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WRITE ABOUT

物書きしたい。
誰が見ても見なくてもいい。
モノカキがしたい。
そういうブログ。

 雪も降った翌日であるからか、久しぶりに気持ちいい冬晴れ。空が高い。空気に水気を感じる。絶好の転職活動日和だ。


今日は昼過ぎから鉄鋼メーカーにて一次選考。内容は面接一時間、筆記試験一時間、作文三十分。…作文?

すでに数社につき、筆記試験は受けているものの、国語、数学、英語に関するSPIを受けたのみで、作文という形式は初めてだ。エージェントが伝えてくれた過去の作文のお題は「海外・成長・技術のうち、一つをキーワードして選び、自由に記述しなさい」といったもの。このキーワードなら「海外」か「成長」を選ぶところだが、やはり海外生活の経験がある点をアピールするためにも「海外」を選ぶべきだろうか。そんなことを思い浮かべながら、品川に向かう東海道線のなかで、「海外」をキーワードに三十分で書ききれるストーリーを考える。海外を志向する理由について。我ながらばっちりだ。


面接は非常にいい雰囲気で終わった。相手は人事部の方、お二人。メーカーの方だけあって落ち着いている。面接を受けていても、質問が的確であるし、理解が早いことを感じる。レベル感が合う相手と話すことはどんな時であっても実に快適で爽快だ。僕はいつも面接において、面接を受けながらも、面接をしているつもりで相手の質問を聞く。将来の自分の上司をテストするわけだ。この会社はその点、合格だ。


筆記試験についても率なくこなし、さぁ、作文。お題はこうだ。

「最近の関心のある事柄について、下記のキーワードのうち、一つを選び、A3一枚に自由に記述しなさい。スピード、変化、継続、技術 」

せっかく横浜品川間で書いた下書きもどうやらそのままでは使えなさそうだ。だいたい最近の関心のある事柄という縛りがあるなんて聞いていない。そもそも事柄とは何か、ニュースを指すのか、はたまた本当に何でもよいのか。

読者の皆様ならどのように書くだろうか。

私はこう書いた。




氏名:古庄 純

選択したキーワード:変化


私が最近、関心のある事柄の一つにダルビッシュ有のメジャーへの移籍がある。

といっても、私は特段野球が好きなわけでもないし、多額の移籍金について興味があるわけでもない。


覚えているだろうか?

彼は以前、メジャーへ行くことはないと断言していたのである。

私は彼がメジャーに行くことを決意したその心境の変化に興味があるのだ。

なぜ彼は変わったのか。


この点、私も今回の転職活動を通じて似たような体験をしている。

現在、私は海外に行けることを一つの重要な判断材料として応募企業を決めている。

以前は海外に行くことなど全く考えず、むしろ監査法人においても進んで国内監査部に配属されたほどのこの私が、である。

もちろん、私の場合にはいわゆる就職活動をするのが初めてであって、自分の将来について真剣に向き合うことが初めてであることも大いに関係しているだろうが。


僕が、彼が、嘘をついていたということだろうか。

ファンを裏切ったということになるのだろうか。


否。

メジャーへ行くことはないと断言したあの言葉は本音であったし、また、メジャーに挑戦したいと表明したあの言葉も本音であったのだ。


人は変わる。

人それぞれに経緯はあるだろうが、特に若いうちは成長していくごとに別人になる。

誰にも彼を責めることはできない。


重要なことは変化していく自分の想いに素直に従い、ベストを尽くすことである。

私は同年代の一人として、より広いフィールドを選択した彼を応援したいし、また、自分をも応援したいと考えている。


以上


結論からいえば、先ほど、先方から連絡があって、一次選考を通過したとエージェントが電話してきた。いや、正確に言うと僕は「この作文で一次選考を通過したんだぞ、どうだ、すごいだろ」なんていう気はそうそうないから、結論ですらない。この作文だって、実はいま読んでいる村上春樹にインスパイアされたものであることに先ほど気付いた、誰がミックジャガーを笑うことができるだろうか、というエッセイである。しかも、この作文は捉えようによっては、将来自分のやりたいことが変わったら、積極的に転職しますよ、と言っているようなものだ。


なぜ評価されたのかはさておき、僕が言いたいことは、人は変わるってことだ。周りの環境の変化によって、自らの成長によって、考え方は無限に変わっていく。確実といえることは、今の自分がどう考えているかということと過去の自分がどう考えていたか(これすら定かではないかもしれない)ということのみであって、未来の自分がどう考えているか、なんて分からないのだ。

