2頭の保護(1) | 「下町の猫たち クワトロの会」

「下町の猫たち クワトロの会」

東京・墨田区など下町周辺地域の自治会等に地域責任を求めつつ「野良猫対策」をご提案し、TNRに取り組む任意のボランティア団体です。野良猫への不妊・去勢手術や保護せざるを得ない猫たちの飼育者募集などのクワトロの会の活動を紹介をさせていただいています。

当初は繁殖を繰り返し60頭近くの野良猫がいた

墨田区側の隅田公園

その酷い状況にゼロを目指し

50頭近い野良猫のTNRや毎年の捨て猫に関わり

  保護して譲渡したり

  死を看取ったり

  突然姿を消していった子

  交通事故で亡くなった子など

持って行き場の無い怒りや切ない思い

無理解への憤りなどストレスを抱えての22年

ようやく2頭となり

寒さが厳しいなかで最後の2頭の保護に動いた

事の発端は若い男性から区役所に寄せられたクレームにより

設置していた越冬用の小屋の撤去だった

公園という公共の場で小屋の設置はNo!

設置はいけないことと理解はしていても

* 恭平と名付けたこの子は遺棄されたと思われる

* なんじゃと名付けたこの子はもう12〜13歳位だろうか

好きだからこそ見える2頭の生きている環境の厳しさに

情において忍びない・・・

この感性を持ち得ない猫嫌いの人との会話は成立せず

クレームに弱い行政は

たった一人のクレーマーに真摯に向き合った結果だった

「暖」を取る為に落ち葉に身を沈めて寝る姿に

ボランティアのお一人が堪り兼ねて再度小屋を設置

しかしそれも撤去され再度区役所に苦情が入り

区役所直々に現場を訪れボランティアに今度は注意勧告

再び冷たい雨が降るなか濡れた落ち葉に埋もれて寝る姿に

私は猫にも腹が立ってきた!

ボランティアの方々に了解を得て

2頭を我が家で引き取ることに・・・

ー 続く ー