新妄想SHUFFLE! 第2話 学園中が大騒ぎ 後編 | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心



ぐう

開発(コンビニに行こう)

家を出る

ユーストマ「聡殿ー!!」

開発「!?」

フォーベシィ「さっきぶりだね」

開発「なぜお二方が?それに土見さんまで」

稟「何でも何もここ家だから」

どうやら土見君が住んでる芙蓉家つまり楓さんの家がユーストマさんの家とフォーベシィさんの家が両隣に挟まれておりその真向かいに僕の家がある

開発「成程」

楓「お向かいに引っ越してきたのは開発君だったんですね」

開発「僕はこれで」

ガッ

ユーストマ「そう急ぐなよ」

フォーベシィ「言ったでしょさっちゃんもお婿さん候補なんだからここはポイントを稼ぐチャンスだよ。チャンスは平等に与える主義なのでね」

魔王と神王の力に抗える筈もなく僕は芙蓉家に連れ込まれた

開発「んん。あれここは」

楓「あっ気がつかれましたか」

開発「芙蓉‥さん?ここは」

楓「開発君神王様と魔王様に無理矢理飲まされて」

開発「酔い潰れたと‥皆は?」

楓「帰られましたよ。稟君はもう寝てます」

時計を見ると12時を越えていた

開発「そっか。看ててくれて(じゃあこの場には芙蓉さんと‥)!?」

ヒュオ

楓「きゃっ」

開発「しまった」

楓「御免なさい。開発君女の子苦手でしたよね」

開発「此方こそ」

楓「いえ。配慮しなかった私が悪いんです。」

開発「あいたた」

楓「二日酔いですね。お味噌汁作ったので飲みませんか?」

こくり

楓「はい(なんか開発君可愛いです)じゃあ。準備してきますね」

芙蓉さんはパタパタと台所に行ってしまった

楓「はい。どうぞ」

開発「頂きます」

一口

開発「おいしい」

楓「本当ですか?聡君に喜んでもらえて嬉しいです」

開発「聡君?」

楓「御免なさい。聡君が稟君に似てたのでつい」

開発「真逆だと思うけど」

楓「そうですよね。私ったら」

開発「芙蓉さんは土見君の事好きなんだね」

楓「えっ!?いきなり何を」

開発「隠さなくてもわかるよ。何考えてるかわかるし」

楓「私は今どんな事を考えてますか?」

芙蓉さんの表情は真剣なものになった

開発「端的言えば「嫉妬」その対象はシアとネリネ。何の蟠りもなく「好き」と言えるあの二人を羨ましい。」

楓「正解です。凄いですね。開発君は」

開発「全然凄くないよ。寧ろ人の心の中を覗き見てる奴みたいでなんか最低じゃん」

楓「そんな事ないですよ。会って間もないですけど聡君は優しい方だと思います」

開発「また下の呼び方に‥」

楓「あっ私ったらでもなんか呼びやすくて」

開発「別に良いよ。芙蓉さんに下の名前で呼ばれるの呼ばれ心地が良いし。僕も楓って呼んで良い?」

楓「はい」

開発「そろそろ行くよ。御馳走様でした」

楓「お粗末様でした」

開発「お互い今日はもう寝た方が良いよ。精神的な疲れが大きかったし特に楓はしっかり寝ないと」

楓「私ですか?」

開発「楓は人の事ばかり考えて無茶をしてしまうタイプだよね。特に土見君の為なら。けど自分の身体の事も気を付けなきゃダメだよ」

楓「そうですね。聡君の言う通り今日はもう寝ますね」

開発「おやすみ楓」

楓「おやすみなさい。聡君」

僕は芙蓉家を後にした

翌朝

ガチャ

稟「朝日が目に染みる」

楓「昨夜はかなりお付き合いさせられてましたからね」

楓「お薬飲んでおきますか?」

稟「‥ひょっとして楓も体調悪いのか?昨日飲まなかったのに」

楓「え?」

稟「いや。何だか無理してる気がしたから‥」

楓「それはきっと気のせいですよ。だから稟君は自分の体調管理だけしっかりして下さいね」

稟「そうか?それならいいけど‥」

楓「はい‥」

稟「まあ。確かに。熱はないしやっぱり俺の気のせいか。」

楓「!?あ。あの稟君」

稟「でもな只でさえ人の事ばかり考えてお前はよく無茶するんだから自分の身体の事だって気を付けなきゃダメだぞ!」

楓「あ‥」

私には稟君と聡君が重なって見えた

楓「あ‥はい‥稟君」

ガチャ

稟「ん?おっす。聡」

楓「おはようございます。聡君」

開発「おはよ。土見君。楓」

僕は土見君達と学校へと向かう

開発「!?」

たたたた

亜沙「はーろー稟ちゃん楓」

楓「亜沙先輩にカレハ先輩!」

金髪の女子生徒と緑の髪の女子生徒がいた

キン

開発(一人は神族。緑髪の女の人は人間けどもしかして)

亜沙「今日も。おや?よく見たら見掛けないのが一人」

亜沙先輩と呼ばれる人はこちらを見る

楓「此方は昨日転校してきた開発聡君です。」

亜沙「君が噂の初めまして僕は時雨亜沙よろ」

ヒュ

ズザッ

亜沙「へ?」

稟「聡は女の子が苦手なんです」

カレハ「まあ。そうなんですの!?」

亜沙「これは稟ちゃん以上に弄り甲斐が♪」

開発「嫌い」

亜沙「お姉さん悲しいわ。さっちゃんに嫌われるなんて」

開発「何その呼び方」

稟「ていうか俺にも言う事あるでしょ」

亜沙「何かしたっけ?」

稟「この人は」

開発(そうかこの人)

カレハ「ダメですよ。亜沙ちゃん言動や行動から誤解されがちですけど本当はとっても可愛い女の子なんですもの」

亜沙「ちょっとカレハ!!何アピールしてるの!!」

カレハ「だってライバルが増えた今稟さん狙いならこれくらいしませんと。それとも聡さんに鞍替えを?」

亜沙「コホン。まー確かに「時の人」ではあるわね。本人の自覚が薄そうだけど。僕達用事あるから先に行くね。稟ちゃん達もあんまりのんびりしてると予鈴鳴っちゃうわよ。あ。そうだ」

くるっ

たたた

ギュッ

稟「え!?」

むにゅ

稟「亜沙先輩!?」

亜沙「取り敢えず叩いちゃった御詫びね♪さっちゃんには今度やったげるね」

開発「要りません」

亜沙「ふふ。これから楽しみ」

開発「騒々しい」

楓「良い人ですよ」

稟「あれで料理部の部長って言うのは納得いかないよなぁ」

シア「もーう!お父さん今日はついて来ないでって言ってるでしょう」

ユーストマ「そんなこと言ったってなあ。俺は心配で心配で!!」

開発「神王さんにシア」

ユーストマ「聡ど」

ヒュッ

ドゴオ

開発「暑苦しい」

ユーストマ「この俺に一撃入れるとはやるじゃねえか」

稟「お前は何者なんだ」

ネリネ「稟様聡様皆さんおはようございます」

開発「ネリネに魔王さん」
 
フォーベシィ「さっちゃ~ん私の事は」

開発「お手をお離しくださいま・お・うさん」

この後先生が収拾をつけてくれた

ズザザ

波乱の風は既に吹いていた

第2話学園中が大騒ぎ後編 完