State In Figures -32ページ目

State In Figures

written by 4 Σ α - murmur -




掴み取った空は 何もかも幻だった


君は最初から居なかった この心に居なかった


そう思い込んだ




霜月が幕を閉ざす ゆっくりと背中 ただ離れていく


呆然と過ごす そんな日々は要らない


けれど 何故か 心が嘘をついて



短すぎた春に 僕は閉じ込められて


飽和したまま 真実に飲まれた




胸に抱いた夢は 何もかもが幻だった


僕は最初から居なかった その心に居なかった


それがすべてだった




繰り返す春に 僕は呟くだけ


どうか 遠い空の向こう 笑っていますように




臆病な僕を満たした

おっとり微笑む君に泣いた

初めての音を好む君に

らしい台詞は云えないけれど


「もう二度と見たくないから

もう一度が欲しくなる」


これが心の答えかもしれない



眠りの後 少し苦めの珈琲啜る 口は淋しく

二丁目を過ぎた 小さな公園 君と過ごした

夜を思い出す


時は確かに 静か過ぎるほどに 別ち錆びてく

裏切りの庭 どんなに思っても 消えてくれない

夜は明けない



戻りたいなんて思わない けれど 何か足りなすぎて

帰りたい場所は何処に 眠っているの

君は誰なの もう声を求められない



明かり灯し 少し甘めの珈琲 口を誤魔化す

不安の海で 溺れたまま 繕う君が悲しすぎて

夜も眠れない





ずぶ濡れのまま 野良猫は歩く


路地裏 嫌な目つきが 走っても


悠々とただ 我が道を歩く


理不尽な雨なんて 明日には関係ない





強がった振り みんな過ちだって


気付いているから 今は泣けなくて



遠くの通りで 小鳥がさえずった


そんな普遍に 心を奪われ



何年も違わず 繰り返してきたプログラム


解っていても 一人きりはとても怖くって



まだ怯えているのかな


八分目で満足できるほど 幸せなんて知っちゃいない


此処に居る意味わかっちゃいない



不完全なアイデンティティー


一人で胸を晴れるほど 自分自身わかっちゃいない


明日の答えなんて知っちゃいない