LTXの13ベアリング化はコチラ で考察編を書いており、それに則り加工をしてみました。
実は、13ベアリング化は考察編を書いた後、結構早い段階で実施していたのですが
特に反響もなかったので放置していました。
で、いざ記事にしようとしたところ・・・・
寸法写真とか色々取り忘れていることが判明(汗)
すみませんが、寸法などはコメントで許してください m(_ _)m
で、早速加工です。
まず、ピニオンギアですが
自作パーツの時に紹介したコレ
と、同じくピニオンのシャフト穴に入れて固定します。
回転させ、鉄ヤスリを接触させることで研磨を行います。
ベアリング内径が7.95mmで、ピニオン外径が7.98mmの為、
少し余裕を持たして、7.9mmになるまで研磨しました。
コレについては特に問題も無く、きれいにベアリングに収まるように加工完了!!
回転させると、ちゃんとベアリングが回転してくれます。
次に難関の本体です。
ベアリング外径が11.98mm、本体挿入箇所が11.64mm
たった0.3mm程度の差ですが、コレがどうにもならない。
逆に穴が0.3mm大きいのであれば簡単だったんですが・・・
早速、12mmの砥石で研削。
フレームはマグネシウムの為、結構簡単に削れます。
研削後
研削後のサイズは12.04mm
ピッタリ過ぎると、ベアリングの取り外しに苦労するので、少し遊びを持たせました。
で、ベアリングを挿入するとこんな感じ。
なんかそれっぽくなりました。
次にクラッチアームの加工ですが、残念ながら、こちらも写真がございません。
クラッチアームは樹脂なのでカッターで簡単に加工出来ます。
ベアリングの厚み分、切り取って表面をリューターで研磨すれば完成です。
パーツを組み込んでみると
クラッチアームからベアリングの内側が少し見えますね。
ってか、こんなにきれいに内径が見えるようにサイズ設定されているってことは
元々、ベアリング挿入する予定で作られたんじゃ・・・
で、ここで非常に残念なことが。。。
リューター(フリーハンド)の宿命なのですが、やはり精密加工は出来ない為、
中心が0.1mmほどズレて偏りが出てしまいました。
このズレが最終的に曲者に。
それとは別に、ベアリングを追加したことで、スプールシャフトのピンが
ベアリングに接触することが判明。
ピンのサイズは7.87mm、ベアリング内径が7.95mmでしたので
ピンの方が短いのですが、ピンの中心=スプール軸の中心にしないと接触してしまいます。
しかも、0.4mmしか遊びがないので、例え中心が合ってもちょっとしたことで接触します。
リューターで少しずつ削り、7.49mmまで短くしました。
これで0.28mmの遊びが出来ました。
流石にここまで離れると接触の可能性も格段に下がります。
スプールを回転させても接触音はない為、成功です♪
リールを組み立てて、ハンドルを回してみると・・・・・
ん~、なんだろう
元々、ハンドルを回した時にギアのかみ合うシュルシュル音?があったのですが、
今までよりも音が大きくなっている気が・・・
どうも、ベアリング挿入穴の偏りがギアの接触具合に影響したみたいです。
空回しした時の巻心地は特に問題無いのですが、音がどうも気になります。
しかも、巻心地が良くなったか?と言われるとほぼ変化なし。
偏りが出て巻心地変わらないって私が鈍感なだけかもしれませんが。
で、13ベアリング化した後のリール自重がコチラ
(以前に挿入出来なかったレベワイへのベアリングも追加済み)
LTXはフルチューンでは無く、さらにラインも巻いているので実質134gぐらいですかね。
おそらくフルチューンをしたら130g切れるかどうか?というぐらいでしょう。
13ベアリング化の結果ですが、
ピニオンへのベアリング追加は正直やめておいたほうが良いみたいですね。
本当に精密加工出来るのであれば、価値はあるかと思いますが
私のようなド素人には荷が重いカスタムでしたね。
ベアリングを取れば元の状態に戻せますがせっかくなのでこのままにしておきます。