さいたま新都心コクーン
ショッピングモールの広場で、彼女が歌い始める・・・・
この秋はアリーナツアーばかり、急ぎ足で駆け抜けたせいもあり、とても新鮮な感覚を覚えた。
昨日は東京ドームでファイナルLIVEを見たばかりで、今日のLIVEにはセットも照明もなく、ステージだって比較にならないほど小さい・・・・
彼女目当ての観客など、片手ほどの人数、他はショッピングモールに居合わせたお客さん・・・・50人ほどだろうか。。。
曲数は、わずか5曲。MCと終了後のCDの即売を含めても小1時間ほど。
なのに、こんなに気持ちがはずむのは、一体何故だろうか・・・・?
夕べのドーム公演の余韻のせいで、自然に体がリズムをとり始めて・・・・
・・・・ドームのファイナルが終わって、関東の仲間と、少しだけの時間、居酒屋で飲んで、それからホテルへ戻って、今度は関西の仲間と、ロビーで、深夜まで飲み、
・・・やはり倖田來未初期からのファンも多いせいか、クラブ時代のエピソードなんかも出て・・・・
「くぅちゃんのLIVEも、3年ほど前までは、お客なんて数えるほどしか居なかったのにね・・・・」
約5万人のオーディエンスと、最高のステージの夜に、初期の全く無名の頃の話が聞けるのは、とても感慨深い思いだった。
自分がLIVEに行きだした時には、すでに遠くから観ることしかできなかったわけで・・・・
目覚めれば、飛び気味の記憶と、二日酔いとの闘いで、果たして今日は、まともに動けるのかどうか・・・・
チェックアウトの時間も過ぎ、関西の仲間たちと朝のあいさつを交わす頃には、二日酔いも何とかおさまった。
聞けば、新宿タワーレコードへmisonoトークライブへ行く組と、さいたま新都心へ行く組に分かれる。
自分は、午前中は、ちょっと別件があり、浅草へ。
・・・・・・・・・お世話になっているモデルさんへ、写真とちょっとしたプレゼントを渡すためだけだったが、すでに午後1時過ぎ・・・・
浅草駅から地下鉄で上野へ向かい、京浜東北線に乗り換えて、さいたま新都心へ向かう・・・・
できれば2本とも観たかったが、15:00からの方は、もう絶対はずせない。
さいたま新都心駅で降りて、スーパーアリーナの反対側の「コクーン」へ向かう。
仲間に連絡し、ステージで落ち合う。
すでに最初のLIVEは終了し、次の15:00のLIVEを待っているようだった。
実は、朝からまだ何も食べてないので、始るまでの30分ほどの間で、ショッピングモールのフードプラザ腹ごしらえ。
夏のa-nationでは、「JOY」というデビューシングルを購入し、サインをしてもらった。
ザ・ライバルTVという対決企画で、劣勢をはねのけ、見事に勝利し、最終公演日にオープニングアクトを飾った。
その日に、そのLIVEを観ることができなかったこともあり、秋は秋でツアーに追われて、結局、この日に観るLIVEが、初めてということになってしまった・・・・
最初の曲は、その「JOY」だった。。。
お世辞にもステージとは言いがたい狭いステージで、ダンスをしながら歌う。
音響もスピーカーも、それなりの大きさ・規模になってしまうけれども、伸びやかに歌って・・・・
CDよりも断然LIVE映えするタイプか・・・・自分が想像していた以上に、歌もダンスも上手い。
「JOYという曲でデビューしましたけど・・・・正直(売り上げ的に)芳しくなく・・・・今はインディーズレーベルで、1000枚限定のCDをこうしてLIVEをしながら、1枚1枚ずつ売っています。」
MCで、こうした今の状況を伝える。業界全体的に、昨今CDの売り上げは目に見えて急激に落ち込んでいる。
そういう状況下で、30万円の資金で1000枚のCDを完売する。
それが次のステップへの条件。
時間は無制限らしいが・・・・・
果たしてこうした現実が、彼女が願った夢なのだろうか・・・?
