ろくでなしの唄”延長戦”_君はイケナイ音を聞いたのか | Memory and Experience ~Cinquecento syndrome~

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○○○ 71' FIAT500との生活○○○
MEXが綴る旧FIAT500との悲喜こもごもな日々

オリンピックが始まったことでいつもの散歩コースはダメかと思いきや、そこへ至るルートは特に影響もなくてちょっと嬉しいMEXです。

 

 

が!

ええ、前回で完結させたつもりがそうはイカのなんとやら…。

いや、お約束と言うべきか…。

ということで今回は、もはやタイトルまでろくでもない

ろくでなしの唄”延長戦”

君はイケナイ音を聞いたのか

でございます。

 

 

 

まさかの延長戦!

と言いたいところですが、まったく…前回の教訓はなんだったのか…。

やらなくて良いことをやるといつまで経ってもこのザマという、これもまた教訓なのでございますよw。

 

 

 

前回のブログの翌々日、7/23の朝。

まだ気温が高くならない時間帯に500乗りの友人と2人で久々にプチミーティング。

涼しいカフェでコーヒーを飲みつつ、500に関する話題をあれこれと。

SNSではやりとりをしているから普段どうしているかはお互いわかっているけど、やはり会って話しをする方が断然楽しく有意義ですね^^。

お店の中は涼しいけれど、容赦なしに高くなる陽射しを浴びる駐車場の500に帰りの身を案じ(命がけ…ww)、そんな楽しい時間も早めのお開きに。

 

 

 

MEX号の前を行くotsukaさん号。

黄色ってとっても存在感あるなぁ^^。

 

 

 

このあとそれぞれの方向に分かれ、自宅へと向かう。

そんな時だ。

走っていると後方から

『パルルルル』

というMEX号の排気音に混ざり

『ヒュ〜シュルシューーー』

という音が聞こえて来た。

「ん?後方のどこかに昭和なターボチャージャーか、スーパーチャージャーでも積んだ車が来たのかな?」

と思いルームミラーをチラ見するも、一車線道路なこともあって後ろの方の後続車までは見えない。

幹線道路へと繋がるその道は、前も後ろも車の入れ替わりが激しい。

信号も多く、MEX号が車速を落とすと後方の昭和なターボ搭載車も車速を落とすのか、

『フシュー…』

と音は消え、MEX号が走り出すと再び

『ヒュシュルシュシュィーーーン!』

と加速する音が聞こえる。

感覚的には後方50mほどからだ。

そのまま1kmほどだろうか、右左折してもそいつは一定の間隔を保持したままMEX号の後方に居る様だ。

「同じ方向なのかな。」

幹線道路を抜け、地元の街道へと左折しようとするMEX。

『パルルルルー』

『シュシュィーーーン』

歩行者がいるためブレーキングしながら3速を抜き、ニュートラルに戻したその時だ。

『パルルルーン、パルパルパルパル…』

『シュヒィーン、ヒシューーー…』

「んん?」

真顔

何かがおかしい…

「なんでさっきから加減速のタイミングが一緒なんだ?」

そんなことが有り得るだろうか。

しかしルームミラーにもバックミラーにも奴は映っていない。

「?…おのれ、そこか!」

グリン!と振り返り、500の死角になりやすいゾーンを鷹の様な目で凝視するも

「い、居ない!?」

ゲッソリハッ

これは一体なんとしたことだろう…。

夏だけに、聞こえちゃイケナイ音が聞こえ来てしまったのだろうか。

ということは…遂にMEXに霊感が備わってしまったのか!?

「い、いやいやそんなバカな。しかもお天道様真っ盛りの正午前だぞ!」

滝汗

そんなものよりも500に冷感装備が欲しいくらいだ。

左折しつつ加速する。

『パルパルルルーン!』

『シュヒヒシュィーーン!』

「ヒィー!付いて(憑いて)来る!!」

MEX号が左折した後に赤信号になったのか、ミラーに映る後続車は…

「やっぱり…居ない!」

『パルルルルーー』

『ヒシュシューー』

「イヤー!」

叫び叫び叫び

完全に怪奇現象なのだ!

ミステリーゾーンなのだ!

