続・ゲソゲソ進化論 〜君ハ床ヲ剥ガシテミタカ〜 | Memory and Experience ~Cinquecento syndrome~

Memory and Experience ~Cinquecento syndrome~

○○○ 71' FIAT500との生活○○○
MEXが綴る旧FIAT500との悲喜こもごもな日々

本日朝、500でちょっと買い出しに。

 

 

 

途中信号待ちで

ふとメーターを見たら

99,000km。

ここのところは

買い物と打ち合わせ以外で

走っていないので

距離が伸びません。

 

 

 

さて、一気に初夏の陽気の関東平野。

湿気を帯びた強い南風が入って昨日は気温急上昇で、メンテナンス作業していても汗だくに。

黒いTシャツが塩分であちこち白くなってしまうほど。

もちろんがっつり水分補給しつつの作業です。

いえね、梅雨入り前に床のゴムマットを剥がして、フロアパンを確認しておこうと思ったのです。

まぁ何かしらありそうだから見たくはない…のだけど、今見ておかないときっと後で泣きを見るだろうと決心したのです。

そう、ゲソゲソ進化論と500の水抜き穴で書いたように、色々注意はしていてもこれは必須なのです。

 

 

 

ということで今回は

続・ゲソゲソ進化論

〜君ハ床ヲ剥ガシテミタカ〜

でございます。

 

 

 

昨日、朝一番。

「500を見る前に…」

と、

 

 

 

いつもより

ちょっと痛みがある右手首に

バンテリンを塗り塗り。

その後

手首サポーターをつけている間に

目にゴミが入り

「あたたた。」

うっかり

左目を擦ってしまったMEX。

目がスーッとした瞬間

「あ、しまっ…」

時すでに遅し…

『ヒリヒリヒリヒリ』

「ぐあー!目が!目が〜!!」

朝からまるで

滅びの言葉を唱えらえた人状態で

顔を覆うMEX。

洗面所で目を洗っても暫くヒリヒリ。

「くっそー、朝からツイてない。」

(いや運ではない。自爆だ。)

なんてことがありつつも

早速作業開始です。

先ずはMEX号の前後の椅子を取っ払い、

内装をガサガサと剥がし

あっという間にこの状態。

「うんうん、大丈夫そうかな?」

と床を拭いていると

「ん?」

「なんだこれ?」

剥がれかけたテープ発見。

「う?なんか…猛烈に怪しい…。」

思わず息を飲む。

「ど、どうしよう…。」

しかし過去の経験からしても

これを見ない訳にはいくまい。

例えこの下に何が隠れていようともだ。

「よ、よーし剥がすぞ!」

『ベリベリ』

「!」

このザマ…。

「ぶぐはっ!!」

ポーン

「ア…アウトー!」

ゲソ化発生なのだ!

”あとで”どころか

とっとと泣きを見たのだ!

「まさかここまでとは…。」

だが雨の日も乗っている以上、

これもまた宿命なのだ!

「で…でも。」

まだ希望はある。

「まだ穴は開いていないかも。」

などと

逃避とも言える淡い期待を抱くMEX。

「そ、そうだ。」

そう、こんな時はアレだ。

「試しにドライバーで突いて…。」

そっとドライバーを立てる…。

『ズボ!』

「ブギャー!」

ゲローハッ

 

 

 

まさかのあっさり貫通。

「さささ…刺さった!!」

滝汗あせる

で、ここにあった床は…

「はっ、テ、テープの方に付いてる!」

鉄のくせにテープに負けたのだ。

惨敗なのだ!

「お…おのれ…。」

だがここだけで

立ち止まっているワケにはいかない。

「くっそー負けてたまるか!」

ムキー

と床を拭き続けていると

「ん…。」

真顔

今度は不穏なひび割れを発見。

 

 

 

「やや!こ、これは!」

今まで幾度となく見て来た割れ方。

ロクでもないことが起きている

割れ方。

「い、いつの間にこんなことに。」

そしてこの膨らみ方。

指で押してみると

「う…ザクザクして…る。」

これは下地が錆びて

塗装が浮いている合図なのだ。

「そ、そうだ。」

そう、こんな時はアレだ。

「試しにドライバーで削いで…み…」

『パク、ゾリリ!』

「ひぃ!!」

ゲッソリハッ

「バ…」

「バルス!?」

ドンッ

_| ̄|○汗

ヤバい…。

こっちも大ごとになって来た…。

今朝の事態はこれの暗示だったのか…。

こうなっては致し方ない。

もはや極力剥がすしかあるまい。

これらを

ワイヤブラシでゴシゴシ擦ると

エヘ…

見よ!

