妄想幸腹グラフィティ 8月鰻重とアイスと | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

8月

今日から四日間動物園で美術予備校の野外学習が行われる

リョウ「動物園なんて久々です♪何描こう」

きりん「パンダ!リョウパンダ見に行こうパンダ!」

リョウ「わぁここパンダいるんですか?」

そういってリョウときりんはパンダエリアへと向かった

開発「なんか不安だな。まあ俺はゆっくりと絵を描こう」

一日目

予備校生女の子「開発君は何書く予定」

開発「俺は小動物を描きたいなと。兎とか」

予備校生女の子「開発君って結構可愛いチョイスね」

開発「面と向かって言われると恥ずかしい」

きりん「やるぞー。まずは全種類の動物十枚ずつデッサン」

俺はマイペースに進めていく

二日目

きりん「まだまだ」

開発「きりん達頑張ってるな」

予備校生女の子「私達も頑張らないと」

開発「…」

予備校生女の子「どうしたの?」

開発「嫌な予感が」

三日目

リ&き「ぜえぜえ」

きりん「もう私頑張れない」

リョウ「わ…私もです…。」

椎名「二人共飛ばしすぎ」

開発「嫌な予感はこれだったか」

椎名「おっ聡!?新しいガールフレンドとの会話は進んだ」

開発「誤解を招く言い方するな!!で大丈夫なのか?お前ら」

椎名「大丈夫そうじゃないね。無理せず今日は早めに帰ったら明日もあることだし」

リョウ「そうします。」

きりん「何この感じ…何か…やる気出ないっていうか…だる…」

リョウ「これが夏バテって奴ですかね」

きりん「何か動きがいつもの四倍位遅いような~」

リョウ「確かにぃ~」

きりん「今ならナマケモノごっこが迫真の演技で出来るね」

開発「とっとと帰れ」

リョウときりんは早退した

開発「まったく」

椎名「やっと二人きりになれたね」

開発「なっお前何を言って」

ササササ

椎名が神速でスケッチブックにペンをはしらせた

椎名「見てナマケモノの檻の前で今の聡の表情」

開発「描くんじゃない」

椎名「こんな絵もあるよ。」

これは兎のエリアで女の子と喋りながらデッサンしてる俺。シマウマのエリアで女性から逆ナンされている絵

開発「ていうか。俺ばかりじゃねえか。動物を描け動物を」

椎名「聡っていう人間も動物じゃん」

開発「その屁理屈通るかな!?」

椎名「それなら大丈夫。ここ見て」

椎名が指を指してる所を見ると

ちょこんと俺の体に隠れて少し見えている兎。やら逆ナンに困って赤らめている表情の後ろでボーッとしているシマウマなどが描かれていた

開発「俺前面に出しすぎだろ!?動物を主役にしなさいよ」

椎名「聡じゃないと描きたくないし。」

椎名は少し拗ねたように視線をそらした

開発「それって」

俺は恥ずかしくなって顔を赤らめていると

ササササ

再び椎名がスケッチブックにペンをはしらせた

椎名「今の聡の表情。象の背景付き」

開発「椎名ー!!」

ササササ

椎名「聡の赤らめた表情から怒る表情になるところを三枚。キリンの背景付き」

開発「いやお前天才過ぎるだろ」

椎名「聡って面白い表情するから面白くて。」

開発「まったく」

椎名「町子さん達が帰っちゃったから弄る相手もいないし。」

開発「俺はお前の中でイジり要員なのか」

椎名「ちょっと」

開発「その…これからパンダ描きに行こうと思うんだけど行くか一緒に」

椎名「コクリ」

椎名は黙って頷いた

椎名「それをデッサンしてる聡を」

開発「動物をデッサンしなさい」

そして夕方今日のデッサン終了

開発「そうだ。椎名。リョウ達の様子見に行かないか?」

椎名「うん。じゃあ何かお見舞いの物買っていこう」

俺と椎名はスーパーに寄ってプリンなどリョウ達が食べれそうなものを購入してリョウの部屋の前

開発「リョウ達大丈夫かなぁ?」

椎名「具合悪いの治ってると良いけど」

ピンポーン

呼び鈴を鳴らす

きりん(インターフォン)「はい!」

開発「俺だ聡だ」

椎名「椎名です。さっぱりしたものと栄養剤かってきたよ。二人共具合はどう…」

バタン

きりん「聡。椎名良い所に来た!助けて…」

開&椎「え」

きりん「リョウが大変なの!」

中に入るとリョウが仰向けに倒れていた

開発「おい。大丈夫か。リョウ!」

俺はリョウを抱き上げる

事情を聞くと

椎名「俺達が課題に勤しんでいる時に鰻重とアイスとぜんざいを食べてた訳だ」

リョウ「はい…」

開発「よくあの具合の悪い状況でそんだけ食ったな食べ合わせ悪すぎだろ。しかもリョウまで」

リョウ「美味しそうに食べるきりんにつられて」

椎名「森野さんみたいな超人の胃じゃないんだから気を付けなきゃ」

きりん「それほどでも」

椎名「いや誉めてないから。で残りのぜんざいはどこなの?私も食べたくなった」

開発「お前も食うんかい」

椎名はぜんざいを食べ始めた

きりん「聡は食べないの?」

開発「いらん。にしても鰻とアイスは解るがなんでぜんざいを食べるなんて発想に?」

きりん「それはお風呂に入った時にリョウの」

リョウ「きゃああ。きりんそれは言ってはダメです」

きりん「むむむ」

椎名「お餅。白玉…あっそうか胸を見て連想したんだね」

開発「!!?」

リョウ「聡君のセクハラスケベ変態。」

開発「いやちょっと待て」

きりん「聡最低」

開発「そもそも原因お前だろ」

椎名「今日も聡は予備校生の女の子とデッサンしてたもんね。この女たらし」

開発「誤解だあ」

数分後

開発「なあ。椎名一つ言わせろ」

椎名「ダメ」

開発「お前アホだろ」

椎名「ダメって言ったのに」

今は椎名を駅まで送っている最中。

椎名「聞いてて美味しそうだったから」

開発「だからってあの量を食べるか」

すると前からカップルが歩いてきた

彼氏「今日どうする?」

彼女「焼肉が食べたいなあ」

椎名「ふうーー」

椎名がカップルに向けて食い物の話をするなオーラを向ける

開発「や・め・れ」

椎名「うう。それにしても送ってくれなくても良かったのに」

開発「夜女の子一人で歩かせる訳にはいかんだろ。体調崩してるなら尚更だ。なんだったら部屋に泊めても良かったんだが」

椎名「聡のそういう優しいところ反則」

開発「何か言ったか?」

椎名「何でもない。あっ着いた」

開発「そっか。じゃあ。また明日な。
今度こそ四人でデッサンやろうぜ」

椎名「うん」

翌日リョウときりんと椎名の四人でデッサンしました。

8月鰻重とアイスとぜんざい完