試製一式十糎自走砲 量産型ホ二Ⅱ | 黒いダイスが俺を呼ぶ

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大日本帝国陸海軍戦闘車両模型も好き。

昭和17年3月の「自走砲の量産に関する打ち合わせ」によると、

1.製造担当区分 

 車体は相模造兵廠で、砲は大阪造兵廠で製造する。

4.生産予定

(1)防弾鋼板 昭和17年5月末日および6月末日までに各半数ずつ生産する。

(2)完成砲車 昭和17年7月末日および8月末日までに各半数ずつ生産する。

砲の完成数は

九〇式野砲は6月末までに13門、7月末までに13門。

九一式十糎榴弾砲は6月末までに1門、7月末までに7門とする。

 

昭和17年度の生産数は、砲は14門であるが、車台の生産数の記録が無い。

これは生産された九七式中戦車・新車体を流用されたのかも知れませんが、
単に車台生産が予定より遅れて、翌年度に回されたように思われます。


昭和18年度の生産数

九一式十糎榴弾砲は大阪造兵廠にて31門。

車台の生産は

相模造兵廠 8月より11月の期間で、14輌。(試製一式十糎自走砲)

日立製作所 12月より3月の期間で、14輌。(一式十糎自走砲)
完成砲車として約28門と思われます。

 

一式十糎自走砲 

 

相模造兵廠型 試製一式十糎自走砲 

車台は相模造兵廠製 ナンバープレートは有り。

機関室前方上面の右側に薬筒箱を横向きに、左側に弾丸箱を縦向きに装着。

 

日立製作所型 一式十糎自走砲

車台は日立製作所製 ナンバープレート無し。

機関室前方上面の右側に薬筒箱を横向き、取付位置は後退。

左側に弾丸箱を横向きに装着、取付位置は後退している。

車体後部に牽引用連結器を装備(取付時期は不明)

 

九七式中戦車自走砲化 (九一式十糎榴弾砲搭載)

 

新型防楯採用型(昭和20年10月以降の予定)

 

一式十糎自走砲(日立製作所製)のインジェクションキットの発売を望んでいます。