色っぽくなっていると

結構使い込まれている。NOS管を買ったのにガラスが黄色っぽく

なっていたら話がおかしいとなる。

 

 

 

 

 

 

トタン板に張り付けられている膨大な数のCDにびっくり仰天!( ゚Д゚)

 

 

 


「・・・・・・このCDはなんですか?」

 

 

 

『ああ、これはお客さんがCD500枚入ったCDチェンジャーを置いて行ったんですよ

一度断ったけど役に立ててと、見ての通りトタン板なので夏場は熱が酷い!

下の方はいいけど脚立に乗って上の方に行くと耐えられない暑さで

機器にも悪いしなんとかせねばと』

 

『CDの版面は太陽光を効果的に輻射するんです。対策後はもう全然違いました』

 

 

 

 

このあたりにお住まいのオーディオファイルのみなさんは

とても広い倉庫などを格安で借りるなどして

大型スピーカーを朗々とした音で鳴らし込まれている方が多いそうだ。

 

 

 

岩田さん、帰りも駅までお車で送っていただいてありがとうございました<(_ _)>

 

 

 

 

訪問後はJRに乗り換え山手線の有楽町まで電車で行って2日目の15時からインターに参加しました。

 

 

 

 

2022/11/29 の訪問