夏休みあたりにはもう行く話が出ていたのに、なぜこの時期になったのか。
それは、学年主任の一言でした。
「(杜のひろばに)行っても、出席にはならないからね!学校に来ないと、出席としては認められないんだよ!」
学年主任的には、だから学校に頑張って来なさい!という発破をかけたつもりなんでしょう。しかし、長女も私もこの一言ですっかり意気消沈してしまいました。
(教育委員会でやっている施設なのに?じゃあ、不登校で悩んでいる生徒が一生懸命通っても、本来通う学校に戻らないと何も意味がないわけ?)
(せっかく通う気持ちでいたのに、どうしてこの人はこういう言い方をするんだろう)
しかし、担任は杜のひろばへ通ってはどうか?と何度も勧めてきます。
でも、長女は悩んでしまいました。無理してでも、夕方学校へ通うようにするしかないのか。でも、学校へ向かうだけで具合が悪くなるのに、どうしてこの気持ちはわかってもらえないんだろう。好きで行かないんじゃない。行きたくても怖くて行けないのに(泣)
夏休みの家庭訪問でも、
「この出席日数では、公立の高校は無理だね。」
「行きたい高校があるんですけど。◯◯◯高校。美術科があるんです。」
「あ〜、無理だね。あそこは公立だし、難関だから。」
「・・・・そう、ですか・・・。不登校だった先輩が頑張って受かって通っているって母の知り合いから聞いていたんですけど・・・。」
「え?誰のことだろう。いないよ、そんな生徒は。」
「・・・あ〜、わかりました〜・・・」
長女の気持ちは木っ端微塵。私にはこの言い方に学年主任へ怒りしかありませんでした。だいたい、教師と保護者という立場は、教師の方が上なのか?学校で会うと常に上から目線でタメ口。正直良い印象はありません。今でも。子供達の話でも、成績の良い生徒には優しいけど、少しでも自分の気に食わない事がある生徒にはすごく厳しくて、好かれていません。
しかし、この学年主任の話は、結果から言うと間違っている事がありました。
長女は小三の時の担任に(この担任も色々と問題があったのですが、まぁその話は置いておいて)、
「長女さんは、発達障害かもしれませんので、アーチルでの受診をお勧めします。」と一度言われたことがありました。しかし、小4、小5、小6の担任にはそんな事は言われず、現在に至ります。
最近、友人がボランティアで長女に勉強を教えてくれている中で、もしかしたら発達障害があるのかもしれない。アーチルの受診をしてみてもいいかもしれない。と言われました。彼女からは「長女ちゃんの、こういう部分が発達障害からの行動や発言かもしれない。」と、きちんと説明がありとても納得できたので、速攻アーチルに連絡をしました。
アーチルの担当の方と、これまでの話をしている中で、学年主任の発言について触れました。するとその担当の方が「え?出席にならない?それはちょっと違いますね。学校に確認してみた方がいいですよ。教頭先生ならわかるはずです。」と言われ、速攻電話をしました。
「本来の出席の扱いではありませんが、但し書きを付けますが出席として成績表には明記します。全く出席にならないという発言は誤っていますね、それは不安を与えてしまってすいません。」と言われました。
あの日、あの学年主任の発言で、すっかり気落ちしていた私たち親子。
もっと早くに教頭先生に確認すればよかった!
学年主任の言葉を鵜呑みにするんじゃなかった!
