LUXMAN B-10 モノーラルパワーアンプ | 禁断のKRELL

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LUXMAN B-10 モノーラルパワーアンプ 1995年 日本 ¥1,300,000
 

 

 

 

 

 

鮮度感のきわめて高い、力感が漲る音で、高精細で繊細感も非常に高い。
巨大モノブロックにふさわしく超低域まで微塵の揺らぎもない
抜群の駆動力でディティールまで明晰に描写する緻密さ、
非常に繊細な表現を兼ねそなえている。低域は想像よりもタイトで
よく引き締まっているが、柔らかさも感じさせる絶妙のバランス感覚だ。
ブリッジで構成された贅沢な出力段、強力で良質な電源部を搭載している。

長い歴史を誇る老舗ラックスマンが威信をかけて開発したフラッグシップ
モノーラルパワーアンプ。ゆとりに満ちたサウンドで新境地を得た。
高級な巨大ハイエンドアンプらしい存在感がある音だが、
歌唱における感情の篭め方であるとか、感情の高まりの描写が感動的である。
ソリッドステートの巨大モノブロックにおいてはボーカル再生は最高といってよく、
絶妙といえる表現力がある。色合いが濃くなり過ぎたり、厚化粧と批評されることない、
嫌みにならない、やり過ぎではない匙加減が見事であり惚れ込んでしまう。
欠点は若干残留ノイズが多い。(音質の暖かさを狙ったため)ただし最大の0dBから
ゲインを二段階下げれば高効率スピーカーでも許容範囲に収まる。

バタ臭いとか、大らかな印象が強かった80年代ラックスから一変した近代的な音質傾向だ。

音色の暗さが唯一気になるのだが、落ち着いた大人のサウンドだといえよう。
高音質と、音楽性が融合したきわめて魅力的で完成度の高いパワーアンプである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

LUXMAN B-10はアンバランスの方が音が良い。アンバランスは繊細、バランスは元気が良い音。音質差はきわめて少ない。

LUXMAN B-10の故障は少ないが、BTL接続の為S/N比が悪い。ゲインスイッチを下げれば改善されるが音は0dBの最大ゲインが良い

LUXMAN B-10トランジスタ交換も含む念入りなオーバーホールすると修理費用は一台で10万越えることがある。

リレーはどうしても経年劣化でダメになる。10〜20年くらいで酸化して黒ずんできて接触不良を起こしアンプが壊れる

切り替えスイッチがある為 XLRとRCAの両方に例えばプリとAVプリアンプを二台繋ぐことは一応OKである。

ファンは存在しないが床からの対流で空気の流れがあるので気足の長いじゅうたんの上には置かない事。

500wのハイパワーのAB級アンプで、発熱はそこまで多くないが、ラックに入れる場合は上の空間は15㎝は空けて欲しい。