鉄と塗装がまるでゴミのようだ!

むははは!

ニヤニヤむかっ

 

でね、鉄板

無いのね。

笑い泣き

でもこれだけ穴が開いているのに

何故かアース様が見えない。

「丁度ジャッキポイントの所か?」

と不思議に思い、

よ〜く観察してみると。

サーチ

ジャッキポイントよりもだいぶ手前。

シートレール補強材の端部が

なんか胡散臭い。

 

 

 

「はう!こんな所に穴が!」

ポーンハッ

この微妙な隙間から入った水が

抜けなかったと見た!

ドクロドクロドクロ

 

*奥のオレンジ矢印は

以前気付いていたので

ノックスドールを吹き込んである。

 

で、前側はというと

…穴…。

笑い泣きむかっ

「どおしてくれる…。」

ここも下はシートレール補強の

フレームがある。

そしてやはり気付いていて

ノックスドールを吹き込んである。

「ちっ、対処が遅かったか。」

とは言え周囲の鉄板は

表面の錆びのみ。

一部には元々のであろう

黒い塗装も見える。

「まだ今錆び止めすれば凌げるか?」

と不安になるMEX。

「いやいっそのこと角パイプでも

ボルト留めして補強してくれようか…。」

と思案していたところ、

ゲソゲソ最前線を

カッティングシートで闘い抜き、

雨の日には助手席に

幻のポロロッカが出現するという、

耐久号との呼び声も高い

不死身のnap号の使い手

GOD姉さんからSNSで

「まだまだ大丈夫!」

「それっぽっちで案ずるな」

「ほーほほほ!」

エレガントな天の声が!

「おおう!師匠、マジですか!」

GOD姉さんが仰るなら大丈夫!

希望が見えて来た!

ニヒヒ

ので

必殺!花咲かGラストリムーバー

浸け置き攻撃開始。

 

 

 

15分ほど放置。

 

 

 

錆びはだいぶ取れたけど

これ以上は無理!

なので暫く乾燥。

 

*本当は24時間

乾燥させた方が良いです。

 

乾燥を待つ間に

穴にはノックスドール700を

しっかり吹き込んだり

センタートンネルを開けて

古いグリースを落として

新しく塗ったりして

 

*赤いのは錆びではなく

イタリア時代の色です。

どうやら元は

コーラルレッドだったっぽい。

POR15で防錆。

もうね、

どうせ見えないから

マスキングも無し。

パンダ状態のままでいいや^^。

 

*追記:

今回この穴は塞ぎません。

塞ぐと中に入った水分が乾きにくく

余計に腐りそうなので > <。

 

*5/6追記:

ある方から

運転中にシートレールが抜け落ちて

シートが下がった!

ゲッソリハッ

という情報を得ました。

雨の日も乗る方はたまにはご確認を。

 > <

 

そしてやはりここが

乾くのを待つ間に

リアバルクヘッドも雑巾掛け。

矢印は錆びではなく

古くなった防錆剤。

 

*バルクヘッドの数字『117』は

イタリアで書かれたもの。

意味は…謎ですww。

 

 

 

そのバルクヘッドに被せてあった

断熱を兼ねているであろう防音材の裏面。

素材は植物繊維っぽい何か。

劣化してかなりボロボロ。

(表面は黒い樹脂マット。)

これを戻し

リアシートを

ポリメイトで綺麗にして復旧。

 

 

 

センターコンソールも復旧。

 

因みに助手席側の床は

ありがたいことに大丈夫そう。

 

 

 

気温が高く風が強いこともあって

POR15の表面は

触れるくらいには乾いて来た。

けどまた後日重ね塗りしておこう。

 

さて、

今回の錆びを受けて、

今までずっと考えていたことを

遂に実行に移します。

それは

ゴムマットの切断。

 

*どこで切ろうか迷ったけど

バラバラにならなそうな所で

決めました。

 

こうしておけば

こうやって敷いてあっても

雨の後にはめくって

乾かしやすくなるだろうと。

うん、

錆びるよりは遥かにマシよね^^;;。

 

そして防錆処理不要だった

助手席だけ先に完全復旧し

21年ぶりに倉庫から発掘された

こいつを加工したのですが

それはまた次回^^。

 

 

 

フロアパン交換も大変だしまた同じことになるかもなので、やっぱりシートレール前後に補強を考えようかしら…。

st32□、t2.3もしくはstFB32、t4.5くらいなら元よりも相当強い気がする。

加工図描いて鉄骨屋さんに相談してみようかな。

 

 

 

続・ゲソゲソ進化論

〜君ハ床ヲ剥ガシテミタカ〜

_END