長女には本当に申し訳ないことをした。でも、二人で過ごす日々の間に、長女は様々な人と出会い、多くのことを吸収することができました。だから、後悔はしていません。これからの長女の人生に、大きな影響を与えることができたと思うし、これからも可能な限り、様々な出会いを作っていきたいと思っています。
「杜のひろば」は、とても良い雰囲気でした。
私たちが見学に行った時間帯は、掃除や帰りの会などの活動の時間でしたが、通っている子ども達はとても楽しそうで、充実ぶりを感じました。
毎月何かしら行事があり、野外活動や畑を作ったり、発表会もありました。
授業という形式はありませんが、各々のペースで学習する時間があり、スタッフが大勢いるので、ほぼマンツーマンでわからない箇所を教えてくれるとのこと。
学習スペースには、様々なワークもありました。毎日個々に日誌を書いて、スタッフが返事を書いていました。生徒5〜6人くらいに一人のスタッフが担当するという、少人数体制なので、とてもいいなぁと思いました。
中3の生徒に対しては、不登校でも受験することのできる学校の案内や相談ができ、長女は芸術科のある高校の学校の作品集に夢中でした。
長女の目からみても「楽しそう!」という雰囲気で、「通いたい!」という気持ちでいっぱいになりました。
帰り道、昼食を食べていなかったので、二人で食事をしていたら担任から電話がかかってきました。とても雰囲気がよかったことや、ぜひ通いたいと思っていることを伝えました。締め切り目前なので、バタバタとするとは思いますが、本当に見学に行ってよかった。
実際に通えるのは、もしかしたら年度内は数日かもしれません。
でも、自分の居場所を作れる可能性のある学校(正式には学校ではなくても)があって、本当によかった。
長女は、今期末テストに向けて、本当に一生懸命勉強をしています。
教えてくれる友人には、本当に心から感謝しています。長いと4時間休憩なしで勉強しているようで、その集中力に私も驚きました。もともと勉強が嫌いなわけではなく、学校に行けないから勉強をどうしたらいいのかわからないでいた部分もあり、今回勉強をする機会を与えてくれたことに、本当に感謝感謝です。
杜のひろばに通うことになると思うよ。と主人に話したら、きっと「そっか、よかったな。長女が行きたいと思うなら、お父さんはそれでいいんだ」って言ってくれるだろう・・・と思っていましたが、主人の口から出てきた言葉は
「電車で通うの?じゃあ、定期代とか諸々で毎月3万はかかるよね。仕事もっと増やさないといけないじゃん(ため息)」
がっかりしました。
「そういう話は、私とお父さんだけですればいい話でしょ!なんで「行きたいって思える場所でよかったな」って言ってあげられないんだよ!一生懸命頑張っているのに、どうしてその頑張りを認めてあげないんだよ!今だって、毎日一生懸命テスト勉強頑張っているじゃない!」
涙が出ました。本当に頑張っている長女の姿を知っているから、主人の言い方が本当に頭にきて、悔しかった。
でも長女に、
「お母さん、泣かないで。私は気にしてないから。逆にお母さんに泣かれる方が辛い」
と言われてしまいました。長女の方が大人です。確かにお金はかかりるでしょう。定期代、お弁当、活動費・・・でも、その分私が頑張ればいいだけの話。主人に仕事を増やせなんて一言も言ってません。自分が家計の中心だからそのセリフが出てきたのかもしれないけど、心底がっかりしました。
楽しそう!と思っても、初めての場所へ一人で通う長女。知っている人もいない。乗り慣れない電車や、通うことになれば毎日お弁当を作らないといけない。ご飯を炊くことはできるし、私の卵焼きを娘に伝授するいい機会だと思うし、きっと良い方向に向かうはず!と、とても幸せな気持ちでいたのに。子供の気持ちを考えられない父親なんて・・・最低です。
言葉は言霊となって、現実となります。
長女はきっと楽しい学校生活を過ごして、毎日通うのが楽しい!そう笑顔で過ごせるはず。私も、生活スタイルが変わって、きっとお互いに充実した日々を過ごせるようになるでしょう。いえ、なります!
下の子たちへの影響も大きいはず。
良い流れは、良い動きへと変わるはずです。
家族なんだから、誰かの動きが他の家族へ影響を及ぼすのは当たり前。
主人にも、変わってもらいます(笑)
よし!とてもよい1日でした。
明日も頑張れそうです(明日は1日PTA活動ですが・・・💦)。
頑張るぞー!!!!