これは、青森から上京し、
そして都会を離れた男の

人生を追求した
ノンフィクションストーリー。




僕の名前は『星 絢(けん)』。

 






名前は本名。


たまに聞かれるが、

純・日本人である。

 

 

 


これまでの人生を

全て語ると


膨大な量に

なってしまうため、

 

 

 


ダイジェスト版の12記事で

共有させて頂きたいと思う。


★    ★ ★


おそらく
僕の人生の方向性は

中学2年生の頃に
変わり始めていたのではないかと思う。




なぜなら、
ある出来事があったからだ。




「パパが亡くなったって」

電話を受けた母から

突然、聞かされた。






僕は母方の実家である

青森に住んでいたが


父親は早くに離婚して

東京に住んでいた。




小学生の頃から
夏休みに何回か

遊びに行ったことがある。




だから、

面識はある人だ。




父親は存在するんだ

ということを


身を持って

教えてくれた人だ。




でも、僕は
人見知りをしていた。




「徐々に慣れていくだろう」
そう思っていた。




しかし、

そのチャンスは


内向的な子供の僕にとって、

少なすぎた。




海や遊園地に
連れて行ってくれたことはあるが

寝食や遊びを共にした記憶は
数えるくらいしかない。

 

 



そのうち、父親は
白血球が足りないとかで
入院するようになっていた。




元から

家に居なかった人、


たまに会いに

行っていただけの人が


この世からいなくなった。

 

 



ただそれだけの

ことだったから


悲しくなかった。

 

 



生活に

変化があるわけでもない。




周りは

同情してくれたが


僕はそれを

無表情で

 

表面的に受け止めていた。

 

 



「実の父親が死んだのに
 涙も出ない僕は心の無い人間だ」


そう思った。




しかし、

後に見付かった

 

父からの手紙を読んで
 

 

 

 

僕の心に

衝撃が走った。

 

 



⇒『プロローグ2 父からの手紙』へ続く