移住先をオランダに決定したものの、実際何をどうしたら良いか全く検討も付きません。
そんな中、ネットからオランダ情報をむさぼっていた妻がとあるブログに辿り着きました。
その方は関西出身、オランダ在住の女性で、移住&ビジネスコンサルタントの会社を設立&経営中という方でした。
その方のブログに、2016年8月某日、大阪にて移住や起業のコンサルテーション 1時間半12,000円(お茶代別)とあり、時期的にもこれは何かの縁と勝手に感じ、とにかく一度この方に移住の相談をしてみようと妻と即話がまとまり、ブログのリンクからコンサルの申込みメールを送りました。
人生初となるコンサル。
コンサルタントという言葉自体は自分でも何かと多様していた様な気がしますが、実際に何かのちゃんとしたコンサルを受けた経験もなく、ましてやアドバイスを受けるのに1時間半で12,000円の対価を支払うなど、今までの僕には到底考えられない決断でした。
このコンサル次第で、もしそのお金がムダになったとしても、本当にオランダへ移住するのか、それは叶わぬ夢なのか、見極める為の投資だと決めました。
メールの返信がすぐあって、聞きたいことなどまとめておいて頂ければスムーズに進みますというアドバイスも頂き、ヒルトン大阪のラウンジでの待ち合わせも決まり、来るコンサル当日が我々家族の大きな人生の分岐点に設定されました。
当日までの約3週間、もっぱら自分達に出来そうな起業内容の模索を中心に、関連本を読んだり、日に日に期待が膨らんでいく中、得意先の美容室の先生方にも少しずつオランダ移住計画を話し出し、だんだん引き下がれない、お尻に火が点いた状態を作り出すよう自分を追い込んで行きました。
そうこうする内に迎えた当日。未就学の三女と四女を妻の実家に預け、かなりドキドキしながらコンサル会場であるホテルに到着しました。
ラウンジで待っていたのはブログの写真の印象より気さくな印象の小柄な女性で、安心感を感じました。
期待しすぎるとそうでなかった時に落ち込む度合いが大きくなるので、常に最悪の状況を頭の片隅に思い描く習慣のある僕は、今回の最悪のパターンはコンサルで自分達の現状や想いや予算を話した時にやんわりと「移住は難しいでしょうね。」と鼻で笑われるということに設定していました。実際にそういう結果だったとしても相当落ち込む設定だったので、自ら設定しておきながら、その結果だけは避けたいと強く思っていました。
妻と2人でテーブルにつき、飲み物を注文し人生初のコンサルが始まりました。自分たちが子供の将来を考えて海外移住をしたいと思ってはいるが、実際行けるのか?というところがメインテーマで、その方にどんな風に言われるのか、そこが一番気になるところでした。
コンサルではオランダのビザ取得の条件や教育環境、物価や文化などを丁寧に説明して下さり、僕らは事前に自分達で調べた情報と脳内で照らし合わせながら一つ一つ聞きました。
公用語はオランダ語で、小学校から英語教育も自然と取り込まれ、国民の約80%が英語を話せるようになるということでした。
そもそも英語は中学高校と授業で習っただけでしゃべれないことも伝えましたが、基本的にその方のスタンスとして、言語が堪能か、貯金があるか、とかいう問題は二の次で、気持ちがあれば移住は可能というスタンスだったので、話すうちに海外移住という大層なことが、あたかもその辺に引っ越すぐらい身近に感じ、みるみる安心感に包まれていきました。
(2019年1月加筆:
後に分かるのですが、実はこの移住コンサルビジネス、移住させてなんぼのビジネスモデルですので基本的にビザ取得がゴールとなり、そこからが本番の生活面のサポートはあまり期待出来なかったり、実はオランダの事を把握している訳ではなかったり、情報弱者の依頼者に対して都合の良い情報だけを伝えることによって、トラブルになるケースが頻発しておりますので、移住間もない方が移住サポートを謳ったり、ポジティブな事ばかりで背中を押されるなど、ネット上だけでは見えないオランダ内でのリアルな黒い部分が存在するのは確かですので、充分ご注意下さい。
この文章は当時の気持ちをストレートに書いたものですので、あえてそのままで残しておきます。)
肝心の仕事をどうするか?という問題も、オランダ在住の日本人は大抵現地の美容室に行くのは不安に思っているということ、自分達に合ったヘアケア・スキンケア用品を現地で探すのが困難だと思っているということから僕の美容ディーラーの経験を活かし、そういった現地の日本人の美容に関する悩みを解消したり、手助けする様な仕事を中心に開拓していけばいいのではないか?とアドバイスを頂き、とにかく気負って焦ると失敗に繋がり易いのでゆっくり時間をかけていきましょうと、今の僕には大変ありがたいお言葉を頂きました。
ビザも日本人への優遇措置のお蔭で起業のストーリーをしっかり組みさえすれば問題なく取得出来るとのこと。その方の「気持ちさえあれば移住は実現出来る」という前向きなスタンスと、元々超ポジティブシンキングな僕の楽観的な性格とも相まって、まあ現地に住んでから何とかするしかないなと、移住実現へ向けてごくごく自然な流れが出来ていきました。
話はドンドン進み、どの街に住みたいですか?というところまであっさりやって来ました。Google Mapでざっくりオランダ探索はしていたものの具体的には住みたい街は決めていなかったので、「デルフトなんて素敵ですよ。」の一言で、「じゃあそこにします。」ってなもんで、即答に驚かれると共に笑われました。
自分達さえ良ければ、現地に行かずに住居を決めることも可能だということで、経費削減・願ったり叶ったり。その方向でお願いすることにしました。それぐらいオランダは縁も所縁もない国なので、とにかく住んでから順応していこう精神のオンパレードです。
心地良いコンサルティングのお蔭であっと言う間に約2時間が経過し、今回のプロジェクトの見積も含め、オランダは夏休み期間の為、その間に子供達を行かせたい学校を決め、休み明けに転入が可能か学校側に打診しましょうというところで初のコンサルは終了しました。
実際にオランダに移住しているその方との出会いで、海外移住がぐっと現実味を帯びました。本来90分¥12,000のコンサル料で、超過分もサービスして頂き、安い!と心底思えるコンサルティングでした。
こうして、オランダへの海外移住プロジェクトが確実に動き出した記念すべき1日となりました。