ともすれば、会社に就職する時に大切にすべきなのは、将来の自分よりも現在の自分であるに違いない。将来の自分はこういったことがしたいだろうと考えて、その会社を志望したところで、そういった自分になる保証はどこにもない。いや、色々なことに目移りする僕のことだ、必ずや変わっているのだろう。


日本の会社の多くはいまだに終身雇用的な考え方を持って、人材教育を行う。すなわち、数年単位において他部署をローテーションさせ、様々な経験を積ませ、ジェネラリスト型の人材を輩出すべく教育する。こういった考えには、メジャーに行きたい時にメジャーに行く、といった転職は合わない。ジェネラリストになる前に転職してしまうため、未完成の人材であるためだ。

そういった意味では私は恵まれている。公認会計士という資格のおかけで、ローテーションがあるにしろ、経理や財務、税務といった関連職種内でのローテーションに留まり、いきなり営業をしろ、という話にはならない。メジャーに行きたいと思った時にでも、メジャーに行くことはできるだろう、どんな球団にも経理は必要だからだ。


いま、関わりたい仕事。それは海外に近い環境で働くこと。



















働いてお金を得ること。

一見、当たり前のように聞こえる。

東から日が昇って西に沈むように当たり前のことのように。

もちろん働かずしてお金を得ることができるわけはない。(そういうことを言っているのではない)

僕が言いたいのは、僕ら世代には共通して、自分だけの力で稼いでお金を得て、生活を成り立たせていくという意識が足りないんじゃないかってことだ。


僕らにとって、この言葉は、知らず知らずのうちに就職をすることと同義になってしまっているのではなかろうか。

特に僕のいた慶應なんかは大企業に就職するのが当たり前になってしまっている。

ベンチャーや自営業を軽視する傾向にすらあるように思える。

企業で働くようになったのが主流になったのはここ数十年の話だというのに。


大企業に就職すれば安定的に給料がもらえる。

しかもその給料は中小企業などに比べれば格段にいい給料なのだ。

すると、ぼくらは勘違いをする。

僕らはそれだけの仕事をしているんだから、当然だろと。本当にそうだろうか。


例えばその会社が不景気のあおりを受けて、倒産の危機に追い込まれる。

とはいえ自分は評価されてしかるべき人間なのだから、いくら会社が倒産したって自分の能力があれば、どこにだって転職はできるし、なんならこれを機に外資系コンサルにでも転職してみようか、なんて思う。


けれど実際にそんな風に評価されて転職に成功する人なんて実は一握りだ。

大企業にいることとスキルを持っていることは残念ながら同義ではない。

給料が下がるのを承知で中小企業に就職をするはめになるか、必死にその倒産するかもしれない企業にしがみつくほかないのだ。


僕らはスキルを付けなければならない。

いざという時に自分の力で生きることができるように。

残念ながらそういう時代になってきている。少しづつだが、確実に。



そんなこんなで、最近の自分の関心事はなにか会社の給与以外に収入を得ることだったりする。

自分に何ができて、お金を得ていけるのか。

それを考えている。

いま思いつくのは3つ。


まず、株はひとつ大きな武器だ。

大学生から始めて今ではなかなか相場の動きも分かるようになっている。

就職してから2年で数百万増やし、大学院の授業料にした。

とはいえ、安定的とは言い難い。

儲かる時はがつんと儲かるし、儲からない時は少額ではあるが損切りする。(大損はしないが)


次に簿記の家庭教師。

実際にお金をもらって生徒を持っていたこともある。(それなりに感謝されたものだ)