その時、首筋がゾゾっと冷える。

「ヒ!この瞬間霊感を装備!?」

実はビビるあまりにネッククーラーを装着しているのを忘れていたのだ。

そいつがタイミングよく”ゆらぎ”機能で強運転になったのだ。

「お…脅かしやがっ…て…」

だがここでMEXは正気を取り戻した。

「は、これはまさか!」

ビックリマーク

冷静になって考えてみる。

「MEXのアクセル操作に奴が連動しているということは…だ。」

脳がターボブースト全開状態になり、即座に以下の推測を立てる。

 

1)ファンがケースに接触している。

2)ファンベルトが緩んで空回りしている。

3)ファンベルトにアース線か何かが触れている。

4)オルタネーターのベアリングが逝った。

5)オルタネーターのブラシがなんかおかしい。

6)先日のマフラー脱着で失敗して排気漏れを起こしている。

7)タイミングチェーンが緩んでイケナイことになった。

8)キャブレターの吸気がなんかイケナイことになった

9)また油圧がイケナイことになった。(もうトラウマ^^;;)

10)リアブレーキがイケナイことになって何かを引きずっている。

11)実はやっぱり聞こえちゃイケナイ音が聞こえている。

 

「でも油圧計は動いているから9は除外だな…ということは…だ。」

何か良からぬことが起こっていることには変りないのだ。

「ヤバい、とっとと停めねば。」

ちょっと道が広くなっているところを発見し停車。

車外に出る前に後方確認をするも、当然奴は居ない。

エンジンを掛けたままリアへ回りエンジンフードを開けると

『パルパルパルパル』

『フシュシュシュシュ』

「…」

見た目と音の出所からすると、ファンベルトやファン、オルタネーターではなさそうだ。

『グイグイ』

アクセルリンケージを指で押してアクセルを煽り耳を凝らす。

『パルパルルルーン!パルルルーン!』

『シュシュヒィーーン!ヒシュィーーン!』

「そこか!」

掌を太陽に…じゃなかった、エキマニ所に近づけると

『シュポポポポ』

「こ、これは…」

ポーンハッ

「排気漏れだわ…」

チーン

家まではあと3kmほどだ。

「おのれ…液体ガスケットが吹き飛んだんだな。明日直すか…」

うむ、霊によって…あ、いや、例によって悪いのは自分である。

ということで翌7/24朝、7時半から作業開始。

液体ガスケットが引っ付いていて

スタッドボルトから銅ガスケットが外れず

ダイスを通しているところ。

 

さて、

何がいけなかったのかは

想像がついていました。

前回のマフラー再装着の際に横着して

ガスケットを綺麗にしなかったこと、

液体ガスケットの塗りが甘かったこと、

さらに液体ガスケットが乾かぬうちに

エンジンをかけてしまったことが

今回の原因でしょう。

 

 

 

銅ガスケットが外れたので

サンドペーパーとオイルストーンで

平滑さを見つつ綺麗に。

 

床の水溜りは…汗^^;;。

 

 

 

まだ新しい銅ガスケットだし

大きな傷や変な歪みもないので

今回は再利用。

って、

これが原因でまた排気漏れしたりして> <。

 

そして同じく

エキマニとエキパイ側のフランジも

ペーパー掛けして極力綺麗にし、

シリコンオフで油分を落としたら

このガスケットの両面に

”モリワキエンジニアリング”の

ME30

という

液体ガスケットを塗り、

エキマニ側にも隙間無く塗って

ガスケットを装着。

同様にエキパイのフランジにも

ME30を塗っておき

「でい!」

『ベチョ!』

と合体。

一旦ナットで仮止めをして、

スタッドボルトに

焼き付き防止のカッパーグリースを

塗ったら

上下と両側を

これも極力均等に締め付けて

マフラーステーも復旧。

3時間も掛かってしまいましたが、

これで一日放置。

 

そして本日朝

排気音を聞きいたり

途中で停車して

エキパイに手をかざしたりしながら

いつもの場所へ行き、

またしても

「さぁ、どーよ!」

うん、今度こそ大丈夫。

たぶん^^;;。

などと写真を撮っていると

「おや、やっほー!」

鉄馬に跨がったkitaさんが

颯爽登場で

偶然のプチミーティングにw。

 

 

 

 

ドカさんもやっぱり空冷2気筒。

でも安心の現代車w。

 

少しお話しした後

10時半には帰宅し

「さぁさぁどーーよ!」

と再確認。

 

本当に今度こそ大丈夫…ぽいw

 

 

 

ということで、この延長戦を制することができました。

のハズですw。

ホント…ろくでもないにもほどがある^^;;。

 

 

 

ろくでなしの唄”延長戦”

君はイケナイ音を聞いたのか_END