2012年を振り返って

今年も残すところ数日となりました。
１年を振り返ると、あれやこれやと仕事に追われ、特に今年はあっという間に過ぎた年でした。
このブログも、気づけば１年ぶりに書くという始末で、読者の方々には大変ご迷惑をお掛けいたしました。

さて、そういう忙しい年でしたが、今年がどんな１年だったかを振り返ってみたいと思います。

世の中全体に「リスク認識」が高まったこともあり、お陰様でお声掛けいただきました案件数が大変多く、すべてに対応しきれない状況になってしまったことが大きな反省点です。
それでも、会社全体では５００件近い案件に対応させていただき、コンサルティングはもちろん調査事業や制度設計、仕組み構築、計画策定、アドバイザリー契約、プロジェクト運営マネジメント、研修や講演・セミナー講師など多様な支援をさせていただきました。

特に講演やセミナーは、全国各地からお声掛けをいただき、リピーターの企業や商工団体様も多く、中には「今まで聞いた危機管理やＢＣＰの中で最も具体的でわかりやすかった」という感想を数多くいただきました。
これは、ひとえに各クライアント企業様で実際にＢＣＰや危機管理体制を構築させていただいた実績があったからと感謝いたしております。
その中でも、東日本大震災以前にＢＣＰ策定のお手伝いをさせていただいた東北の企業様で、実際にＢＣＰを発動し早期復旧を果たした事例は、今後体制を構築する企業様にとって有益な情報だったと考えます。

一方で、課題も浮き彫りになりました。
私どもが現場の方々とお話させていただいて感じることですが、クライアント企業（法人）のリスク担当責任者のリスクマネジメントや危機管理に対する認識は高い方が多く、実行すべきテーマは明確になってきているのですが、従業員一人ひとりのリスク認識にはバラツキがあり、実際にはリスク対策が「やらされ感」であったり「無責任な取組み」であったりといった問題が各所で見られました。
来年は、「いかに従業員一人ひとりの認識に火を点けるか」が大きな課題になると考えます。
リスクに対して実効性の高い組織マネジメントになるよう、私どもとしても全力をあげて取り組んでまいりたいと思います。

スタッフともども来年もよろしくお願いいたします。