簿記は独学か、あるいはタックなどの通信講座が基本なので、家庭教師は意外と需要はある。

最近はお休みしているが、本気でやればそれなりに伸びると思っている。


最後にいま一番していきたい本貸し業。

自分の商売になるモノといえば、ぱっと思いつくのが本(小説)だ。

趣味の読書により日々本のストックは増えている。一方で、別に読み返すことも少ないのだが、コレクター魂からブックオフに売ったりすることもまた嫌ときている。

このストックを「貸す」ことでお金に換える。

なんて素敵なお金の稼ぎ方なんだろう。

その人にあった本を提案するコンサル業だってできるかもしれない。

なにより、これによって友人関係が良好になる。素晴らし。

しかし、問題は友人からお金を取ることにある。

特に今無償で貸している友達からはどう思われるだろう。

あいつは、友人からも金をとるような金の亡者だぜ、なんて思われるかもしれない。

それは決して僕の本意ではない。断じて。


解決すべきハードルはあれど、副業を育てていくことは楽しいし、生きる力につながるだろう。

生きていくにはお金が必要だ。

それをどうやって得るか考えて、試行錯誤する。

戦後、多くの日本人がそうして生計を立てていったように。


僕はそれを大胆に、そして注意深く、考える。

自分の何が売れるのかを。

 ここ数日、面接が続いている。今週は合計7社の面接が入っている。先ほど今週5社目の面接が終わったから、一週間に例えれば、いま、この時間はまさにハナキンだ。しかし、のんびり飲みにいく時間はない。あと3時間もすれば、土曜日になってしまう。



転職エージェントに会ってからというもの、色々な会社に応募してきた。大手、中堅、ベンチャー。業種も問わず、実に多様な顔ぶれだ。40社近く応募している。グループで言えば、まさに時代を彩るAKBと同じくらいの数だ。自分でも応募しすぎではないかと感じるが、どれくらいの会社であれば合格して、どれくらいの会社であれば不合格となるのかを肌で感じるためにこうしているわけだ。AKBの総選挙みたいなものである。そうして、書類選考に通過して、面接の日程が埋まってきたのが、まさに今週である。年明けを挟んだことも、また、修士論文の発表があったこともあり、今週からまさに本格的に転職活動が始まったという感じだ。

とはいえ、とんとん拍子で面接が決まったわけでもない。最初は、残念なお知らせが続いた。エージェントから、「先日ご応募いただきました求人につきまして、大変残念ながら今回はお見送りとのご連絡を頂戴いたしました。お力添えが出来ず、申し訳ございませんでした。」とメールが届くのだ。謝られるとむしろ悲しくなるとはこのことだ。「他に好きな人ができたの、悪いのは全部私、ごめんなさい。」と言われるくらい悲しい。いっそ責めてほしいものだ、あなたが私の事ちゃんと見てなかったせいよと。つまり、書類で落とされることは、なかなか精神的にこたえることなのだ。なにしろ、学歴や職歴によって、他の方の方が当社には合っていると決めつけられるのだ。そんなものでおれの何がわかるんだ、とでも声を荒げたくもなるが、そんな子どもではない。大人には大人の事情があるのだ。

それでも、日が経つごとにだんだんと書類通過率はよくなっていった。初めに応募した10社のうち、通過したのはたったの2社だったが、それ以降に応募した30社については7割近い書類通過となってきている。確かに、職務経歴書については、より具体的に行ってきた業務が分かる形式で記述を行うなど、工夫はしてきた。それでも、僕はこの通過率の変化にはからくりがあると思う。というのも、初めに応募した10社については、エージェントを訪れたその日に提示された案件であった。前にも書いたが、やはりあれらの案件は客引きのための風船であったに違いない。客引きの風船には、たくさんの人が群がる。しかも、僕がエージェントに紹介された時には、すでに多くの人が飛びついていた。後から入って割るのはなかなか困難だ。だから、賢明な読者に言おう。初めのうちは、書類すら通らない日々が続く。けれど、そこであきらめてはいけない。それが自分の実力だと早合点してはいけない。大人には大人の事情があるのだ。



そうして、今日も面接だったわけだが、相手は渋谷に事務所を構えるFX取扱会社で、FX業界では唯一といっていいほど、急激に伸びている、まだベンチャー色の強い会社だ。監査法人で働いていた時にFX会社にはよく往査しにいっていたということもあって、応募してみた。

その会社は、まさに往査していたFX会社とそっくりだった。事務所そのものの作りから似ている。受付に置いてある電話で人事に面接に来た旨を伝え、ロビーで待つ。行く人行く人、美人ばかりだ。なぜだろうか、往査していたFX会社も美人揃いだったものだ。しかし、大手にいる美人とはタイプが違う。渋谷にあるということも関係はするかもしれないが、派手さのある美人だ。