1000枚CDの企画が始ってすでに1ヶ月あまり。
売れた枚数は、300枚足らず。
それでも歌うことが、彼女の生きる証なのだろう。
いつのまにか、我知らずと、その歌声に引き込まれてしまう・・・・
昨日のドームLIVEと比較するのは、非常に酷な話だが、自分は実際に、ドームを観てここに来ている。
唯一勝てることがあるならば、その距離感。
手を伸ばせば、届く距離で歌を聴くことは、正直なところ、今日が初めてで、自分には今までこういう機会すらなかった。
夕べの仲間との思い出話が、ふと浮かぶ。
自分はこうした距離感で倖田來未を聴いたことがない。
そんな思いとともに、この2日の落差のありすぎるステージを比べてみる。
おかしな話だが、2つのLIVEがそれぞれの足りないところを補っている。
(自分にとっては)2つで1つだったかのように・・・・
今の倖田來未に、クラブ時代のようなステージを要求することや
今の光上せあらに、アリーナやドーム公演を要求することはできない。
ステップがあって然るべきなのだ・・・・
自分の心に問いかけてみる。
歌が好き。聴くのも歌うのも。
別に会場の大小が、歌の本質に影響するのだろうか・・・・・否。
偶然の成り行きが必然という運命に変わって、遠い昔に失くしてしまった何かを見つけたような、妙にうれしい気分・・・・見えなかった過去がつながったような充足感・・・・ちょっと言葉で言い表せない何かに、気付かせてもらえた気さえする。
もちろん、倖田來未=光上せあらではないのだが・・・・
とはいえ、この2日間のLIVEは両方とも忘れ難いものになった。
1000枚CDの「1to3」という曲を歌い終わり、CDの即売会が始る。
席を立つお客や、後ろで見ていたお客も足早に会場を後にし、即売の列をつくる人数はわずか。
今までのLIVE会場でも、同様の数だったようで、二桁の数字を売るのが精一杯。
それでも、この日の2回目のLIVEは、割と並んだ方らしく、自分も含めて30枚くらいが売れたようだった。
2回の合計は、50枚ほど。とりあえずこの日の分は完売ということになった。
名前を入れて、サインを書いてもらい、少しではあったけども、会話と握手。
a-nationでサインをもらったことや、寒くなるので、のどは大事にしてくださいなどと話をさせてもらった。
1時間足らずのLIVEが終わりを告げ、彼女はそのまま徒歩で帰路へつく。
こんな微笑ましい光景も、いつまで見られることやら・・・・もちろんそう長くはないはず。
2日間お世話になった仲間に別れを告げ、自分も帰路につく。
奇妙な充足感。
多分自分にとってのドーム公演の、アフターアクトだったんだと思い、ついでとしてこのLIVEを観ようと思っていた自分を恥じた。
それぐらい素晴らしいLIVEだった。
(了)
■光上せあら LIVE情報
http://www.the-rival.net/seara/info.html#live
ツアー回顧録③
2週間もない中で、一体何ができるだろう・・・・
そんな気持ちとは裏腹に、くぅのバースディを祝いたい気持ち。
「ホームページを作りたい。インターネットで仲間を集めて、くぅの誕生日のお祝いをしたい・・・」
ファンサイトを通じて、彼女のハンドルネームを見る機会はあったが、その当時はBBSが交流のメインだったし、こうした具体的な要件のアプローチは、まだ少ない時期だった。
「レンタルサーバや、無料HPサービスもいっぱいあるし、CGIだって同じに無料のサービスもあるけど・・・・時間が・・・・」
文字だけの交流。別にそれを苦にする訳ではないが、実際技術的なことを教えるのは、離れて生活している以上、非常に困難だ。HTML、CGI、FTP、ホームページを作成するのは、以外と覚えることがあり、結構面倒だ。
彼女にこれらの知識があっても、企画実行までの時間が短すぎる。できるだけHP作成にかける時間は少なく、短くしなければならない。
その日から、彼女のHPづくりが始った。
ジオシティーズで、HPを作り、レンタルBBS、レンタルCHAT、特に自分が教えることなく、徐々にできあがる交流サイト。2日ほどで、おおまかの形ができた。
彼女は言う、「HPづくりは多少経験があったから・・・」
ほぼ不眠不休の作業。1人で続けるのには、かなりの情熱が必要だ・・・
彼女は、本当に真剣に、一生懸命に作り上げた。
次は、人集め、仲間探し。
2人だけでは始らない。なんせ、自分ときたら、11月の名古屋は参加する予定すらなかった。当然チケットもない。
当時、他のファンサイトもそのときには、まだ多く活動していたし、そうしたサイトへ企画の件をお願いしたり、リンクすることにより、目覚しい勢いで、アクセスが急伸した。
やはり他のファンも、誕生日の企画を望んでいたということだろう・・・・
ザ・ライバルTV#10
http://www.the-rival.net/rivaltv.html
光上せあら、宮脇詩音、自主制作1000枚CD(1曲入、500円)リリースパーティ、決定!
11月3日(土) 渋谷CLUB ASIA (ドリンク代500円が必要です。)
1000枚CD タイトル 「1to3」
リリースパーティの企画として、2のパターンをネット投票するとのこと。
①宮脇詩音、光上せあらのデュエット
②デビューシングルを交換して、宮脇が「JOY」を、光上が「BOY」を歌う。
以上2つのうち、どちらか投票の多い方を行う予定。
詳細は、ザ・ライバルTVをご覧ください。
・・・・文化の日、仕事。残念。。。。