人事担当者と経理部担当者が迎えに来て、いざ面接開始。人事担当者は30代前半くらいのひょろっとした感じで、見るからにひ弱だ。しかし、進行役の彼はしゃべり始めると雰囲気が変わる。いきいきと話すのである。人は見た目にはよらないのだ。一方の経理担当者は20代後半の女性で、なかなか気が強そうな美人だ。メイクもばっちりしていて、隙がない。恰好もトレンドを取り入れつつも、できる女を見事に演出できている。面接は彼の進行のもと、和やかな空気で進んだ。僕から職歴等の自己紹介、会社を志望する動機を説明した後、相手方から履歴書、職務経歴書についての質問を受ける。



質問されることはだいたいどこの会社も一緒だ。僕の場合は公認会計士を目指した理由と監査法人を辞めてまで大学院に入学した理由、この二つについては必ず聞かれる。まぁ、当然だろう。僕はこう答える。

まず、公認会計士を目指した理由については、企業に対する監査を行って、財務諸表の適性性を担保し、投資家が安心して企業に対して投資を行うことができることに貢献したかったから。なんて言うわけがない。そんなことを考えて目指した会計士の仲間は一人としていない。たいていみんな安定を求めて資格をとったんだ。ちなみに僕が答える時には、こう言う。監査がしたいという想いはありませんでしたが、大学在学中に何か一つ大きな目標を立て実行したいと考えていたので、経済学部ということもあり、関連する資格のなかで一番難しいものを取ろうと考えて、公認会計士を目指しました、と。これはほとんど本音だ。

次に、大学院に進学した理由。この質問には二つの答えを用意している。一つは上っ面な答え、もう一つがもう少し正直な答え。前職において監査をしている中で、これからの公認会計士には会計や監査の専門性だけでなく、経営についても知識や経験が必要だと感じたためです。これが上っ面、でも嘘ではない。こう答えると、できる面接官は必ず突っ込みを入れてくれる。その時に一般事業会社に転職しようとは思わなかったのかと。しめた!と思う。あえて突っ込みやすい答えをすることもきっと面接のテクニックだと思う。面接官は突っ込みを入れた充実感を感じられ、また、それに適切に対応した希望者のアピールにもなる。

僕が大学院に進学した理由。経営を勉強したいというのは本当だが、かといって一般事業会社で働くことは考えなかった。公認会計士への最後の関門の修了試験があったからだ。公認会計士になるためには、公認会計士試験に合格した後、2年間の実務経験と3年間の補習をし、最後に修了試験に受かる必要がある。合格率は7割。監査法人に勤めている人は修了試験受験前に1ヵ月程度の休暇をもらえる。通常の有給休暇とは別である。だから一般事業会社で忙しく働いていたらとてもじゃないが受かる試験ではない。だから、経営の勉強と修了試験に合格することの二つを同時にできる大学院に進学した。この答えは意外とウケがいい。きみ、計画的だねぇ、と褒められる。いえいえ、おじさまこそいい質問されてさすがですよぉ。とは思っても言わない。



雰囲気のいい面接終わりはこれ以上ない充実感でいっぱいだ。

僕も往査していたクライアントにいるような錯覚を覚えるくらいだったから、全く緊張せずに受け答えできていたのだろう。業務についても既によく知っているし、かなり即戦力として働けるはずだ。そう確信していたし、相手もそう確信したはずだ。両想いであることを確かに感じたのだ。

東横線に揺られながら、考える。この会社なら即戦力として働けるし、雰囲気もとってもいい。しかも美人も多い。給与もいい。いま働くにはこれ以上ない環境だ。

しかし、こうも条件が揃いすぎると、疑いたくなるのが人の性だ。本当に何も問題ないのだろうか。この会社に入って後悔はしないのだろうか。そう考えてみる。

 

「自分が好きな仕事よりも自分に向いている仕事を見つけなさい。」

よくこんなことが大学生向けの就職活動セミナーにおいて言われる。のを、テレビの報道か雑誌の特集かなにかで読んだことがある。

なぜか。それは、たぶん人間は好きなことになると、自分のことを客観的にみることができないからだ。サッカー好きが必ずサッカーがうまいとは限らない。それでも好きなことだけしていたいという子供はそうしていればいいけど、その先にある成長とか出世とかそんな大人を目指すなら、向いていることをすべきなのだろう。



それは今の僕にも同じようなことが言えるんじゃなかろうか。

居心地のいい、好きな職場にいることが自分の成長につながるんだろうか。

たぶん答えはNOだ。

きっと自分のしたい事とすべき事はいつも少しずれたところにあるんだ。

 居心地のいい天国で働くより、泥臭い地上で働いてやろうじゃないの。